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隣のアイツ、後ろのアノコ  作者: 吉良美弥子
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崩壊への序章

声の主に顔を向けると、ニコニコとこちらを見つめる目鼻立ちの整ったいわゆるイケメンの類に入るような男だった。



思わずニヤける…、




なんてことはなく、一瞬にして私の顔は曇った。

「ど、どうも。ハハッ、ハジメマシテー…」


この半年間同い年の男子と話してこなかった私はとりあえず今出来る最大限の笑顔を顔面に貼り付け返事をした。


ちなみにこの男、間島璃圭。

1年にして学年や年齢問わず女をとっかえひっかえしていると噂される色男。

リア充の極みであり、私が関わりたくないクラスメイトランキングに余裕でランクインしてる男。



「何言ってんの七瀬サーン、俺ら4月からクラスメイトだしはじめましてじゃないでしょ?

まぁ、あんまり話したことなかったけどこれから仲良くしよーね♪

あ、下の名前なんて言うんだっけ、あやね?あやか?あれ、なんだっk…」




途中からは聞き流し、前を向き直す。

つーかコイツホントにめんどくさい

え!絢芽ちゃん聞いてくれてなーい!

とどこから仕入れたのか私を名前呼びするクソ野郎を横目にため息を着くと次は前の人がこちらに顔を向けた


「あー、璃圭!七瀬さんに迷惑かけちゃダメだろ。ごめんね、七瀬さん。

コイツ悪いやつじゃないけどちょっと明るすぎるっていうかポジティブすぎるって言うか…。

俺は、駒木 聖輝よろしくね」



まさにキラキラした王道の爽やかくんは、ニコッと微笑むとさっきの言葉で拗ねてしまったクソ野郎君を宥めはじめる。


「よろしくお願いします…、駒木さん。」


「聖輝でいいよ?」


「いえ、結構です。」



「?そっか!」

少し戸惑った爽やかボーイは一応納得してくれた。


私のこれからのスクールライフはどうなるんだろうか…






そんな疑問を抱えながらHRを終えた。

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