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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1054話 ちょっとだけスカッとした。的なお話

船酔いでしばらく横になっていたレイダさんだけど、いつの間にか寝息が聞こえてくる。

船酔いの薬に眠くなる成分でも含まれていたのかな?

あるいは撫でる手が心地良かった……とか?

もしもそうだったらそれはそれでちょっと嬉しいかも。


レイダさんが眠ってしまった以上はあまり騒ぐのも良くない。

ならば部屋の外に出るにしても俺は現在進行形でレイダさんを膝枕しているのでそれも出来ない。

いや、出来ないこともないけど、それをするとレイダさんを起こしてしまう可能性もあるのであまりしたくない。

本当にヤバい状況……例えばトイレに行きたくなった時とか足が痺れて感覚がなくなってくるみたいな、さ。

そういう時じゃない限りは動きたくない。

何より、いつでもレイダさんの頭を撫でられるのが素晴らしい!

まあ、そんなわけで静かにのんびりと過ごそうかね。


本音を言えば本が読みたい所なのだけど、俺も船酔いしそうなんだよなぁ……。

日本にいた頃は電車に乗りながらラノベとか読んでも酔う事は無かったとはいえ、そこには慣れもあったしなぁ……船に乗りながら本を読んだ事ないから酔いそう。

車酔いも何度も乗っている内に酔わなくなったりしたから船も回数をこなせば酔わなくなったりするんだろうが……最初だからな。

危険は犯さない。


「トランプとかやる?」

「いいよ。でも、レイダさんを起こさないように静かにね。」

「分かってる。みんなは?」

「やる。」

「まあ、特にしたいこともないしね。」

「やります。」


といった感じで結局寝ているレイダさん以外全員が参加する事に。

9人となるともうワンセット出したほうがいいな。

やる内容は定番の大富豪でいいか。

俺が動く必要がないというのが決め手。

この状況で神経衰弱とか7並べとかそういうのはちょっと無理があるし。


そうしてトランプを楽しんでいる内に気付けばお昼時。

なので一旦レイダさんを起こして、体調が良くなっていたら一緒に食べ、そうでないならなんか軽めのものとか果物とかを貰ってこようかと思う。

というわけで、起きてレイダさん。


「んっ……あれ、私もしかして寝てました?」

「うん。ぐっすりとね。」


肩を叩いて起こし、体調の方を聞いてみると、薬が効いたのかもう問題ないとのこと。

なのでレイダさんも一緒にお昼を食べる。


昼食を終え、やってきました遊戯室。

いや、うん。

だって他にすることないんだもん。

運動は悪手だというのはハッキリわかんだね。

というか、加護……いや、恩恵か。

恩恵の状態異常耐性ってあんまり役に立たない?

それとも船酔いは状態異常には入らない?

それは分からないけど、恩恵じゃどうにもならないみたいなので今出来るのは部屋でトランプとかそういうのかこうして遊戯室に行くくらい。

ひょっとして図書室みたいのがないのは船酔い対策なのかもしれないな。


今回やるのは簡易カジノ。

遊べるのはルーレットにポーカー、ブラックジャックの3種。

スペースを取るのは無い。

ガチャも無いけど、そっちは景品の数を用意できないからかな?


のめり込んで散財しないように、適度に休みつつのんびりとカジノを楽しんだ。

勝率は……まあ、うん。

そんなに良くはなかったけど、楽しむのが目的だしそういう意味では勝ったと言えなくもない。

いや、実質俺の勝ちだね。


ちなみに、リリンは当然のように勝ち越してた。

後半ディーラーが涙目だったのを見た時は、ちょっとだけスカッとした。

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