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貴方と背中を合わせる理由。(仮)  作者: はつい
編集後記とその後。
214/214

新シリーズ予告!(仮)

「なぁ?」


 机に突っ伏した状態からの角度から見上げる彼女は、普段と違うように見える・・・

・・・ワケもなく。


「なぁ?」


 オレの声が聞こえないかのように一心不乱にノートにシャーペンを走らせるその様子は、普段の彼女なら珍しい。

いや、真面目なヤツだから、ノートに何か書いている事自体は問題ないんだが・・・。


「おーい?聞こえてますかー?」


 珍しい光景というのは、だ。


「ん?あぁ、すまない。私とした事が愛しい君の声を聞き流すとは・・。」


 コレだ。

なんつーか、このコはこう・・・恥ずかしいヤツなんだ、色んな意味で。


「いや、呼んだだけで、本題はこれからなんだが・・・。」


 寧ろ、恥ずかしいのはオレの方かも知れない。


「では、聞こう。」


「オレの何処がいいわけ?」


 ノートにメモするのをやめてオレを見つめてくる彼女。

そう、これでもオレの彼女なんだよ、困った事に。


「愛してしまったモノを今更どうこうには出来ないだろう?」


 多少のフォローというか、注釈を入れてやるとだ、嘘偽りも混じりっけもなく、100%マジだ。

マジでこんな事をヌカしている。


「いや、そういう意味でなくてだなァ・・・。」


 すらっとした指を顎に手をあてて、オレの質問に対して納得出来そうな回答模索。


「表現し難いのだが、やはり以前と同じで、女の・・・。」 「あ、やっぱいい。言わんでいい!」


 毎日一回はコイツのせいで脱力する・・・。

一回で済めばいい方か。


「ともかく、まずは約束の一ヶ月だ。一ヶ月でキミに私の心地良さを感じさせてやるんだ。」


 ・・・・・・単語だけ聞くとそこはかとなくアブナイ響きにしかならんのだが。

だが、本当にこのコは100%マジなんだよ・・・。

非常に異訳にも甚だしいんだが。


「はいはい、そうね。まずは一ヶ月な。」


 まずは互いを知る為に設けたお試し期間。

ちょっとした契約。

オレにとっては、彼女の勢いに窮して出た言葉。

でも、それがオレ達が本当に恋人同士になれるかどうかの時間。


「ところで、一体さっきから何を熱心に書いてたんだ?」


 珍しくオレの声を聞こえなくなる程に、一心不乱に。


「ん?コレか?明日のキミのお弁当の中身だ。」


 ノートにびっしりと書かれた献立表とレシピに彼女は胸を張るのだった。



-次回作予告-


【カノジョとボクの恋愛ばいぶる-お試し編-(仮題)】


 明日の二人はコイビト同士? 

まぁ、相変わらずの反響次第でというコトで・・・。

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