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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第二章】結婚したい。
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番外編 雛祭りをしよう。

タイトル通り雛祭りネタです。

バレンタインネタと時間軸というか世界線というかそんな感じのが続く感じで、ホワイトデーに続く筈。

昨日は良い日だったな。

この世(?)に生まれ落ちて16年。

人生で初の完全なる本命チョコを貰った。(妹のはノーカンだ。)

となるとお返しをしなければいけない。

でも、その前にあるのは雛祭りだ。

雛祭りまで後三週間なのでしっかりと準備しよう。


どうせ雛祭りも歴代の転生者なり転移者なり勇者が広めているのだろう。

そう思って街を散策する。

三週間前ならそろそろ雛人形とか売りに出たり注文を受け付けてたりするだろうと考えて探すのだが……見当たらない。

あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。

でも見当たらない。

これはもしや……いや、それは無いだろう。

一つの考えが頭を過るがそれはまだ早計だと思い、探索を再開する。


そうして探す事三時間。

何も、無いです。

雛人形を強請る幼女も孫娘の為に雛人形を選ぶ老夫婦もいない。

ナンパはいた。

逆ナンされた。

でも俺には愛嫁が三人いる。予定だけど。

なので丁寧に断った。

その際に雛祭りについて聞いてみたら「鳥の雛の……祭り?」なんて言われた。

これは、本当に無いのか。


「随分と遅かったけど、何かあった?」


宿に帰るとセフィアからそう声をかけられた。

心配かけちゃったかな?


「いや、何も無かったよ。」


そう。

本当に何も無かった。

雛祭り関連のアレやコレが。

なので、元々は雛人形とかを買って来てセフィア、リリン、ルリエにプレゼントしようと思ってたけど、見当たらない事にはプレゼントしようがないので思いきって聞いてみた。


「この世界って雛祭りある?」

「えっ?ひな…まつ…り?う〜ん。聞いた事ないかな。それってなんなの?」


やっぱり無いみたいです。


「雛祭りっていうのは日本の行事かな。」


雛には小さいという意味があって、流し雛っていうのがあるんだっけ。そんで流れ着いた雛が親元に帰ってくるまでが雛祭りなんだっけ。ってこれは漫画のネタか。


「雛祭りっていうのは女の子の祭りで、雛人形っていう人形を飾って、ちらし寿司とか食べるんだよ。それで雛祭りには確か厄を雛人形に肩代わりしてもらうみたいな意味もあった気がする。」

「へ〜。でもどうして男の子のレントが?」

「本当はセフィア達に雛人形をプレゼントしたかったんだけどね。でもこの世界には無いみたいだし…」

「ねぇ、レント。その雛祭りってのやってみたいんだけど。でも、僕はよく分からないから手伝ってくれない?」

「もちろんいいよ。じゃあ、リリンとルリエも呼んでみんなでやろう。」

「うん。」


それから俺達は材木を扱ってる店に雑貨屋、反物屋に出掛けた。

流石に雛人形のような和風の人形は無いだろうから自作する事にした。

胡座を掻いているっぽい形や正座っぽい形に削り、反物屋で買った布で服を作り着せる。

髪の毛なんかは無理なので木を削るだけにとどめ、頭を作り木の人形に付ける。

結局三週間近くかけて出来たのは男雛と女雛、そして屏風と雪洞だけだった。

それでも最低限形にはなったと思う。


そしてちらし寿司だが、何を使ってたっけ?

確か卵ときゅうりに酢飯に、あとはなんだっけ。桜でんぶもあったかも。

えーと、えーと。

…………………。


「助けてアリシアさーん!」


良く分からないので取り敢えずアリシアさんを呼んでみた。

でも、こんなんで女神が来るわけないと思ってたら、来ちゃいました。


「どうしました、レントさん?」


えーと。

こんなホイホイ女神がやって来て良いのだろうか?

まあ、いっか。

というわけで事情を説明すると、後でレイカーさんにレシピと材料を調べて届けてもらうと言ってくれた。

それならなんとかなるかな?

そしてどうせならとアリシアさん達も誘うと、お土産に期待して下さいねと言いながら帰っていった。



そして雛祭り当日。

俺達が借りている部屋にやって来たアリシアさんとレイカーさん。

例によってレイカーさんは俺に突撃してきた。

今回はわき腹で結構痛かったです。


そしてアリシアさんのお土産は甘酒(ノンアルコール)に桜餅だった。

因みにこの桜餅はアリシアさんお手製で何故か食べると一時間の間DEFが微増するという代物だった。

神様凄い。


それから乾杯をしてからちらし寿司を食べたり、甘酒を飲んだりして騒ぐ。


やっぱりこうしてみんなで騒ぐのは楽しいな。

アリシアさんは優しいし、レイカーさんは気が合うし、嫁達はかわいいし。

この日はとにかく騒いで、目一杯楽しんで、そのままみんなで雑魚寝した。

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