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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1018話 うん、俺もそう思う。的なお話

くまさんゴリさんを探して森の中を探索していると早速ゴリさんと遭遇した。

これは幸先いいな。

さっさと依頼を終えて休みたい。

ゴリさんには悪いけど、さくっと倒させてもらうよ。


ゴリさんに向けてダッシュで接近するとゴリさんは自慢の豪腕を振るって殴りかかってくる。

それを斜め前に踏み込みそのまま駆け抜ける。

一瞬戸惑ったように見えるゴリさんだけど、そのままゴリさんは首から血を噴き出して倒れた。


「ナイス、リリン。」


なんて事はない。

ダッシュで接近した俺の後ろからリリンがついて来ていて、俺の背に隠れたリリンが隙をついて首筋を一閃しただけだ。

だけど、無防備なところに急所を攻撃したのであっという間に倒せたというわけだな。

うん。

無傷だしすぐに終わって本当に幸先いい。


と、思っていたんだけど、そうは問屋は下さない。

くまさんであるクリムゾンベアとはなかなか遭遇しない。

ふぅむ……いつもなら望んでもいないのに出てくるというのに、こういう時に限ってなかなか出ない。

まるでガチャの物欲センサーだ。


「うーん、なかなか出会えないね。そろそろお昼だし少し休憩しようか。」

「そうだな。」


遭遇する事はできなくても腹は減る。

というわけで一旦お昼休憩。

にしても、2時間くらい探したというのに、なんでこう出会えないんだろうな。

まあ、いつもとは国が違うから習性とかが違うのかもしれないな。

後は、土地勘とかも無いから、居そうな場所に見当がつかないのも理由だろう。

とりあえず、午後からはもう少し奥の方に行ってみるか。



セフィア達の美味しい昼食に舌鼓を打った後、再びくまさんの探索をする。

午前と違って奥の方に入ったからか、良くくまさんと遭遇した。

したんだけれど……。


「またこいつか。」

「だねぇ。えーと、ブラッディベアだっけ?」

「そう言っていたな。この毛のモフモフ感は昨日のクマと同じだし。」


残念。

くま違いです。

とはいえ、見逃そうにも後ろを向いた瞬間に襲いかかって来そうだし、仕方ないから倒す。

それにまあ、ターゲットでは無いけど売ればそこそこの金額になるから助かるんだけど。


「グラップルロック! レント!」

「おう!」


セフィアが土魔法でブラッディベアを文字通り足止めして、その隙に接近した俺が首を斬り飛ばす。

ゲームと違ってここはリアルだから急所を攻撃すれば簡単に倒せるのがいいな。

逆に言えば急所を狙われたら一撃で死ぬということでもあるけど。


「ユウキ、上!」

「分かってる! これでも食らいなさい!」


俺がブラッディベアを倒したタイミングでリリンが警告を飛ばす。

その直後に蒼井目掛けて何かが飛んでくるが、その何かを蒼井は避け、そのまま魔法銃で下手人を狙い撃つ。

残念ながらそれだけで倒し切る事はできなかったようだが、ダメージは与えられたようで、木の上から下手人が落ちてくる。

蒼井に向かって何か……アレは木の枝か?

その木の枝を投げてきたのはシルバーエイプ。

この森に来てすぐに倒したゴリさんことヘビィコングの上位種。

そのシルバーエイプが落ちてきた。


「まだ居る。」

「私とリリン、ユキノが周りに隠れてるのを攻撃するから、みんなは落ちてきたのの処理をお願い!」


処理ってまた作業みたいに言うなぁ。

実際作業だけど。

落ちてきたシルバーエイプは食らった攻撃と落ちてきた衝撃で怪我をしているので、倒すのは簡単。

こんなに簡単だと処理というに他ならないか。


そんな感じでシルバーエイプの集団と遭遇したり、ブラッディベアと鉢合わせしたりと先頭には事欠かなかったけど、残念ながらターゲットであるクリムゾンベアとは遭遇する事は出来ずに今日のお仕事は終了となった。

残念だけどくまさん探しはまた明日に持ち越しかぁ。

こんな事久しぶりだ。

蛇の時もこんな感じだったっけ。


ギルドにゴリさんの依頼達成報告ついでに途中経過報告をしたらまた驚かれた。

なんで上位種ばかり倒しているんですか! って。

うん、俺もそう思う。

たまにあるよね、目当てのキャラじゃなくて一個上のレアリティのキャラばかり出る事って。

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