プロローグ
俺、八坂 つばさには一人規格外な親友がいる。土御門 勇輝、顔はそこそこ。だけど人当たりがよく、誰かのためなら文字通り何でもできる奴だ。運動神経もバカみたいによく、勉強も遊んでばっかなのにメチャクチャ出来る。
そんな人柄の良さといざという時のかっこよさから、周りにはいつも友達や女の子がいて、完璧なリア充である。そんな奴と俺が何故親友かと言えば、ガキの頃からやけに勇輝が懐いてきたのだ。昔っから男にくっつかれて嫌だったのだが、もう慣れた。十五年連続で同じクラスとなるとこんなものだろう。
さらに言えば、俺たちの家は真向かいで、俺の家も勇輝の家も親の留守が多い。そのためほぼ毎日一緒に夕飯を食っている。小さな頃からのため二人とも家事スキルは高く、手伝いあって何とかしてきた。
言っておくが、俺にその毛は無い。ホモなんて他所でやってくれ。学校では俺と勇輝のカップル説が蔓延してるがそんなわけない。ただの友人だ。
勇輝の周りで起こる馬鹿騒ぎを楽しみ、苦しいことも面白いことも皆で乗り越える毎日。そんな日常がずっと続くかと思っていた。
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