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初恋  作者:
10/14

告白

その日は夜風がいように冷たくてより、ヒロさんの体温を肌で感じられた。

人ってこんなにも温かいんだと初めて知った。私が泣き止んで上を見上げても

まだヒロさんは、泣いていた。

「もう・・泣かないで?どうしてヒロさんが泣くの??」

「ごめっ・・。男のくせにカッコ悪いな。」

「そんな事ないよ。ヒロさんはカッコイイよ♪キムタクみたいっ!」

「ハハッ!!何それ!けなしてんの!?」

「違いますよっ!!私にはキムタクよりカッコよく見えますっ♪」

「何か複雑な気分だけど、でも、ありがとっ」

いつしか二人とも、さっきまで泣いてたのに、笑って話せるようになってて、私も

何か馬鹿らしくなって、ヒロさんに出会えた事に感謝しなきゃと思うようになってた。

「奈央子っ!!」

「なっ・・何!?急に」

ヒロさんが私の肩を大きな手のひらで、ギュッと掴んだ。

「俺っ・・・・」

「オレ??何??」

「お前の事が好きだっ!!」

「えっ!?じょっ・・・冗談やめて下さいよ!!私怒りますよ!!」

「冗談なんかじゃないよ!!本気で好きなんだ!!」

それは、あまりにも急すぎる告白。私は、嬉しかったけど、死ぬほど嬉しかった

けど、頭の中は真っ白だった。

「だって彼女いるじゃないですか!!」

「アイツとは別れる。」

「ホン・・・ト・・・に??夢じゃ・・・ナイ・・・よね!?」

「馬鹿っ!!夢で終わってたまるかよ!!」

ヒロさんが今まで見たことのない笑顔で、私の頬を指でつねった。

こんな笑顔もするんだとトキメイタ。

「痛いっ!!そんなに、つねらないで。」

「あっ!!ごめんごめん」

「ヒロさんっ??」

私は、可愛いらしくヒロさんの名前を呼んだ。

「ん?何??」

「世界で1番だぁ〜いスキッ!!」

思いきり抱きついた。そんな私をヒロさんは優しく頭をなでてくれた。

今まで生きてきて1番幸せな時間だった。

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