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どうしよう、本当に。

いつ低浮上になるか…

現状が理解しきれず不安げな顔を覗かせる9人とステータスの件で考えることがアホらしくなった俺。


とりあえず今からいろいろ話してくれるだろう王様を待つ。


「急にこのような所で倒れていたことについて、困惑することもあるであろう。 まずは余の話を聞いてくれ 」


9人はコクリと首を縦に降る。 王様の言うように困惑してらっしゃるようで。 俺も困惑してるよ? ステータスに…しつこいようでごめんなさいね。


「まずはお主達が倒れていたことについてだが。 端的に言うならば、お主達は我々によって異なる世界から召喚された者たちなのだ」


王様はそう語った。やはりというか予想通りだった。

驚いた顔を見せる9人だが、男4人は驚きの中にも喜びのようなものが伺えた。


俺の友達だ。 当然ラノベとかアニメ好きな人ばっかり。 イケメンとかいねぇよざままぁねぇな王妃様。 結婚は遠いぜ。ハッハッハ! …ふぅ、沈静化。


そんなわけで4人の男は口々に「マジかよ!」 とか言いながら騒いでいる。


一方で女5人は輪になって丸まっている。 表情を見るからに嫌そうだとかそんな感じの感情かなと思う。

まぁ、男子と違って普通の生活が好きな人多そうだもんね女子ぃ〜(偏見)。


それぞれが口々に喋りガヤガヤしていたことで、王の側近の方が大きな声で「王の御前だぞ! 静まらんか!」 と怒鳴る。


俺も怒鳴り声でビクッと体を揺らした。

大きい音とか駄目なんすよォ。


再び静かになったところで、王様が側近に、「彼らは客人である控えよ」と諌めてくれてから再び説明を再開する。


「我らの国は今重大な問題を抱えている。 我らの国と言ったが、我らの国だけでなく世界中の国が聞きに晒されておる。 そなたたちはその脅威を削ぐ助けになって欲しいのだ」


テンプレですね、わかります。

分かっていたが、そんな話を聞いて男子は心躍るようにワクワクした顔をしている。


女子は浮かない顔のまま。

そんな5人女子を代弁するように1人の女子がほぼ怒声で喋る。


「そ、そんなの私たちがやらなくたっていいじゃん! 世界規模なんだったら世界で協力して何とかすればいいでしょ! 」


ごもっともな意見である。しかしまぁ、馬鹿だとも思う。

「お主の言い分は尤もな事だ。 しかし、世界中が協力したとしても乗り切れるものでは無い。 あらゆる手を探し試した結果の末、お主たちを召喚しなければ行けなかった。

悪いことをしたと思っておる」


という事である。

自分たちで解決できるんならわざわざ召喚なんてしないよね!


しかし代弁女子は納得しない。


「だったとしても! 私たちじゃなくていいじゃん! 他の人にすれば良かったのに! 」


まぁ、それは俺も何となく感じた。

こういうのって普通もっと身体能力高かったりイケメンとかが選ばれたりする気がするのになぜ俺たちなの?ってね。


「我らは召喚できる人間を選ぶことができないのだ。 全ては神のご意志によるもの。 神が見定め、この世界に適応できる者のみがこの世界に召喚されると言われているのだ。 」


ほぉ、神?? 俺のステータスチート設定した神さんの事ね。

その神さんが俺たち10人を適正ありと見込んでこの世界に召喚した。 適正があればあるほど強いということかな?


俺最強説浮上。


王様からどうしようもないんだと言われて何も言えなくなった代弁女子は女子の輪に戻る。


4人男子は機を見計らったように話し出す。

「王様! 俺たちやります! とりあえず準備とか必要だけどこの世界で頑張ってみます! 」


4人男子は意気投合の意気揚々である。


ちなみに何故か俺がその輪に入ってない。 俺hubられてる? と思ったがそんなことは無いよとこちらに振り返った4人男子の1人の龍弥が話しかけてきた。


「な! ハマちゃんもそう思うやろ! おもしろそうやろ!」


馴れ馴れしい。 友達だけどこの、同調圧力みたいなの嫌いよ俺。

まぁ、異世界楽しそうだから否定はしないけど。

ちなみにハマちゃんとは俺の苗字の華山の「は」と「ま」

でハマちゃんと言われているのである。なんとなく嫌だったが中学から続いていて諦めた。


「まぁ、楽しそうではある」


龍弥にそう返すと、龍弥は再戻王様を向く。


5人女子は何か言いたげだが何も言えず黙ってる感じだ。


その場でなんとなく話が纏まりかけるのを察した王様。


「とりあえずの話は纏まったようだ。 納得出来ないところは後日詰めるとしよう。 それではな、先ずお主たちにはやって欲しいことがあるのだ 」


やって欲しいこと? なんだろうかとポケーと聞いたがすぐさま嫌な感じがして何を言われるか分かった。


ステータスの確認だ絶対!


「それはな、ステータスの確認である」


ホラキターーーーーー!!


もはや言われる前から言うことわかんだよ! きっとスキル「()()()()」の効果なんだろうそうだろう! 雑か…。


「難しいことは要らぬよ、心の中でステータスと念じると目の前に四角の板のようなものが出現するはずだ。 それを確認したら、そのままの状態で我の前にある水晶に触れて欲しい。 そうすれば各々のステータスを確かめることが出来る」


うわぁ。

ステータス見えないことまで対策してらっしゃいますねぇ。

でも見せたくないんだよなぁ! そう思うが早く俺は王様に話しかける。


「あの王様? 何故ステータスというものを見せる必要があるのです? 何か見つけたいものでも? 」


そう質問した。 きっと王様が見たいのは勇者という表記だと思われる。まぁ、勇者なのか知らんけど?


「古い文献によるとだな、召喚された人間の中には1人、圧倒的な潜在力を秘めるとされる 勇者 と呼ばれるものが現れるらしいのだ。 今回の危機に際し、勇者というのは非常に頼りになる戦力になる。 それを確認しておきたいのだ」


勇者でした。 つまり俺じゃない。 けど俺のステータス見られたら絶対囲まれる! 飼い殺しされる! それは嫌じゃぁ!


「し、質問に答えていただきありがとうございます」


引き攣った顔でお礼を言った。

「よい」 と答えた後王様は告げる


「では改めてお主たちのステータスを確認したい。 心でステータスと唱えよ! 」


いやだぁぁぁぁ「ステータス」ゥぅ。


唱えると先程見た表示画面が見える。

やはりなんでもって書いてあった。


周りからも驚きの声が上がったってことはステータスの表示が出たんだろう。

皆の顔を見、ステータスが表示されたと分かったのであろう王様。


「それでは1人ずつ水晶に触れてくれ」


そうして5人女子の1人目から順に水晶に並ぶ。


俺は最後。 どうしようと頭を悩ませながら順番が来るのを待つのだった。

文才ないうえに雑になっていくような自覚がある。

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