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完全無欠の悪役令嬢はポンコツヒロインをほうっておけない  作者: Kei
第二章 定期テストを乗り切れ

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【リナ】特別な光 5

 そして今、私の目の前にいる王太子殿下も──


 たぶん、いや、きっと。


 クラリス様の変化に戸惑い、どう振る舞えばいいのかわからなくなっているのだろう。


 初めてお二人を見たとき、私はまるで童話の一場面のようだと感じた。王子様とお姫様。その完璧な姿に、ただただ見惚れてしまった。そして、お二人が婚約者同士であると知り、心の底から納得した。


 けれど、クラリス様の感情が見えない振る舞いのせいか、お二人が"恋人同士"のような雰囲気ではないことも、すぐに察してしまった。


 貴族、しかも王族の結婚とは、おそらく「好き」や「嫌い」といった感情で決まるものではないのだろう。家の事情や政略的な理由で、お二人は婚約者という立場にあるのかもしれない。


 ──そう思っていた。


 けれど、殿下のクラリス様への反応を見ていると、違うものが見えてくる。


 特に、クラリス様が私を気にかけてくださるたび、殿下は毎回、驚いたような反応を見せる。それはまるで、彼にとって想定外の出来事であるかのようだった。


 私がクラリス様と出会ってまだ一ヶ月。けれど、殿下とクラリス様の付き合いは十年以上に及ぶと聞いている。その彼が、クラリス様の私への態度を驚きながら見守る姿は、明らかに何かを物語っている。


 ──そう。クラリス様が、これまでとは違う言動を取っているのだ。


 もし、これが思い上がりでなければ、私の存在がクラリス様を変化させている。

 そして、その変化に戸惑い、彼女の周りの人々は揺れている。


 ──目が離せなくなっている。


 クラリス様は、光だ。

 王太子殿下、ルークくん、ライオネル先生……彼らがその光に触れ、その眩しさに息を呑んでいる姿を、私は何度も目にしてきた。


 そして、私自身も。

 その光に触れ、その温かさに包まれてしまった。


 それがどれほど奇跡のような出来事で、どれほど幸運なことか、私はまだきっと、全部はわかっていないのだろう。


 私はいつの間にか握りしめていた拳に力を込めた。


 ……もっと頑張らなきゃ。


 あの眩い光を纏う、素晴らしい人が、私に期待を寄せてくれている。

 その期待に、胸を張って応えられる人間になりたい。


 深く息を吸い込むと、私は改めて心に決めた。


 ──私は、変わる。

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 完全無欠の悪役令嬢はポンコツヒロインをほうっておけない
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