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異世界魔法のランナー旅団  作者: スパークノークス
第1章  別世界でのランニングライフ
21/37

第21話 ゴースト泥棒 (10)

【森林面積】

【ローズシティ、ルナ王国】

【310年】

【14:00】


「信じられない! 魔法のランナーになったのね!」


「はい」


 エリーは武器の呪文を唱えた。彼女の手には2本のスピリットダガーが現れた。


 そして、彼女は風魔神に攻撃を開始した。しかし、風魔神は空中に飛び去ってしまった。


 その間、私は2人の捕虜と一緒に木の陰に隠れている。レイラニがエリーと私に話しかけ始めた。


「ミキチ、エリー。二人には作戦がある。エリーは風魔神を足止めする。ミキチは捕虜二人を私に引き渡す」


「了解!」


「レイラニ、今どこにいる?」


「2キロメートルまで南に向かって走れ」


「了解」


 私は捕虜2人に計画を打ち明けることにした。よく見ると、2人とも茶色の髪と目をしている。また、町着のような服装をしている。


 しかし、2人とも腕を鎖でつながれたままだった。


「こんにちは。あなたたちを安全な場所まで連れて行かなければならない」


「わかった」


 彼らが了承してくれたので、私は母親を腕に、少女を背中に乗せて運んだ。


「お嬢ちゃん、私の背中にしっかりつかまってくれるかい?」


「うん!」


「行こう」


 中程度のスピードで走り始め、自分のランニングペースを確認した。


【ペース:7:00】

【距離:0km】

【移動時間:1:00】

【心拍数:85 BPM】



 10分走ると、2km地点に到達した。



【ペース:7:00】

【距離:2km】

【走行時間:10:00】

【心拍数:105 BPM】



 レイラニが待っていてくれたのがすぐにわかった。


「よくやった」


「ありがとう」


 私は捕虜たちをそっと床に降ろした。レイラニは彼らの鎖にディスペルを唱え始めた。


「私が彼らを守る。あなたはエリーのもとへ戻ってもいい」


「了解」


「それと、このエネルギージェルも持っていきな」


 レイラニは私にエネルギージェルを渡した。私は1つのエネルギージェルを食べ始め、残りのエネルギージェルをウエストポーチに入れた。


「ありがとう」


 それから私は小走りで戻った。



【ペース:4:00】

【距離:2km】

【移動時間:10:00】

【心拍数:90 BPM】



 5分後、私はエリーと合流した。エリーは走りながら、風の魔王の攻撃をかわしていた。


 私はエリーに伝えた。


「エリー、計画がある」


「どんな計画だ?」


「風魔神をひきつけ続けることはできるか?」


「はい」


「俺は風魔神の後ろから攻撃する」


「了解」


 それから木々のところまで走っていき、隙をみて攻撃するチャンスを待った。

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