1 プロローグ
ここは、精霊によって創造された世界「ルーン」。
この世界において、精霊は「神」と言っていい。
全ての「物質」に精霊が宿り、そして、形造られ世界が出来たのだから。
そして、そんな世界だからこそ、特別な「力」も存在する。
「魔法」と呼ばれる奇跡。
この世界に生を受けし者は、ほぼ間違いなく魔力、そして魔法を使う能力を身につけて生まれてくる。
そして、そんな世界において、特別な「国」が存在する。
その国の名は「カルシファー国」。
創生の時より精霊に愛され、その恩恵を特別に受け続ける国。
そして、その恵まれた環境故、この国では魔法技術の発展がめまぐるしく、他国とは比べ用もない程発展を遂げていた。
この国に多く存在する魔法に関しての研究機関や教育機関。それらはこの世界一とされ、諸外国からも多くの者が学びに訪れ、各国の魔法機関にはこの国で学んだ者が多く存在する程だ。
…………そして。
この物語は、そんな特別と呼ばれるこの国の、ある学園を舞台に始まる。
カルシファー国レイナ王立魔法学園。
通称「レイナ魔法学園」。
この物語は、そこに通うある「特別な生徒」と「精霊達」のお話。