衝撃
次ぎの日、私は、自信と強気にみちあふれていた。
「大丈夫!!ヒロさんに勇気をもらった!!もう・・・泣かない!!」
足取は軽かった。きっと自分の中にあったネガティブなものが全部消えていたからだろう。
今日で決着をつけるつもりでいた。クラス中に、今、私が思っていることをみんなに言おうと思った。
「おはよっ!!」
「・・・。」
今までの私とは違う!!こんな事でめげたりしない。
私は、教壇の上に上がった。
「みんな聞いてっ!!」
叫んでみたけど、誰も聞いてはいなっかった。私は、だんだん腹が立ってきて、ついに
「お前等!!人が聞けって言ってんだから、聞けよコラァ!!」
みんなビックリして、私のほう一斉に向き、目が点になっていた。でも1番ビックリしたのは、自分自身だった。どこで覚えたのかもわからない。こんなヤンキーみたいな言い方をしたのは、生まれて初めてだった。
「何で、みんなが私をイジメてるのかわからない。私にイヤなところがあるなら正直に言ってほしい!!」
そう言うと、私の親友だった子が一人、私のそばにやってきた。
「ごめんね。」
それだけ言うと、その子はその場に座って泣き出してしまった。
嬉しかった。やっと、やっと、仲直りできたような気がした。私もつられて泣き出してしまった。
最後は、みんなで仲直りして、また一緒にみんなで笑って楽しい1日になった。帰りも久しぶりに親友と帰って、今まで話せなかった事もふくめて、いろんな話をしたけど、話きれなくて家に招いて私の部屋で話した。
私は、親友にヒロさんのことも話した。
「そっかあ。奈央子恋してたんだっ!!応援するから何でも相談してね♪」
そういって30分くらい話して、親友は帰っていった。
「あっ!!そうだ!このことヒロさんに報告しなくっちゃ♪」
私は、急いで携帯を鞄から取り出し、電話をかけた。すると・・・
「もしもし?どちら様ですか?」
女の人の声だった。
「あっ。あの・・・ヒロさんは??」
「ヒロなら、今、お風呂よ。お名前は?急用??」
「あの、奈央子と言いまして」
「あらっ!あなた奈央子ちゃん??いつもヒロから奈央子ちゃんのお話きくのよ??俺に妹ができたって、ほら?あの人世話好きでしょ??」
ショックだった。私は、ヒロさんにとって妹だったんだ・・・。
「あの、失礼な事を聞くようですが、ヒロさんとは、どういったご関係で??」
「えっ!?ヒロから聞いてないの??私達来年の春に結婚するのよ??」
結婚・・・。
「(ゥ・・・ソ・・。)」
『ガチャン』
電話を切った。何も考えられなくなって、無理やり切った・・・。
今までヒロさんが私にしてくれた事は、いったい何だったんだろう??
あのキスは、まぼろしだったのかもしれない。
私は、次ぎの日学校を休んだ。イジメられてた時だって休んだことなかったのに・・。




