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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第939話 どんなものか、楽しみだな。的なお話

昼食を終え、いったん劇場へ。

次の劇の時間によってこの後の予定が変わるが、はてさて……。


「えーと、次の劇は30分後か……。」


微妙だな。

日本の映画館よろしく、大型ショッピングモールが近くにあったり、そもそも大型ショッピングモールの中にあったり、大きな駅ビルの中にあったりすれば、ほんの少しの時間ならばそこで時間が潰せるが、この世界だとなぁ。

ま、それほど長い時間じゃないし、適当に時間つぶせばいいか。


「次は30分後だし、このまま観ようか。」

「そうだね。観劇チケットは……あそこで売ってるね。僕買ってくるね。」

「任せた。」


セフィアがチケットを買ってくれるというし、俺は観劇中に食べる物でも買ってこようかな。

さっきお昼を食べたばかりだけど、それはそれ、これはこれ。

こういう所ではそういうのを食べるのがより楽しむための秘訣。


「ホットドッグ、ケルパ、串焼き、焼きそばパン(塩味)……やっぱりソースは無いか。」


ソースもなぁ……日本伝統の粉物、たこ焼きを食べるのに使いたいんだけどなぁ。

そもそもタコ自体まだ見かけた事ないけど。


「ま、ホットドッグでいいか。すみません、ホットドッグ15個ください。」

「はい、分かり……え!? 15個!? あの、言い間違いではないですか?」

「いえ、間違いなく、15個です。」

「わ、分かりました。少々お待ちください。」


聞き返された。

1人でそんなに頼めばそうなるか。

別に1人で全部食べるつもりじゃない。

ひょっとしたらみんなが食べるかもしれないからと多めに買っただけ。

俺も1個で足りるか分からないしな。

劇が2時間くらいだとして、その間ホットドッグ1個じゃあ、すぐに食べ終わっちゃうだろうし。

余ればストレージにしまっとけばいいわけだし、多めに買っといた。


「とりあえずホットドッグ15個買っといたぞ。」

「多っ! いや買いすぎでしょ!」

「まあ、余ったらそのままストレージにしまっとけばいいかなって。」

「あんたねー……。」


流石にいきなり15個は予想外だったようで、買い物に10分くらいかかった。

残りは20分ほど。

これくらいなら席に着いて待っていればいいか。

他に何か欲しい物があるという人はここで買い物を、それ以外は席に着くことに。


あー、どうせならさっき原作小説でも買っておけばよかったかな。

流石に全部読むには時間が足りないけど、あらすじくらいは知っておけばより楽しめただろうに。

というか、そもそもどんな劇なんだ?


「なぁ、これってなんの劇か分かる?」

「知らないの?」

「え? そんな有名なのか?」

「まあ、有名かな。今回やる劇はこの国中を回っている有名な劇団でね、その中でも特にミュージカルが有名なんだ。」

「へー、つまり今回もミュージカルだと。」

「うん。」

「あれ? でもそんな有名な劇団のミュージカルなのに、なんですんなり席が取れたんだ? それもこんないい席。」


俺達が着いた席は真ん中の列の前の方。

流石に最前線ではないが、それでもかなり観やすくいい席ではある。


「まあ、ここ迷宮都市だからね。冒険者はあんまり観に来ないんだよ。だからモテないのにねー。」


セフィアに質問していると後ろからアデルが声を掛けてきた。

その両手には串焼きとお酒がある。

こんな時間から飲むのかよ……。

いやまあ、ドワーフの血が混ざってるしその程度じゃ水と変わらないのかもしれないけどさ。


「というか、モテないというのならそれはアデラードさんもそうなのでは?」

「私は別にいいでしょ? だって、もう私にはレントがいるもの。」


なんだか随分と余裕が出てきたな。

……昨日はあんなにべったりだったのにな。


「それより、そろそろ始まるから静かに。」

「そうですね。」


今まで何度か観劇して来たけど、ミュージカルは初めてだな。

異世界のミュージカルはどんなものか、楽しみだな。

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