9話 ただいま。アドゥライト
ある意味でここからが本編のようなものです。
物語の進行速度はある程度落ち着きます。
目を開けると懐かしい両親の顔が見えた。ちゃんと帰ってこれたんだな。ここから新しい人生のスタートだ、悔いのないように全力で生きるんだ!
「この子はジン、『ジン=フォレスト』だ!俺たちの子だぞ!はははっ!」
前と同じように本当に嬉しそうだ、やっぱり親って偉大だな。とうさん、かあさん俺を生んでくれて本当にありがとう。
そういえば、ステータスの引継ぎはないって言ってたけど一応確認しておこう。
ジン=フォレスト
村人Lv1
HP 10/10
MP 10/10
STR 1
DEX 1
VIT 1
AGI 1
INT 26
CHR ∞
LUK ∞
<スキル>
『無限収納』・・・創造神お手製のスペシャルバージョン。
『無限の魅力』・・・神の力によって限界を超え留まる事を知らない魅力。
『無限の運』・・・神の力によって限界と超えた、とどまることを知らない幸運。
『異世界言語理解』・・・異世界の全ての言語を理解し読み書きが可能。
『叡智』・・・数多の書物を記憶し、必要な時に必要なことだけを理解する事が出来る。
<魔法>
<称号>
『賢者』・・・異世界の称号。果てしない時間童貞を貫いた者。※INT+15 MP消費量が1/2になる。基本/上位属性魔法に適正を得る。
『桜の加護』・・・地球の神に愛された者。※テンプレイベント発生率UP
『アリスティルの加護』・・・アドゥライトの神に愛された者。※女神と『交信』が可能になる。
『異世界からの来訪者』・・・転移・転生など異世界からの来訪者※INT+10 スキル『異世界言語理解』
これは完全にチートキャラだな・・・。考えてみれば三回も転生して神様からスキルを貰ってるんだから当然かもしれないな、しかも経験と知識もある。運も魅力も自重しらず、さらに加護のおかげでテンプレイベントにはことかかないと来ている。まさにニートの頃に夢見た理想の転生だ。
ただ残念なのはこの村には幼馴染になるような女の子がいなかった事だな、これは俺にはどうしようも出来ないので諦めるしかないな。
「まずは『鑑定』と『隠蔽』の取得。そして『魔力操作』でMPの最大値を増やす作業だな。前回の経験と『叡智』のおかげでスムーズにいけそうだ。」
後は各属性魔法を覚えて、ある程度成長したらとうさんに剣術を習わないとな、やることは沢山あるぞ、自重せずに頑張っていこう。
この世界ではスキルと魔法はLv1で見習い、Lv3で一人前、Lv6で一流、Lv8で達人、LvMAXである10で人外と言われている。Lvを上げるには努力とセンスが必要になる為ある一定のラインからは極端に上がりにくくなっている。当面の目標は覚えられるものは片っ端から取得して最低でもLv5には上げたいと考えている。
特に『鑑定』と『隠蔽』は重要だろう、なんといっても魅力と運が測定不能なのだ、見る人が見れば明らかに怪しいと分かる。『隠蔽』を上げて鑑定されないようにすれば、万が一怪しまれても「神からのギフトで隠蔽を貰った。」と言えばある程度は誤魔化す事が出来るからだ。その準備として前回禁書を読んで効率のいい上げ方を勉強している。勿論方法は秘密だ!
「よし早速『生活魔法』の『灯り』からだな。一番覚えやすくて安全だし布団の中で使えばおかあさんにもバレないだろう、MPの枯渇で気絶しても赤ちゃんなら寝てたってごまかせるし完璧だ。」
やり方は覚えているので布団の中に潜り込んで自分の体内の魔力を感じる練習を始める。魔力を感じ取れたらそのまま光をイメージする、俺の場合は蛍光灯をイメージする事でスムーズに灯りをともす事が出来た。
「あとはこれを繰り返してMPの上限アップと『魔力操作』の取得だな。ここまでは順調、っと身体がダルくなってきたそろそろMP切れか。」
当分はこの繰り返しだな、赤ちゃんのうちはいっぱい寝れるしやれることは全部やってしまおう。おやすみなさい。