告白
その日は夜風がいように冷たくてより、ヒロさんの体温を肌で感じられた。
人ってこんなにも温かいんだと初めて知った。私が泣き止んで上を見上げても
まだヒロさんは、泣いていた。
「もう・・泣かないで?どうしてヒロさんが泣くの??」
「ごめっ・・。男のくせにカッコ悪いな。」
「そんな事ないよ。ヒロさんはカッコイイよ♪キムタクみたいっ!」
「ハハッ!!何それ!けなしてんの!?」
「違いますよっ!!私にはキムタクよりカッコよく見えますっ♪」
「何か複雑な気分だけど、でも、ありがとっ」
いつしか二人とも、さっきまで泣いてたのに、笑って話せるようになってて、私も
何か馬鹿らしくなって、ヒロさんに出会えた事に感謝しなきゃと思うようになってた。
「奈央子っ!!」
「なっ・・何!?急に」
ヒロさんが私の肩を大きな手のひらで、ギュッと掴んだ。
「俺っ・・・・」
「オレ??何??」
「お前の事が好きだっ!!」
「えっ!?じょっ・・・冗談やめて下さいよ!!私怒りますよ!!」
「冗談なんかじゃないよ!!本気で好きなんだ!!」
それは、あまりにも急すぎる告白。私は、嬉しかったけど、死ぬほど嬉しかった
けど、頭の中は真っ白だった。
「だって彼女いるじゃないですか!!」
「アイツとは別れる。」
「ホン・・・ト・・・に??夢じゃ・・・ナイ・・・よね!?」
「馬鹿っ!!夢で終わってたまるかよ!!」
ヒロさんが今まで見たことのない笑顔で、私の頬を指でつねった。
こんな笑顔もするんだとトキメイタ。
「痛いっ!!そんなに、つねらないで。」
「あっ!!ごめんごめん」
「ヒロさんっ??」
私は、可愛いらしくヒロさんの名前を呼んだ。
「ん?何??」
「世界で1番だぁ〜いスキッ!!」
思いきり抱きついた。そんな私をヒロさんは優しく頭をなでてくれた。
今まで生きてきて1番幸せな時間だった。




