第3話 ひっぱって弾くだけで不幸が際立つ
今回話すのは結構最近の話。
うーん、大体3か月前のことだったかな。
最近流行っているのが『モンスターショット』というスマホゲーム。
そのゲーム、数人で協力プレイが楽しめるのだが、俺は会社の同僚3人とその協力プレイを楽しんでいた。
ちょうどボス戦に差し掛かったところで、同僚の1人が
「じゃ、急用が出来たんで落ちるわ」
とか抜かしてその場を退席しやがった。
その後、数分してまた1人が
「あ、すまねぇ、ちょっと抜けるぜ」
と退席していった。
クエストは終盤戦へ。
ボスは最後の力を振り絞るかのごとく、怒濤の攻撃を浴びせてくる。
そんな中、最後に残った1人の同僚が何かバカなことをやっていたんだ。
そのゲーム、自分のキャラを弾いて敵にダメージを与えるっていうやつなんだけど、何故かそいつは明らかに敵に攻撃が当たらない場所へキャラを弾いていた。
すぐにイラッとしちゃうのが俺の悪い癖だとは分かっていたが、そんな行動を続ける同僚にイライラがおさまらなくなった。
遂に俺は
「なんでそんなに下手くそなんだよ。
もっと真面目にプレイしてくれよ」
と言ってやった。
彼は
「元々ゲーム自体下手くそなんだから仕方ないだろ?」
と反省すら見せない反論をしてきやがった。
またイラッとした。
例えゲームが下手くそでもこうまではしないだろうという俺の勝手な考えが引き起こしてしまったのか、まーた彼を恨む始末となってしまった。
3日後、彼は会社でコーヒーを被った。
アイスコーヒーだった為にヤケドにはならずに済んだが、クリーニング代が痛いだろうなぁ、ヘヘッ。
はい、今回はこういう話だ。
俺も今気づいたんだけど、相手が不幸になるまでの時間って決まってないんだなぁと思ったぜ。
それだけだ。
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第4話に続く…