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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1040話 意味が分からない…。的なお話

時間に遅れる事なくみんなと合流できたけど、まさかシア達がナンパされるとはな……。

いや、みんなかわいいからそうなるのも仕方ないという事はまあ、分かるんだけど、ここ最近は全くそういう事がなかったから完全に油断していたな。

多分、リステルにいた頃はアデルの弟子というのがいい抑止力となっていたんだろうなぁ。

何せ相手は一応貴族でギルドマスターだ。

ギルマスに嫌われるのは冒険者をやっていく上で辛いものがあるだろう。

そういう理由でナンパとかはされなかったんだと思う。

今後はその辺も気にしないとな。


次はどこに行こうかなと、適当にぶらぶらとしていく。

そうして進んでいくと、一軒の武器屋が目に止まる。

特別な何かがあるというわけではない。

それでもその武器屋に目が止まった理由をあえて挙げるとしたら、海狩人が使う武器がどんなものか少し気になったからだと思う。

そもそも海狩人が海棲の魔物と戦うという事しか分かっていない。

そんな状況で一体どうやって、どんな武器を使って戦うのか、少しばかり気になっていた。

もう明日にはヤマトに向かうという事で、その謎を知るには今この時しかないだろう。


というわけで、少しばかり武器屋に寄らせてもらった。


「うん? なんだこりゃ?」


入ってすぐにこれまでの武器屋との違いを見せつけられた。

その所為でつい声が出てしまった。

ちょい恥ずいな。


「どうしたの?」

「いや、この店……武器の傾向がこれまでの店と違うんだよ。」

「えー……うーん? どこが違うの?」

「ほら、よく見て。」

「あ! そっか……ここ、剣や短剣みたいな近接用の武器が少ないんだ。」


そう。

刀剣類が圧倒的に少ないんだ。

入ってすぐに目につくのは弓や弩なんかの遠距離武器。

その近くに槍なんかの長物。

剣なんかは少し離れたところにスペースが確保されているけど、全体で見れば割合は3割あるかないかといったところ。

なるほどなぁ……やっぱりこういう武器がメインになるのか。

海の中にいる魔物を狙うなら遠距離武器になる。

剣なんかじゃ役に立たないって事か。


「へー、面白いわね。この店の矢、色々な工夫がしてあるのね。それに、魔法も掛かってる……。」

「魔法?」

「付与魔法持ちの人が掛けてるんだって。効果は水中抵抗軽減。ほらここ、商品説明に書いてある。」

「あ、本当だ。海狩人御用達の商品って事か。」

「ご名答。つっても、使うのは基本初心者なんだけどな。」

「え、あ、ローレムさん。」

「よっ! こんな所で何してんだ?」

「明日ヤマトに向かうのでその前に観光がてらちょっと立ち寄ったんですよ。それよりも、初心者が使うっていうのはどういう事なんですか?」

「そのまんまだよ。海に不慣れな奴が潜って魔物と戦えるわけがない。となると離れて攻撃するしかない。そんな奴らの為にあるのがその矢ってわけだ。」

「じゃあ、ローレムさんは何を使うんですか?」

「私はもっぱらこいつだな。」


そういってローレムさんが見せてくれたのは薙刀のような、大剣のような、そんな武器。

刀身は厚く大きく大剣の刃だと言われても納得できるサイズ。

しかし、大剣ではなく、柄が長く俺が杖術に使う棒くらいの長さがある。


「なんですかこれ?」

「この辺じゃ割と一般的な武器で、長柄包丁、或いは槍剣って呼ばれる武器だな。海は魔物側のテリトリーだから少しでも長い武器の方がいい。しかし、槍なんかだとダメージが与えにくい……そうして発展していったのが、こいつって訳だ。」

「これ、先が重くて使い辛いと思うんですけど……。」

「海の中だから問題ないさ。それにちゃんと水中抵抗軽減の付与も掛かってるしな。」

「へー。やっぱり陸上とは全然違うんですね。」

「やっぱりって事は、そっちは冒険者なんだな。」

「あれ? 言ってなかったっけ?」

「言ってない言ってない。それよりも、ちょいと私と戦ってくれないか?」

「へ?」


何故だろう?

武器屋に来て、そこでたまたまローレムさんと会った。

そこまではいい。

問題なのは、なんで普通に話していただけなのに、俺今模擬戦申し込まれたの?

意味が分からない……。

作者にも意味が分かりません。

ローレムさんを出そうとだけ思ってたはずなのに、なんでこうなった?

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