詩 皆を救いたい ーひとつの犠牲と全ての救済ー
「その犠牲は、犠牲の数には入っていない」
誰か一つでも 誰か一人でもない
皆を救いたい
私が救いたいのは
この世界を生きる全ての人
生きとし生きる者達全部
かないっこない
できっこない
そう言って諦めるのは簡単だけど
理想はいつも追い求めるものでしょう?
現実はいつも戦うものでしょう
誰かの常識なんて必要ない
乗り越えていくための障壁でしかない
私は皆を救いたい
世界に生きる全ての者達を救いたい
「だからお願い
この命を使わせて
救いたい皆の中に 私の命は入っていないもの」
「ストーリー」
彼女は救済者。
なるべくしてなった、意志の強い少女だ。
けれど、彼女は自分を救済しようとは思わない。
必要な犠牲だと、割りきってしまっている。