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勇者天聖バクテンオー  作者: 獅子糖
朝の風景
11/23

9.リーダーの主張

罰ゲームにより、メタトロン視点。

 お姉ちゃんが登校して(でかけて)から、しばらく。

 次に陸くんが出るまでの時間は、いつも賑やか。ちょっと近所迷惑かも…


 おはよう、メタトロンだよっ。

 変形するけど、破壊大帝じゃないよっ。

 って、言っておくと探し人が見つかるかなって思ったからとりあえず言ってみただけだよ。

 ……本当はどこかから「そこでボケろっ!」っていう威圧(プレッシャー)がかかったから言ってみたんだけど。

 ザドキエルさんがいつもどこからか受信してる電波を僕も拾っちゃったのかな…?


 と、そんなことより。

 今、丁度カマエルさん(ジェントル)がお姉ちゃんを見送って帰って来た。

 とっても満足げだね~。


「…っ」


 って、あれ?

 せっかく戻ってきたのに、うちの扉が閉まりきる前にまた出て行っちゃった。

 お姉ちゃんが忘れ物したとか?

 だったらカマエルさんが忘れ物持って行って上げれば良いのに。


「皆の者、出合え、出合えでござるーっ!」


 なんて考えてたら居間(リビング)からラファエルさんが玄関前でキキーッてブレーキかけながら飛び出してきたっ。び、ビックリした…

 何の前触れも無く今の扉が開いたのもそうだし、声もかなり切羽詰ってる感じだし。


「カマエル殿が即座に逃亡を謀ったでござるっ。 パターンはAに相当するにござるっ」

『ちっ、やりやがったなアイツ!』

『ここ暫くは搦め手ばかりでありましたからな、少し油断していたであります』

『………こちらルシフェル(ゴウケン)……カマエルを地点2―C―Hにて確保』

『『「よくやった!!!」』』


 …あぁ、またいつもの(りくくんのストーカー)だったんだ。

 カマエルさんも全く懲りずにあの手この手で逃げ出すけど、皆も皆でなんか作戦マニュアルみたいなのまで作っちゃってるし、ノリが良いというか何というか。

 『革命家』(しんりゃくしゃ)と戦う為の天使が揃いも揃って何してるんだろ…


「っ! か、身体が重いです! いったい何が!?」

「あ、カマエルさん? ダメだよ、逃げちゃ~」

「メタトロンっ? 何をしているのですか!?」

「えっと…重石?」


 カマエルさん、また仮ボディを捨てて本体で逃げようとしてた。

 第一次逃走はカマエルさんが先手を取ったけどルシフェルさんの妨害(ナイスプレー)により守備(もりびとたち)の勝ち、第二次は皆の予想の方が上でほぼ不戦勝だったみたいだね。

 あ、僕は今倉庫(きち)の前に広がっているお庭みたいなスペースにいるんだよ。本体で玄関の作戦用備品壱号(かんしカメラ)からの映像を受信し()ながらカマエルさんの上に着陸してる状態なんだ。ザドキエルさんから借りたワイヤーで僕の機体(からだ)車体(カマエルさん)を固定しながら。

 ……ハニエルさんからの指示で今日の活動開始直後から。

 ホントに…何、してるんだろ…


「どいて下さいメタトロン! 私には行かなくてはならない楽園(ばしょ)があるのです!!」

「ダ~メ。 そう言ってまた陸くんに付いて行く気でしょ? 今度は騙されないんだからねっ。 レヴォルドから逃げてきた異世界人を保護したとか、誤ってセフィラの実を齧っちゃった妖精からのSOSをキャッチしたとか、全部大嘘だったじゃん!! それを信じちゃう僕も僕だけど…。 それに今日はこれハニエルさんからの依頼なんだから、絶対に絶~っ対に離さないんだからね」

「くっ…やってくれましたねハニエル…! 無邪気なメタトロンを利用するなどとは卑怯なっ!」

「お前ほどじゃないであります」

「ま、そうさな。 いつもはカマエルの方こそメタトロンだまくらかして逃げてんだもんなぁ」


 そう言いながら倉庫の中からハニエルさんとザドキエルさんが本体で出てきた。

 これで今日の惨劇(ストーカー)は回避だね。

 それぞれの読みが良い感じに当たったおかげか、今日はすんなり終わった感じ。


「今日は、俺たちの勝だぜ、変態(ロリコン)!」

「…ふふっ」

「何がおかしいでありますか。 仮ボディはルシフェルが確保(たいほ)済み、本体は今この(きんばく)状態。 貴方の負けは揺るがないでありますよ、カマエル」

「いえいえ、もう逃げられるとは思っていません」

「では、何でありますか?」

「なに…ザドキエルの言葉が大いに誤っていたもので。 そこは訂正しておいて頂きたいですね」

「? 何も間違ったことは言ってねえと思うけど?」


 ザドキエルさんだけじゃなくて僕もハニエルさんも頭に(ハテナ)マークを浮かべる。

 うん。やっぱり間違ってないと思う。

 カマエルさん小さい子好きだし。

 ……あれ…僕たちの、存在理由って、何、だっけ…?


「では、私自らで訂正しましょう。 私はっ!」


 ばちんッ!

 ――ガゴッ ゴッゴッ ウィン ガシャンっ


「ぅわ!? ろ、ロープが…!」

「マジかこいつ…」


 勢い込んだカマエルさんが思いっきり縛り付けていたロープを跳ね飛ばして変形しちゃったよ…

 結構きつく巻き付けたはずなんだけど…どこからこんな(馬鹿)力が?


「私は幼女(ロリ)だけでなく、少年(ショタ)も大好きなのですっっっ!!!!!」


 バーーーーンっ!!!


「「「………」」」

「…確保、であります」

「あいよ」

「うわっ、何をするのですか放して下さい私は陸を送って(ユートピアへ)行かねばならないのです!!!」


 聞きたくなかった、僕たちのリーダーのそんな本音……

ちゃんとメタトロンはシリアス話を避けれた様で。

代わりに?カマエルの碌でもない嗜好が暴露されましたが。

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