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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第974話 なんかちょっと怪しいな。的なお話

今夜はここで野営だが、まずは草刈りをした方がいいかな。

見晴らしがいいとはいえ、真っ暗になると見晴らしもクソもなく、何かが接近してきても分かりづらい。

対してこっちは野営をする以上は焚き火をする必要があるので当然目立つ。

盗賊はまあ、襲っては来ないだろうけど、背が低く地を這うようにしてやってくる蛇や虫なんかは気付きにくく、いつの間にかすぐそこに!? なんて事もあるかもしれない。

ただの蛇や虫ならいいが毒持ちだとちょっと怖い。

恩恵、祝福の効果で毒は効かないかもしれないが、そのかもに頼るのは怖いし対策するに越した事はない。


なので草刈りをしようと思うのだけれど、残念ながら草刈り用の鎌なんて持っていない。

だが、草刈り道具はないけど便利なものならある。

魔法だ。


「というわけで先生、よろしくお願いします。」

「先生? まあ、やるけど……。ウインドカッター。」


うむぅ……流石にこういうのは分からなかったか……。

意図を説明してからのお願いだから気軽にやってくれたけど、ネタが通じないのはちょっと寂しい。

そもそもこの先生ってなんなんだろうね?

なんかこういう困った時に頼る相手として先生って言うよね?

元ネタはなんなんだろうな?

この世界には偉大で広大にして無限の広がりを見せる電子の海エレクトリカルオーシャンが無いからこう言う時に困る……教えて先生!


困った時に頼る先生という存在を知るために頼る先生って一体なんなんだろうな?



夜が明けて。

一応見張りはやってはいたけど何事もなく平穏な夜で御守りも全部色が塗れて後は彫るだけになったし、寝る時も起こされる事はなかったし、いつもこうだといいんだけどな。


そして移動を再開して1時間ほどした頃、妙なものを見つけた。

看板だ。

木の棒が地面に埋め込まれて、その先に木の板が張り付けてあるフィクションでお馴染み、ノンフィクションである現実でも山とかにある定番の奴。

それがあった。


『←グラキアリス アクリア→』と書いてあるしどうやらここが国境という事かな。

なんか地面には線が引いてあるし。

こういうのの定番だと両足揃えて飛び越えたり、左右の足で跨いで俺半分アクリア、半分グラキアリスに居るとかやったりするよな。

って、あ……とっくに国境越えてたわ。

俺今馬車移動だったな。

止めなきゃ勝手に進んでいくよなそりゃ。


そんな一幕を挟みつつのんびり馬車移動。

野生の魔物も野生の盗賊も現れないし平和そのもの。

その分暇だけどそこは魔道具で暇を潰す。

途中の休憩でレイダさんと交代したので観させてもらうが、ちょっと申し訳ないかな。

そうは思うけどやっぱり暇なので観るのはやめないけど。


適当に新しく追加されたアニメを見たけど面白いな。

いろいろネタが詰め込まれてて俺は半分分かれば良い方って感じだけど、うん。

面白かった。

わっほーわっはー!


いつの間にか太陽も傾きそろそろ野営をしようかなってところで前方より駆けてくる騎馬が数騎。

即座に飛び出し警戒をする俺達の前に止まった騎馬だったが、乗っているのは鎧を纏う騎士ではなく、軽装の旅人のような格好をした人達だった。


「あなた達は……?」

「驚かせて申し訳ない。俺達は行商人……いや、運び屋かな。グラキアリスに魚介類を運ぶ仕事をしてるんだけどさ、悪いんだけど一緒に野営させてくれないか?」

「はい?」

「いや、こうして一緒になったのも何かの縁だし、いざという時に頼りにさせてもらいたいなって思って……もちろん、そのいざがあった時は俺達も戦うけど、人数が多い方が助かるし。な、いいだろ?」

「うーん、こればっかりは俺1人の一存じゃ決められないですし、ちょっと相談していいですか?」

「もちろん。」


運び屋、ねぇ……。

こういうのって普通馬車で移動するんじゃないの?

なんかちょっと怪しいな。

あのアニメ、楽しませてもらったんですけど、困った事に一月たった今も頭の中でOPやEDが頭の中で流れるんですよねぇ……誰か止めてくれないかな?

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