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異世界魔法のランナー旅団  作者: スパークノークス
第1章  別世界でのランニングライフ
11/37

第11話 ゴースト泥棒 (2)

【西の門】

【ローズシティ、ルナ王国 】

【310年】

【14:00】


 ポータルを通ると、私は城門の前に現れた。


「ここは街の中なのか?」


「そうだ。ここはローズシティだ」


「なるほど」


 しかし、鎧を着た警備員たちは私の存在に疑いの目を向けた。彼らは騎士の鎧、赤いマント、バラの紋章を身につけている。


「名乗れ!」


 鎧の警備員たちは剣と弓を私に向けて構えた。私はとっさに両手を挙げた。


「私は魔法のランナー旅団の一員だ」


「魔法のランナー旅団?ちょっと待った。君の制服は見たことがある」


 隊長は部下たちに手を振って、待機するよう指示した。


「ゴーストシーフの調査に来た」


「魔法のランナー。来てくれてありがとう。君に対して失礼な態度をとってしまって申し訳ない」


 隊長は部下たちと一緒に一礼した。


「謝る必要はない。君は自分の職務を全うしているのだから」


「ありがとう。門をくぐっていい」


 そして私は門をくぐった。


【ショッピング街】

【ローズシティ、ルナ王国 】

【310年】

【14:10】


「レイラニ。ゴーストシーフがいつ出るか知ってる?」


「ゴーストシーフは夜に出没する」


「わかった。街を探索していい?」


「いいよ。自由時間だよ」


 私は歩き始めた。数分後、魔法の店を見つけた。


「その魔法屋に行く必要はないよ。基本的な呪文しか売っていないから」


「ああ」


 同時に、私は自分にお金がないことに気づいた。


「ちょっと待って。お金がない」


「心配ない。君が本部を出る前に、ランニング用のウエストポーチに少しお金を入れておいたよ」


「ありがとうございます」


「どういたしまして」


 私はウエストポーチを開け、ポケットに小銭が入っているのを見た。 通貨は小さな金貨だ。


「ここの食事はおいしいのか?」


「食事はまあまあだ。でも、本部の食事の方がうまいよ」


「なるほど」


 私はそのまま歩き続けた。


【商店街】

【ローズシティ、ルナ王国 】

【310年】

【19:00】


 街を歩き回って数時間が経ち、夜になった。突然、叫び声が聞こえた。


「幽霊泥棒だ!」


 私は声のする方へ走り出した。

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