平々凡々
初めてのなろう系小説です。よろしくお願いします。
物語はある小さな国――日本から始まる――
日本の小さな田舎町とも言えず、都市とも言えない良くも悪くも中庸な町に1人の少女がいた
……「学校だるー」
……なんであんな悪い事のハッピーセットみたいな場所に行かなくちゃならないんだ……
ブツブツといいながら私は通学路を歩く、道路はセメントで固められている平凡な道だ、いつもと変わりない。何か奇々怪々な様を上げるとすれば昨日の雨で少し湿っているのと、何時もあるはずのたんぽぽが駆られていることだろう。周りは住宅街、たまに見知らぬロウソンがポツポツとある。私は毎日この道を通って歩いて学校に通っている。学校はと言うと自称進学校を自称しているまるで自傷進学校だ。さらに私は友達がいない。いや、そう言うと少し語弊が露わになるが友達が居ない訳ではなく知り合いは、山ほどいるのだが友達と呼べるような人はいない。現に私は休日や放課後に友達と遊んだことはない。学校の休み時間などは、事務的な事や世間話を嗜んだりするのだが心からの友達が出来ないのは何か理由があるのかな?まぁともあれ、学校には行くメリットがひとつも無い、勉強も家で出来る。つまり、例えるならば私からして学校は、パンドラの箱のようなものなのだ!空ければ中からこの世の魑魅魍魎が飛び出る。私はこの友達とも他人とも言えない状況や自称進学校の課題の多さに恐れているので魑魅魍魎と言っても申し分無いだろう。
こう色々と考えているとクラスメイトが前を歩いているのに気がつく。……気まずい……
大体こう言う時は下を見て歩き、気づかれたら「ごめん下見てたから気づかなかった(笑)」と返す。……テンプレートだ……
……下を向こう。……
大体下を向く時は普段より丁寧に歩く。前があまり見えてないからだ。だが、何となく前の状況は分かる。視野が広いと言う事だろうか。この事を何かに行かせないだろうか……
「吉田、」
―ギクッ!――
心臓の鼓動が鳴動している。
「あー、守田さん、居たんだ全然気づかなかった
(笑)」
急いでこの後何を話すかを考える頭の中でここ数日の事を思い出す。……何も出てこない。
逡巡しても埒が開かないので今日の授業の事を話す。
「今日1時間目なんだっけ?」
「数学だよ、月見里先生の」
「うわぁぁ忘れてたぁぁ」
……勿論覚えている。覚えてるが覚えていても気まずいだけなので、忘れたことにする。
「だるー、あいつきらいなんよ」
……好きじゃないけど、嫌いじゃない
「目付けられてたもんね(笑)」
……なに、目をつけられてただと!初耳だった。
――――――――――――――
かれこれ数分話してたら教室に着いたので席に座り教科書の確認をする。勿論守田さんは、ほかの友達と喋っている。道中から教室の自分の席までの記憶があまりない。話す事に集中していたのだろう。教科書の確認をしながら暇なので聞き耳を立ててみる。
――「ワールドカップみたー?」――
――「あのYouTuberおもろくね?」――
――「俺TikTok派だわ」――
どの話題も付いていけなさそうだ。私はサッカーに興味は無いし、YouTuberのYouTubeみない。TikTokは尚更だ。私の趣味は大衆には理解出来ないとこにある。とでも言っておこうか(笑)イキるのは心の中だけにしておこう。因みにわたしは部活には所属しておらず。家に帰っては。ニコニコ動画を介してスマホの画面とおしゃべりだ。
中でも例のアレは大好きだ。毎日の生きがいである。
何だかんだいって昨日見た動画の事を頭の中で上映して時間が過ぎるのを待っていると授業が始まった。
――――――――――――――――――
授業は無事終わり。先生に目をつけられてると聞き冷や冷やしたが。無駄な杞憂に終わったようだ。2時間は体育だったっけ。着替えてから外でサッカーだ。……正直ダルいけど……
サッカーは経験が無いし。私みたいな空気キャラはチームで余った時に、虐められてるやつが余るより気まずなる。
様様な事を考えながら着替え終わり、一緒にグラウンドまで行けそうな奴を探す。ボッチは嫌だ。誰でもいいから早くしろと思っていると丁度良さそうなやつが着替え終わっていた。私はそいつに話しかける。
「一緒にグラウンド行こ」
「いいよー」
…………会話はここまでだ。話題が思いつかない。
ボッチよりかはましか……
グラウンドについたら準備体操をして、整列をし点呼をしてから自由にサッカーの練習をする。点呼の後は自由なので。さっきの子を見つけ、一緒にボールのパスをしたり。1体1をしたりする。
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授業は終わり。結果を言うととても楽しかった。今日は授業の後半で試合があったのだが、人生で初めてゴールにシュートをした。それも、終了間際に!私は皆から褒め立てられ気持ちよかった。……少しはイキってもいいかな?(笑)……いや、冷静沈着に。……いつも通りに……次の授業の準備だ……
次の授業は大好きな国語なので、気張って行こう。
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授業終わり。期待外れだった。……あと1時間で昼飯だ。次の授業は社会なので少しダルいが気合いを入れて行きたい。なんてったって、社会の先生である田所先生は1番嫌いだ。いい印象がない。……なぜかは察してくれよなー頼むよ……
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授業終わり、って思うじゃん。ちがうんっすよねーまだ授業中です。授業が暇なので少し私の人生を見直してみることにした。気まずさと戦う人生、世間体を気にしてばかりの人生、なんの輝きもない道端の石ころのような人生、このままで良いだろうか……そろそろダイヤモンドの様に輝ける日が来てもいいんじゃないか?そうだ。高校デビューしよう!……とは行ってももう高校三年生。高校デビューと言うより後攻デビューになってしまう。華々しい煌々デビューは夢のまた夢なのか……いや、何事にも遅いと言うことは無い、チャンスはまだある私の得意なことで皆を圧倒する事が出来れば私にも青春が待っているはず、、
「だ……しだ……」
いずれかは、彼氏なんかも……
「しだ……よしだ……」
「吉田ァ!」
ビクンッ
「ハイッ!」
え、いつの間に呼ばれてんねーん
「お前、ボーッとしてただろ!俺にはハッキリ分かんだよ」
めっちゃバレてるし心が読めるのかな?
「お前今バレてるしとか思っただろ?」
……そうだよ、なんで分かんだよ
「いいえ、そんな事は1ミリも思っておりません!」
「先生の授業もちゃんと聞いていました!」
……嘘をついた、同性愛者になっちゃうかな?
「ならこれを答えろ」
黒板を指差す
日本国憲法第1条においての天皇の地位だと!?簡単じゃねえか!
「日本国及び日本国民統合の象徴ですね」
「大正解、授業聞いてたってはっきりわかんだね」
ちょろいな……ってかこんなの誰でも分かるだろ。席を無意識に立っていることに気が付くと、少し恥ずかしくなり急いで席に座る。そのあと前の席の人が当てられた。彼は座って答えていた。私はそのあと、窓を覗き晴天の空を見る、とても晴れている青天白日だ。これには某バンドグルウプも白目を剥いてしまうかもしれない。そんな下らない事を考えながらふと思う…………この世に神様は居るのかな?日本では神社で巫女が神を降ろしたりするらしいが本当に降りているのだろうか。それこそ降らない《くだらない》はなしだろう。私は神なんて産まれてこの方信じたことないが。気になったことはある。……まぁ、考えるだけ無駄だけど……
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今度こそ授業終わり、今日は厄日かと思うくらい色々あった。いつも通りにさせてくれ!……いや、さっきまで変化を望んでいたのか、……自分の二面性に驚く。
だがこの後昼休みに先生に言われた事によりもっと驚くことを私はまだ知らない……