白
白い色を 何度も重ねて
にこにこしながら
「いろをつくりたいんだ。」
と、君が言う
白い手を もっと白く 染めてまで
嬉しそうに 楽しそうに 何度も 色を
重ねるのだ。
君は 何時までも 終わりを知らないかのように
陶器の様な白い手を もっと白く 人工的な白に 染めて まで
にこにこしながら そう
笑うように
泣くように
叫ぶように
怒るように
嘆くように
楽しむように
何時までも のびのびと
「いろをつくりたいんだ。」
と、
白い色を 何度も重ねて 笑って 言うんだ。
いつまでたっても
できないのに
出来ないものを夢見ることはくだらないことなのでしょうか。