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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第966話 でもちょっと納得いかねー。的なお話

真偽の水晶で問題ないことが確認できたので無事に街の中に入れるようになったのだが、ここでふと気になることが出来た。

最初カインに入る時に身分証の提示を求められ、それが無かったら通行料を払ったんだよね。

それはまあ、異世界モノの定番だとしか思ってなかったんだけど、冒険者に登録してからはギルドカードの提示は求められたけど通行料の方は求められなかったんだよね。

あれなんでなんだろう?

この通行料ってようは税金でしょ?

それが無いのはなんでなんだろうって、今更ながらに気になった。

なので門番さんに聞いてみた。


「ああ、それなんだが、ちょっと言い方は悪いが、冒険者ってのは便利な防衛戦力なんだわ。」


本当に言い方悪いな。

道具みたいに言うなよ……。

もうなんとなくだけど言いたい事はわかったけどさ。


「街周辺の魔物を狩ってくれて何かあった時には依頼税を払うけど、街を守ってくれるだろ? そんなありがたい存在から街を出入りするだけで通行税を取ろうものなら場所を移動されかねないからな。後、似たような理由で経済を回してくれる商人なんかも基本的に通行税は取らない。まあ、持ち込み税は取るけどな。」


なるほど。

さっきの言い方でなんとなく分かっていたけど、やっぱり戦力として期待出来るから優遇されていたのか。

商人の方は色々なものを持ち込んでくれるからその人を遠ざけないように通行料は取らない、と。

でもだからと言って何でもかんでも取らないってのはよく無いんだろう。

持ち込み税は取る、と。


疑問も解消した所で新たな疑問も浮かんだ。

そう言えば俺全然税金払ってないなって。

これもなんとなくわかる気がするけど。

冒険者はギルドで依頼を受けるから、その時点で税金が依頼料からいくらか引かれてるんじゃないかな?

ついでに手数料とかも。

そう言うのを抜いたお金が依頼料として提示されてるんじゃないかな?

あくまでも推測だけど、多分そんな間違ってないだろう。

それをこの門番さんに聞くのは流石にお門違いだから聞かないけど。


最後におすすめの宿を聞いてから街の中へ。

街の中に入ってすぐに目に入ったのは風に揺れる緑の絨毯。

穀倉地帯である。

すっげぇ……城壁の中に畑がある。

三国志とかでも城の中でなんか育ててたって読んだ気がするし、情報としてはそういうのもあるって知ってたけど実際に見ると驚きもひとしおだな。

……ひとしおって、こういう時に使うものであってるよな?


そんな緑の絨毯の中をしばらく進んでいくと再度城壁へと到達する。

この城壁は反対側の城壁ではなく、この城砦都市が二重の城壁によって守られていて、その二重目の城壁。

外側の城壁が街全体と畑を守り、内側のが住民を守る為かな。


内側の城壁では当然と言えば当然だが、通行料を取られる事なく中へと楽に通ることが出来た。

その内側の城壁内は極普通の街が広がっている。


えーと、門番さんの話では確かこっちの方だったな。

……お、あったあった。

宿『せせらぎ亭』。

この宿も例に漏れず風呂ありで馬車がおけて料理の上手い所。

その分少々割高だけど許容範囲内。

風呂なしになるくらいなら喜んで金を払うぞ俺。


「お一人様、1泊2万リムになります。十人様ですので合計で20万リムとなります。」


た、高ーーー!?

え、ちょ、ま、え?

割高?

え、いや、あの、普通に高いんですけど!?

値段、まかりません?

なんでそんな……?


とはいえ、今から他の宿を探すような時間もなく、仕方なく、本当に仕方なくこの宿に泊まることに。

値段が高いだけあってサービスも充実していて、その点は満足。

でもちょっと納得いかねー。

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