謎の団体(ただの部活)と聖神モネフコ様(ただのケモミミ) パート2
スケジュール調整のために期間をあけました。すみませぬ。これから木曜と日曜の7、8時に投稿しようと思います。どちらにするかはこれから決めます。それと、感想をログインしなくてもできるようになっていると思いますので、良ければよろしくお願いします。ではでは~
「イラスト部?」
詩が俺の持っている部活表をのぞき込む。
「ああ」
「つまり、美術じゃなくてアニメとかのイラストを専門にしてるってことですかね?」
「かなー。詩、やめとくか?」
「・・こっちのほうがいい!」
目をキラキラさせる。そんなに好きだったのか。
そういや、ずっとイラスト書いてたな。(主に俺のアニメとゲーム好きに感化されて)
「ん?なんで一年の時にイラスト部はいらなかったんだ?」
「え、えと、人がいるところとか苦手だし、あんまり話せないから・・」
「そうか・・。今日は皆もいるし、大丈夫じゃないか?」
「うん、いてくれたら、大丈夫、かも・・」
てことで移動してイラスト部前。
ガララ
「こんちゃー」
「あ、どうぞ・・・詩さんだー!!」
「ふええ!?」
突然名前を呼ばれてびっくりして、俺の後ろに隠れる
「知り合いか?」
「う、ううん・・」
「あ、ごめんね驚かしちゃって。」
「ど、どちらさま・・?」
「えと、同じクラスの水月琴音。だよ」
「な、なんで私の事・・?」
「だって、詩さん一年の時から絵描いてたでしょ?ずっとうまいなーと思って見てたんだけど、あんまり話す機会がなくて・・・」
「あ、そ、そうなんですか・・」
ちょっと恥ずかしいような嬉しいような、そんな顔をしていた。
「近くで見るとすごい美人さんだね!地味な格好してるのもったいないよー」
「そんなことないです・・」
「そんなことあるよー」
えらくグイグイ来るな。そんなに話したかったのか。
まあ詩は一年の時からこんな感じだったから、話しかけづらいのも無理はない。
昔はこうじゃなかったんだが、・・いろいろあったんだよな。
と、部屋の奥から声が聞こえる
「おーい琴ちゃん何かあったー?」
「あ先輩大丈夫でーす。」
「早く入ってきなよー」
「は!そういえばここドアだったね」
「あたまわるそう」
こらこらリン
「アーイキュー10!」
「認めました!?」
いやもうなんだよこれ
「おーい?」
しびれを切らしたのか、奥にいた先輩と呼ばれた人がやってきた
「あ、すいません先輩。」
「さっきから話してるけど、知り合い?」
「えっとですね、他の人は知らないんですけど、この白髪の子は私とおんなじクラスの九野詩ちゃん。すごく絵がうまいんですよ!」
「へー琴ちゃんがそう言うなら、かなりの有望株だね」
「そんなにうまくないですよ・・・」
「いやいや、琴ちゃんの絵はネットでも評判なんだよ。だから、ぜひ入部してほしいなー」
「わ、わたし、あんまり人がいるとこ、得意じゃないので・・・」
「実は部員は私たちの2人だけなんだ。」
「いえ、申し訳ないんですが、やっぱりいいです・・」
「そっかー・・。でも、詩さんには詩さんの人生があるもんねっ!」
「うん。また気が向いたらでいいからおいで。」
途端に詩が不思議そうな顔になる
「・・え、断ったのに・・?怒ってないんですか?」
「他人が嫌がることをするのはただのいじめだよー」
「・・いい人じゃないか」
「そ、それじゃ、またいつか来ます。」
「うん、いつでもおいで」
イラスト部を出てしばらく詩は黙っていたが、なにか吹っ切れたように話し始めた。
「みんな、いいひと・・・?」
「悪い奴もいるが、いい奴もいるんだ。心配しなくても、自分のことを分かってもらえる人はいるんだぞ?」
「・・がんばる」
ただ一言だが、はっきりとした熱意がある。
・・・・今までは、どんな人も怖がってたんだな。
(もっと元気にしてやらないと)
俺は自然とそう思える。
「さて次は・・」
他の部活も見て回ろうとした時、
「あ、れのー!やっと見つけたー」
おう?確かに葉っぱ・・だが
「何のスポーツをやったらビブスにバット背負いながらスパイク履くんだよ・・」