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485 東奔西走

 凄い、凄いよティアラちゃん……。


『リンネさん!? ティアラさんと結婚致しますの!?』

『リンネ~結婚式急過ぎ~』

『リンネちゃん、結婚式明日なの!? 早くない!?』

『リ、リンネちゃん、け、けけ、結婚……おめで、とう……!』

『わぁ~! リンネ師匠、ご結婚おめでとうございま~す! ファーブニルソロチャレンジして、絶対にお肉ゲットして持っていきますね~?』

『リンネちゃん!』

『リンネさん!?』

『結婚――』

『おめでとう――』


 私のフレンドに、ギルドメンバーに、同盟ギルドメンバーに、もう知り合いとあらば四方八方に結婚報告して招待しまくってるよぉおお!! いやー待って、ごめんなさいごめんなさい! ちょっと待って!!


「やばいやばい……! 幻想郷ステータス、開いて!!」

『幻想郷のステータスを表示します……』


・現在の総合レベル【 6 】

 ┣美しく光り輝く幻想水晶

 ┗ギルドメインホームとして登録済み

・プライベートエリア【Lv.3】

 ┣淡く光り輝く幻影石

 ┗チャンネル1~3解放

・拡張機能【Lv.7】

 ┣空間融合した時空石

 ┣同盟:もふもふキングダム

 ┣同盟:魔術図書館

 ┣同盟:ラブマッチョクラブ

 ┗同盟:JACKPOT

・クイックアクセスポータル【Lv.8】

 ┣燦爛たる輝きを放つ導きの光

 ┗利用上限回数8回/日

・実験場【Lv.8】

 ┣強靭な魔獣像【Lv.900以下モンスター再現可能】

 ┣強靭な武人像【Lv.900以下NPC再現可能】

 ┗絶対破壊不可のカカシ【Lv.9999、破壊不可、DPS計測機能搭載】

・住み込み妖精【なし】

・最大入場者【 300人 】

・現在入場者【 31人 】

・召喚等による人数増加可能

・利用可能な設備は以下の通り

 ┣無限倉庫【Lv.MAX】

 ┣小さなお手伝いさんの大豪邸【Lv.MAX】

 ┣基本設備【Lv.4~5】

 ┣普通の毛並みの金狼人形【Lv.4】

 ┣普通の毛並みの銀狼人形【Lv.4】

 ┣優雅な時を創る豪華列車のスイート【Lv.5】

 ┣優雅な調理設備【Lv.6】

 ┣極上の魔力抽出炉【Lv.7】

 ┣神秘的な呪いの人形【Lv.8】

 ┗増設可能な自由エリア・12箇所


 わあ、はあ~……良かった、前に見た時は150人収容限界だったから大丈夫か心配だったけど、300人が限界なら……あ、もふもふキングダムの従者まで含めたら無理だ。もふキンは所属メンバーがギルドメンバー限界の100人に、従者が全員3匹ずつだったはずだからもふキンだけで400居るんだっけ……。もってぃ人集めすぎなのよ、いやぁ元々が頑張るテイマーさんを応援するギルドだから集まるのは当たり前なところあるんだけど……。

 ん……? この、優雅な時を創る豪華列車のスイートって何? 詳細……あ!! ヘルホエール号だったかな、扉系家具として設置出来る盾!! 私が設置した家具は自由に動かして良いって言ってたからこっちに移動したんだ……あ、中にこのシリーズの家具を設置するとレベルが上がる系の設備なのね! 他の人も色々持ってたからここに集めたんだ、中で5分以上過ごすと【優雅な時間】って2時間も継続する強制解除の対象にならないバフが貰えるの!? 効果は……強化成功率が2パーセントも上がるの!? 中に入っただけで!? ほええ……!?


『総合ギルドマスター【お昼寝したい】が【見窄(みすぼ)らしいダークチャペル】を幻想郷に設置しました。大型建築物の為、残りエリアが8に減少しました』


 わあ!? お昼寝さんが本格的な式場を設置してくれちゃった!! ええ、なんか申し訳ないかも……! でも確かに、人数が凄まじいことになってて大広場とかじゃ収容不可能になっちゃって困ってたのよね……。


『これからゲーム内で結婚したい人が居たら使えるように設置したよ~。まあそっちはサブ機能で、メインの性能としてはここに魔神陣営の女神様達全員分の祭壇があって、レベルが高くなればたまに降臨して祝福を与えてくれるらしいんだよね。だから優先して強化し』

『同盟ギルドサブマスター【ゴリアテ】が【愛らしい宝神像】を献上し【寂しいダークチャペル】にランクアップしました』

『総合ギルドサブマスター【レーナ】が【大いなる冥神像】を献上し【少し寂しいダークチャペル】にランクアップしました』

『同盟ギルドマスター【もってぃ】が【まだ美味しくない青いバナナ】を献上し、魔神バビロンからデコピンをされました。もってぃが死亡しました』

『優先して強化してね~って言おうと思ったら、即強化されたね~。この大型施設はレベル50まであるみたいだから、皆で頑張って強化しようね~。もってぃはサッサとバビロン様に誠心誠意、心を込めて謝罪の品を献上して来なよ』


 あ、ちょっと今すぐもってぃをPKしに行かないと……。


『すみませーん!! インベントリの隣のアイテムと間違ったんです!! 本当なんです!!』

『同盟ギルドサブマスター【もってぃ】が【闇の思念体】を献上し、少し寂しいダークチャペルが少し活性化しました。魔神バビロンがもってぃを赦しました』


 バビロン様がお赦しになるのであれば無罪!!


「先程から顔が青くなったり赤くなったり、泣きそうになったり笑顔になったり、見ていて楽しいですねぇ……」

「ティアちゃんが凄い、もう、皆に結婚しますから来てくださいねって言いまくってて……!」

「それはそうでしょう。嬉しくて嬉しくて堪らないでしょうから」

「呼んだ人を全員収容出来るか心配なんです! それに全員分のお料理とか、色々用意しないといけないでしょ!?」

「簡単なものでしたら、クリエイトフードで作れますが?」

「え、そんな便利なものまであるんですか……!?」

「お気に入りの料理を数種類だけ、まあ質はやや落ちてしまいますが……。一流の料理人の腕には敵わなくても、三流料理人よりは遥かに上ですよ?」

「ええ、凄い……。それをスクロール化したら売れそう……」

「…………並の料理人が廃業しますよ?」

「あ、それはヤバい。でも時間の問題な気がする……」


 カーミラさんに慌ただしくしてるのを観察されるの、わぁ~恥ずかしい……! 今ね、一生懸命食材を買い漁ったり幻想郷のレベルアップに必要なものを買い漁ったりして、それでも調理追いつかないしどうしようかなーって思ってたところで助け舟が来たね。もうカーミラさん神様なのでは? 神様だったわ。

 それにしてもクリエイトフードなんて魔術まであるんだ、でも質はハッゲさんに比べたら全然って感じなのかな。それでも大量に同じものが欲しい場面では重宝するよね! これをスクロールで大量生産したら冒険者どころか陣営の食事事情が一変しそう……。質の良い料理スクロールとか、高い値段で取引されることになるんだろうなー……。

 まあとにかく、結婚式の準備を毎回毎回あの悪徳業者(ワイパーニ)に頼んでたらなんか癪に障るし、それにダークチャペルに結婚式が出来る機能があるってことは、司祭系のキャラか何かも設置されるってことだよね? どうなのかな?


『すみません、私のティアちゃんが皆さんに結婚報告して回ってるみたいで、今色々と準備するのに進めてるところです……! 後手後手になって申し訳ないです』

『リンネちゃんが困ってるんだから皆で用意手伝おうよ~』

『もう料理なら作ってるぜ! 食材だけ倉庫に置いてってくれると助かるぜ!』

『ダークチャペルの雰囲気もっと良くせんとアカンで、あ! リンネちゃんはダークチャペルに立ち入り禁止やで! 今からダークチャペルの改良、現地でやるから集合せえ!』

『結婚式予約をすると、バビロン様達の使いが送られるみたいだよ~』

『リンネ、代理予約して、良い?』


 え、代理予約なんても出来るんだ……! じゃ、じゃあ、お願いしようかな……?


『レーナちゃん、代理予約お願いします! ダークチャペルの方は、楽しみにして待ってます! 食材とかレベルアップ用の素材は買った分を倉庫に転送します!』

『オッケー。ふふ、大人のお姉さんに任せておくべき』

『ありがとうございます、レーナちゃん!』

「本当に、顔色がころころと変わって楽しいですねぇ……」

「は、恥ずかしいから、見ないでください……!」

「…………ふふっ」


 あーどうしよう、本当に忙しい……! え、もう20時!? まだ月光の歓楽街に到着したばっかりだと思ったのに、到着してから1時間以上も経過してるの!? ヤバイよ、ドワーフとかの様子を探ってる場合じゃないかも……。


「カーミラさん、今日はどうしても10時までには加賀利に行ってそれから予定みっちりで……!」

「ええ、ええ。でしたらドワーフの件は私が見てきましょうか。確か、ナーナさん? 会わなくてはならないのでしょう?」

「そうなんです!! ナーナちゃんは任せてって言ってたんですけど、やっぱり一度は実際に会わないと……」

「こう見えても昔は魔術師団の団長もしておりましたし、外交もそれなりに任されていた方ですから。ええ、安心してくださいな」

「じゃあえっと、お願いします!」

「ふふ、はい。任されました」


 ドワーフの方はカーミラさんにお願いしちゃったけど、大丈夫かな……大丈夫だよね? とりあえずナーナちゃんに会いに行こう、素材も倉庫に入れに行きたいし……幻想郷に行かないと! ナーナちゃん、レーナちゃんと私の推薦で地獄道に入れて幻想郷に拠点をお引越しして貰うことにしたんだけど……無事に幻想郷にお引越し終わったかな?

 確認したいことがいっぱいだ、リアルで管理職のお仕事をしてる人達もこのぐらい忙しいのかな……。うう、こんな毎日を過ごすようになったら帰ってきてからゲームなんて疲れて出来ないよ……。ああ~……お仕事、お仕事かぁ……。私、将来はどんな仕事をするようになるんだろう。将来も不安だし、明日も不安だし、もう何もかも投げ出して千代ちゃんのお部屋に行って癒やされたいけど! 何もかも投げ出して千代ちゃんのお部屋に行ったら、千代ちゃんにダメな女だって見放されちゃう! やるよ、やることやって、それから千代ちゃん!! 時間は有限、気合い入れて行こうっ!!

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本作をご覧頂き誠にありがとうございます
 宜しくお願いします!
ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~Amazon版
アース・スターノベル様より出版させて頂いております!
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