表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋  作者:
9/14

二人で・・・

「誰から聞いたんだ??その事・・・。」

「ヒロさんの彼女からだよ。前に電話かけた時に、彼女が電話にでてそう言ってた。」

「そっか・・・。」

そう言うとヒロさんは何だか悲しそうな顔をして、湖を見つめていた。

「あのっ。ひとつ聞いてもいいですか??」

「何?」

「ヒロさんにとって私って妹??」

「う・・ん。俺の可愛い妹だよ。」

「じゃぁ何でキスしたの!!ヒロさんは妹にキスなんてするの!?」

私は大声で叫んだ。

「・・・・ごめん・・・・・。」

ボソッとつぶやいた。

「何!?何がごめんなの?!私はヒロさんの事が好きだった。好きで好きでどうしようもなくて

、私が学校の事で悩んでる時にヒロさんだけが私に手を差し伸べてくれた!だからキスしてくれた時は嬉しくて嬉しくて、もしかしたら両想いなのかな?とか考えちゃったりして・・・。なのにヒドイよ!!

私だけ一人舞い上がって馬鹿みたいじゃん!!好きじゃないんならキスなんかしないでよ!!!」

いっぱいいっぱい叫んで、暴れた。

でもヒロさんは、そんな私を力いっぱい抱きしめてくれた。

「ヤダッ!!離してっ!!ヒロさんなんか大っ嫌い!!嫌い!」

泣き叫びながら、ヒロさんの腕を離そうとするが離せなかった。力が強かった。

「嫌い・・・。やだぁぁぁぁ。」

「ごめん・・・ごめん・・・ごめ・・・っ。」

私のおでこに水滴が落ちた。見上げるとヒロさんも泣いていた。何でヒロさんまで泣いてるのかわか

らなかったけど、二人で抱き合いながら・・・ただ・・・私たちは泣くことしかできなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ