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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第941話 やっぱり何か意味があるんじゃないかな? 的なお話

劇も終わったのでまずは劇の原作小説を買おう。

グッズが無いから。

は〜、やっぱりグッズがないというのはなんだかモヤモヤするな。

そう思って売店に来たのだが……原作小説も無かった。

どうやら話自体この劇団オリジナルのもののようだ。

だから、より消化不良。


「そんなにこの劇が気に入ったの?」

「気に入ったというか、ミュージカル自体観ることなんて無かったから、新鮮で……凄く楽しかった。」


まあ、デ⚪︎ズニーのアイススケートの奴ならちっさい頃に両親に連れられて観に行った事はあるけど。


「それで、少し気になったんですけど、今回の劇団って子供がメインなんですか? 主人公もその仲間も子供でしたけど。」

「違う違う。今回のは子供がメインだからそう感じるけど、実際は大人の方が多いから。実際、子供は10人くらいしか出てないでしょ?」

「あ、そういえば……。」

「それに光魔法にはミラージュっていう姿を偽る魔法もあるし、そういう固有スキルもあるから、全員が子供ってわけじゃないんだよ。」

「あー、そういえばセフィアも持ってたな。」


普段全然使わないから忘れてたよ。

それに魔法。

シアは覚えたてでまだ簡単なものしか使えないからそんな魔法があることも知らなかった。

考えればすぐに分かりそうなのにな。

しかし、そっか……魔法か。

あの演じてる人達も何人かは実際は大人なわけで、あの演技力も納得出来るというもの。

日本で見る子役よりも自然で上手かったし、これも考えれば分かることだったが、熱中しすぎてしまい、その事に気付けなかったか。

ちょい恥ずかしいな。


「さて、それじゃ次はウィンドウショッピングだね。」


劇場を後にし、ウィンドウショッピングへ。

パーティのみんなとはカインにいた時にもやっていたから、ここからは気持ちアデル、リナさん、アイリスさんをメインに行こう。

またしばらく会えなくなるわけだしね。


まずは適当に露店を冷やかしながら歩いていく。

ここではアデルに向いたものは無いだろう。

見た目こんなんでも一応はお貴族様だからな。

こんな所の安物を使うというのは流石に良くないだろう。

本人は貴族である事は別にどうでもいいみたいだけど、だからといって、安物を贈って他の貴族からの攻撃材料をみすみす増やす事はない。

恋人なのだから、そんな目に合わせるわけにはいかない。


でもリナさんとアイリスさんはそうではない。

安物で喜ぶ……という言い方は良くないけど、これも価値観の問題だからな。

似合ってるかどうか、重要なのはそれだけ。

アデルの場合はそこに貴族としての価値観がプラスされるから大変だけど。

それって生きづらくないかな?

変にストレス溜めてないといいんだけど。


「あ、これかわいい。」


……蒼井かよ。

ま、いいか。

ここで足を止めたわけだし、ここにあるので2人に似合いそうなのを……似合いそうなのを……いくつか似合いそうな気がするけど、なんか、自信無い。

うーむ。

一応、一般的な美的感覚くらいはあると思うんだけど、服のセンスには自信無いからなぁ……これも合うかどうか。

普段セフィア達に任せきりだからなぁ……そのツケがここに来て祟ってきたか。

ええい、男は度胸!


「これはリナさんに似合いそうじゃない?」

「え、あの……これ、首輪……?」

「え、首輪? ただのネックレスだけど……?」

「で、ですよね? ちょっと待っててください。今試してみますから!」

「?」


なんだ?

首輪?

リナさんは犬系の獣人だから首輪には何か意味があるのだろうか?

こう、従属するみたいな?

もしそうなら、まずい事言ったかも。

あ、謝るべきだろうか!?


「ど、どうですか?」

「似合ってると思うけど、嫌なら無理しなくていいんだよ?」

「い、いえ、無理なんてしてませんから! おじさん、これください!」

「毎度あり!」


なんだろう?

なんかヤケみたいに買ってるんですけど。

やっぱり何か意味があるんじゃないかな?

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