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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1055話 ちょっとだけ楽しみだ。的なお話

今日で6日目。

つまりは今日でこの船旅も終わりという事でもある。

そう考えるとなんだか寂しい気分になるな。

ヤマトに近付いたからなのか海トラも元気よくガオにゃんガオにゃんって鳴いてるし……鳴き声違くね?

場所が違うから種類が違うのだろうか?

あ、なんか虎縞だけど色が赤だ。

別種みたいだ。


さて、寂しい気分になるのもいいけど、楽しむことも大事だろう。

ヤマトから帰る時にまた船旅をする事になるとはいえ、今日出来ることは今日やろう。

今日楽しむ事は今日楽しもう。

最後に船を見て回るというのもそれはそれで楽しそうだし、遊戯室のゲーム一通りやるのも楽しそうだ。

よし、今日ものんびりと楽しもう。

でもその前に、まずは朝食を食べるとしますか。

何事もまずは食事から。


そう思い食堂にてみんなと一緒に朝食を食べているとまたも船内アナウンスが流れてくる。

そういえばこれってどういう仕組みなんだろう?

やっぱり魔道具か?

魔道具なのか!?

伝声管というレトロなのもそれはそれで好きではあるけど、やっぱり異世界ファンタジーなのでそこは魔道具であって欲しい。


『装甲輸送船 鋼丸にご乗船いただきありがとうございます。本日で航行6日目となり残す所あと1日となっております。本来の行程では今日の夜にヤマトに着港する予定でしたが道中の雨により少し遅れが生じており、その為、着港は明日の午前となる予定です。なので、そのお詫びとして本日夜に立食パーティーを計画しております。参加は自由で服装に規定はありません。参加費等詳細に関しては船内の張り紙をご参照ください。では、残り少ない船旅ですが、どうぞごゆるりとご堪能ください。』


ふむ。

立食パーティーね。

服装は自由というのはまあ、急に行うからそういう衣装を持っていない人に対する配慮なのだろう。

俺もそういう場に来ていく服は持ってないし。

前に太守館での夜会に出た時もアデルがどっかの貴族から借りてきた衣装だったからな。


「みんなはどうする?」

「ちょっと興味はあるけど……。」

「あー、そういえばそうか。立食パーティーだもんな。そりゃ人も多く集まるか。」


最近はそういう事も少なくなってきてるからついつい忘れてしまうが、ルナは男性恐怖症な所がある。

それを気にして雨の時も遊戯室をすぐに出たわけだし、立食パーティーなんていう人が集まるような所なんて行けるわけがないか。

まあ、ちょっと興味があった程度だし、ルナに負担をかけてまで行くほどのことではない。

のんびり部屋で過ごすとするか。


「私に、気を使わなくて、いいよ。私は、部屋で待ってる、から。」

「いやいや、そんな悪いよ。」

「私のせいで、みんなが、楽しめない方が、辛いから。それに、美味しいもの、いっぱい、食べられるよ。もしかしたら、レントの好きな、エビとか、カニとか。」

「ふぐっ! そ、それは少し……いや、かなり惹かれる……。あー、分かった。じゃあ、少しだけ出る事にするよ。でも、本当に少しだけで、すぐに戻るから。」

「楽しんできて、ね。」


とはいえ、まだ朝食中なわけで、参加するまでにはまだまだ時間がある。

なので、それまでの間はのんびりと楽しむ。

見納めだと、船の中を見て回ったり、遊戯室で色々と遊んだり。

そして簡易カジノでまたもや勝ちまくるリリン。

本当に強いよな。

運がいいし才能にも溢れてる。

もう18なのに最近成長してきて可愛さの中に綺麗さも混じってきてて本当に素晴らしい……じゃない。

凄い。


ボーリングではストライクを連発して見事パーフェクト。

日本じゃこんな成績出た事なかったしなんだかこっちの世界に来てボーリングが好きになったかも。


途中でお昼休憩を挟みつつ、遊戯室を満喫し立食パーティーまであと少しとなった。

ルナが留守番してるからあんまり長居出来ないけど、ちょっとだけ楽しみだ。

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