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異世界魔法のランナー旅団  作者: スパークノークス
第1章  別世界でのランニングライフ
9/37

第9話 復旧エリア

【復旧エリア】

【魔法のランナー旅団本部】

【ルナ王国の寓話タウン 】

【310年】

【22:30】


 回復エリアに到着すると、見慣れない機器がたくさんあることに気づいた。


「まずは、魔法のランナーの衣装を解除する必要がある」


「了解」


【魔法のランナー解除】


 服が普段のランニングウェアに変わった。


 赤外線サウナに案内する」


「赤外線サウナ?」


「赤外線照明付きのドライサウナで、発汗によるデトックスや美肌効果が期待できるんだ」


「なるほど」


 次に、仕切り板のある場所へ近づいた。レイラニが中へ案内してくれた。


「服を脱いでください。タオルは向こうにあります」


「わかった」


 レイラニは赤外線サウナのいくつかのボタンを押し始めた。赤外線サウナを見ると、ガラス戸のついた木製の箱だった。


「サウナの中に入って座って。後で迎えに行くから」


「了解」


 レイラニは私をサウナの仕切り部分に残して去った。私はサウナの中に入った。


【回復エリア】

【魔法のランナー旅団本部】

【寓話タウン、ルナ王国 】

【310年】

【23:00】


 30分後、私は汗だくになり、レイラニが戻ってきた。彼女が中に入る前に、私は急いでタオルを巻いた。


「大丈夫?」


「大丈夫」


「よかった。次は銭湯に連れて行ってあげるわ」


「私の服はどうなるの?」


「心配しないで。私が預かっておくから」


「ありがとう」


「どういたしまして」


 銭湯から戻ると、レイラニが新しいパジャマを用意してくれていた。パジャマは私のロッカーに置いてあった。


 幸いにも、銭湯は私一人しかいなかった。銭湯エリアを出ると、レイラニが迎えてくれた。


「お風呂はどうだった?」


「リラックスできたよ」


 レイラニは微笑んだ。


「次は高圧酸素室へ案内するわ」


「高圧酸素室は何に使うの?」


「酸素の回復。さっきめまいを感じたのは酸素不足が原因だ。また、ダンジョンでは酸素レベルが低下する」


「なるほど」


 そして、私たちは高圧酸素室のある場所へと向かった。そこに行くと、カプセルがいくつも並んでいた。


 レイラニは高圧酸素室を起動し、私にマスクを渡した。


「カプセルの中に入ってください」


「わかった」


 カプセルの中に入ると、私はクッションに横になり、酸素マスクを装着した。


「何か必要なものがあれば、あそこに無線機が掛かっているから」


「了解」


 私の隣にラジオが掛かっているのが見えた。


「また後でな」


 レイラニはカプセルを閉めて出て行った。私は眠りについた。


【回復エリア】

【魔法のランナー旅団本部】

【ファブルタウン、ルナ王国 】

【310年】

【01:30】


「ミキチ、起きて」


 1時間後、レイラニが私をたたき起こした。


 カプセルから出て、眠気から目が回った。レイラニはすぐに私の腕を掴んだ。


「横になる必要がある?」


「はい」


 レイラニは近くのベンチに私を連れて行った。私たちは一緒に座った。


「私の膝に頭を乗せていいよ」


「わかった」


 レイラニは私の頭を優しく撫でてくれた。私は意識を失い始めた。


「おやすみ

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