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永遠の世界  作者: ナナナ
第一章『ログイン』
4/7

4

「うわ……」

 

 思わず声が漏れた。写真や絵でしか見たことが無い大草原。風が吹く度に、サァ、と草花が揺れる音がする。

 次いで、自分の姿を見る。ゲームを始まる前は、いつもの部屋着を着ていたはずだ。だが、今は茶色の革製の服を着ている。質感は野球のグローブに近い。触った感じは丈夫な様だが、あまり動きやすくはない。

 

「これがゲームか」

 

 夢でも現実でもない『ゲームの世界』に半ば困惑し、半ば感動している。

 

「あのー……」

 

 後ろから声をかけられた。自分しかいないと思っていたので、少し驚く。

 

「は、はい」

 

 そこに居たのは、金色の長い髪をツインテールにした、白い肌が眩しい美少女だった。服装はこちらと酷似している。恐らくは自分と同じく、ゲームを始めて間もないプレイヤーなのだろう。強いて服装の違いをあげるとすれば、こちらは短パンを履いているのに対し、向こうはスカートだと言うことぐらいだろう。

 

「もしかして、真太郎兄さん?」

 

「ああ、もしかして、舞、か?」

 

「そうだよー!良かったー、会えて!」

 

「お前……そんな感じだったか?」

 

 シンが知っている舞は、肌が健康的な小麦色で、髪は陸上部らしい黒い短髪だったはずだ。

 

「あ、ああ、これ?このゲームってばね、キャラクターメイクされるとき、理想の自分に近い容姿になるんだって」

 

「ふーん……」

 

 改めて舞を見る。どう見ても自分が知っている妹の姿ではない。

 


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