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異世界魔法のランナー旅団  作者: スパークノークス
第1章  別世界でのランニングライフ
5/37

第5話 ワイルドフォレストダンジョンレスキュー (2)

【30階】

【ワイルドフォレストダンジョン】

【中立エリア】

【310年】

【15:10】



 モンスターを倒し、複数のフロアを駆け抜けた後、私はレベルアップした。


【100 EXP GAINED】

【魔法のランナー RANK D】


「おめでとう!」


「ありがとう!」


 次に、自分の走行ペースを確認した。


【ペース:5時間26分】

【距離:30 km】

【移動時間:4:00:00】

【心拍数:95 BPM】


「魔法のランナーが今どの階にいるか分かるか?」


「50階で連絡が途絶えました」


「なるほど」


「休憩が必要か?」


「はい、お願いします」


「わかった。少し休んでいいよ」


 私は走りをやめて安全な場所まで歩いた。そして、エネルギージェルを取り出して食べた。また、水筒から水を飲んだ。


 レイラニは別の話題を私に投げかけてきた。


「個人的な質問があるんだけど、答えてくれる?」


「答えるよ」


「なぜボストンマラソンに参加したいのですか?


「想像上の幼なじみと約束したんだ」


「想像上の幼なじみ?」


 レイラニはためらいがちに答えた。


「くだらない約束だよ」


「そのお友達は男の子?それとも女の子?」


「私の友達は女の子。でも、彼女の外見は覚えていない」


「彼女との思い出は何かある?」


「彼女との約束のことしか思い出せない」


「なるほど、あなたの幼なじみは実在すると思う」


「えっ?」


「なぜ、その幼なじみは偽物だと思ったの?」


「彼女にまつわることをみんなに聞いてみたけど、みんな私の空想だと思ったみたい」


「幼馴染みの記憶は消えている」


「でも、なぜ約束のことを覚えているんだ?」


「彼女と強い絆で結ばれている」


「君の言うことは理にかなっている」


「魔法が関係していたと思う」


「なるほど。記憶は取り戻せるのか?」


「わからない。でも、調査を手伝うよ」


「どうもありがとう!」


「どういたしまして」


 幼馴染みが実在していたことに安心した。レイラニの助けがあれば、幼馴染みの調査を始められる。


 突然、足音が聞こえた。こちらに向かって歩いてくる人物をすぐに発見した。


「誰が来ているのだろう?」


「お待ちください。カメラのズームインが必要です」


 数秒後、レイラニが素早く私に知らせた。


「あれはアンデッドナイトだ。彼らはエリートモンスターだ」


「追いかけてくるのか?」


「はい。モンスターと戦わなければなりません」


 私はアンデッドナイトに向かって走り出した。


【呪文:火の玉】


 火の玉はアンデッドナイトに向かって飛んでいった。しかし、モンスターはすぐに盾で火の玉を遮った。


 よく見ると、アンデッドナイトは黒い鎧をまとっており、紫色に光る目を持っていた。


「射撃呪文は効果がない。武器呪文を使わなければならない」


「了解」


【呪文:スピリット・カタナ】


 小さなポータルが現れ、そこからスピリットカタナが出てきた。私はすぐにその刀を手にした。


 剣の外観は、青く透き通っていて光っている。


 スピリットカタナを振りかざし、アンデッドナイトめがけて駆け出した。剣がぶつかり合い、互いに受け流し始めた。


 しかし、私は別の呪文を唱えた。


【呪文:ライトフラッシュ】


 アンデッドナイトは目が見えなくなり、私はその首を斬り落とした。斬った瞬間、モンスターは塵と化した。


「モンスター退治完了」


「よくやった!」


「ありがとう!」


 霊剣が私の手から消えた。私は走り続けて次の階に向かった。

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