表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
471/604

468 ぶっちぎりでイカれ過ぎた女・8

『(なんとなく、逃げた方向だけはわかりましたけど、距離とかそういうのはまだ正確にわからないですっ!)』

『(どっちに行った?)』

『(えっと、北西です!)』


 メギドは北西に逃げたか。まあ敵国が東側にある以上、東側に逃げるってことは絶対にないと思ってたけど、なるほど北西ねえ……。厄介なところに逃げ込まれる前に捕まえないとね。


『(リンネ様、寝返らせたメルメイヤの兵を使って人海戦術による捜索はどうですか?)』


 メルメイヤちゃん寝返ったの? もしかしてエスちゃん、説得に成功しちゃった感じ? でもそんなすぐにお前の元主人を探し出して来いなんて命令受けてくれるかなあ?


『(出来そうならそれも良いけど、裏切ったりしない?)』

『(大丈夫です。もしものことがあれば、エスが処分します。そして責任を取ってエスの首も)』

『(いやいや要らない要らない、じゃあメルメイヤちゃんに私からの初仕事。元主人を探し出して連れてきなさい)』

『(はい。今伝えました、大喜びで捜索に向かいました。それと、リアちゃんが残していったお土産はエスが預かっています)』

『(お土産?)』

『(アグニの頭と心臓です。呪物を作るのに使えるだろうと、リアちゃんが持ってきてくれました)』

『(そ、そう。ありがとうね)』


 ええ……。裏切って即大喜びで元主人を殺すために探しに行くの、メルメイヤちゃん怖い……。リアちゃんもエスちゃんも、さらっとアグニの頭と心臓持ってくるって怖い……。ロリコンがロリに成敗されたんだから、相手にとってはご褒美だったんだろうし、きっと満面の笑みを浮かべた頭部が……やだ怖い……。


『(あ、リンネ様! アレが多分グランディスですっ! 斬っても斬っても即時再生して面倒くさいらしいですよっ!)』


 千代ちゃん達が苦戦してるから何事かと思ったら、なるほど超再生タイプのモンスターになってたのね。ゼオちゃんが居ても倒しきれてないってことは、抹消耐性持ちかな? いやーそれだとかなーり面倒くさいんだけど……。


挿絵(By みてみん)


『グァアアアアアアアア!! アハハハハハハ!! アッハハハハハハハ!!』

「龍の羽に蠍の尾に獣の体毛に悪魔の角、なんとも酷く醜いキマイラだわ……」

「まだ立ち上がるかっ!!」

『姫千代が【葬滅閃】を発動、グランディス・キマイラに36,779Gダメージを与えました』

『グガァアアア!! アハ! アハハハハハハハ!!』

『グランディス・キマイラが【王者の突進】を発動、姫千代が【蜃気楼】で回避しました。塔が破壊されます!』

『フリオニールが【守護の誓い】を発動、範囲内の味方を守ります』

『飛散した瓦礫がもってぃに直撃し、もってぃが45Mダメージを受けました』

「どうしてギリギリ範囲外なの僕、ねえ!!」

『グァーー!』

『ワウー』

『いつも立ち位置が悪いのだ、お前さんは!』

『m9(^Д^)』


 あれだけのダメージを受けて尚、怯みもせずに突進してくるとは……。見た目が悲惨だけど、なかなかタフだね。流石のペルちゃんも押され負けた感じ? ああ、一時後退してクールタイム回復待ちっぽいね。もってぃはいつも通りもってぃしてるし、おにーちゃんは……火力不足で守りに徹してるね。


『デロナが【ダブルハイネスヒール】を発動、範囲内の味方のHPとMPを完全に回復します』

『もってぃのブレイク状態が1段階回復しました』

『死ねぇええええええ!!』

『グランディスが【暗黒波動撃】を発動』

『ヴァルフリートが【王龍波動砲】を発動、相殺!』

『邪魔をするなトカゲの分際』

『ゼオが【絶命斬】を発動、グランディス・キマイラの首を刎ねました』


 んーなるほど。攻撃頻度もなかなか厄介ね。首を刎ねただけじゃ、どうにもならないって雰囲気なんだけど、多分ここから復活するんじゃないかなコイツ。


『グランディス・キマイラが【リビルドボディー】を発動、完全に回復しました』

『無駄無駄無駄無駄ァ!! 無駄ですわぁあああ!!』


 これは満月の力を得て回復してるとか、そういうのじゃなさそうだな~。単純にこのキマイラ化の組み合わせがパーフェクトな相性なのかも、身体能力強化と再生能力に全振りって感じ? ん~でもなるほど、刎ね飛ばした部位が液状化して戻ってくるところを見るに、再生能力は恐らくスライム系のそれだ。そしてここまで有効打がないことを察するに…………。


『(リアちゃん、水解禁して貰える?)』

『(え? は~い!)』

『オーレリアが【水濡れ厳禁!】を解除、【水系】の取り扱いが解禁されました』


 恐らくこれだろうね。多分これで勝てるよ。じゃあフレンドチャットで指示出そう、私じゃ使えないしね。


『(もってぃさん、水解禁したからとりあえずそいつ凍らせて。なるべく連続で)』

「え、あ!? おお!? はい!!」


 どうしてフレンドチャットに肉声で返事するのあの人……。


『(お昼寝さん、もってぃさんが凍らせる前に毒ばんばん使ってください。状態異常耐性持ちでも、毒通せますよね)』

『(うい~? 水使って良いんだ、じゃあ毒瓶バンバン使わせて貰おうかな~!!)』


 後は火力組がバンバン攻撃叩き込んでくれれば……。


『(ペルちゃん、勝負勝負。つくねちゃんとユキノさんも呼んで! ディーリングタイム!)』

『(むむむっ!! 呼ばれて飛び出てですわ!!)』

『何をしても無駄、無駄、無駄ですわぁあああ!! アッハハハ!! アッハハハハハハ!!』

「わ、わ、来る……!」

『(そこで逃げようとするから勝てないの!! 今!!)』

「今ぁ!? 凍らせる、いや、無理……!!」


 ここに凍らせられる魔術系のビルドはもってぃしか居ないんだから、ほらしっかりして!! 


「おし、こいつを凍らせりゃあ良いわけだ!! 戦闘調理術奥義、瞬間フリージング、バスターッ!!」

『お昼寝したいが【ヒュドラの毒牙】を発動、耐性破壊! グランディス・キマイラが【冥毒侵食】になりました』

『ハッゲが究極スキル【瞬間フリージングバスター】を発動、耐性破壊! グランディス・キマイラを【氷漬け】にしました』

『…………』

「あ、おっ……。凍った!」

「1分ぐらいで割れるぞ、次はお前やれよ!!」

「耐性破壊ないから凍らないかも!!」

「ねえのかよ! だーーっ!!」


 さすがハッゲさんだぁ……。まさか耐性破壊の氷漬け専用スキルを持ってるとは……。それに比べてもってぃのだらしないこと……。


「氷漬け、デキマース! タイセーカンツー、アリマース!」

『きぬが【氷遁・カチコッチンの術】を発動スタンバイ』

「ん、ディーリングタイムと聞いて」

「弱点が見つかりましたの!?」

「あ、氷……。なな、なるほど……」

「水解禁になったんですね~! じゃあ心置きなく色々使えますねぇ~」


 あ、きぬちゃんとつくねちゃんでも氷漬けに出来たか……。でも近くに居てすぐに対応出来たのはもってぃだし、今回はハッゲさんがなんとかしてくれたから助かったけど……。火力メンバーも続々と集まってきたみたいね。じゃあ多分これで何とかなるだろうから、もう片方の処理に行こうかな。


「で、これ次どうするの……?」

「毒十分に回ったらぶっ叩いて良いんじゃないの~?」

「多分、リンネは毒のスリップダメージと、火力集中で再生追いつかないようにする、作戦……?」

「後は考えろってことだろ。そうさ、回復しまくって暴れる奴を止められたんだ。それしかねえだろ! なっ!」

『グランディス・キマイラが【冥毒汚染】に深刻化しました。再生機能に異常が発生します』

「お、こういうギミックか~」

「なるほど、ね~……」

「他にも色々あるんだろうけどな、こういう奴もいるわけだ。それじゃ、ぶっ叩こうぜ……」


 よし、なんとかなるね。じゃあ後は任せよう、私も一発お見舞いしてやりたいけど、皆のほうが散々苦労して鬱憤が溜まってるだろうからね。


「では、最大最強の一撃で参りまする」

『(っ’ヮ’c)~~!!』

「プリンセスパワーメイクアップ、ですわ~~!!」

「カァアアアアア……!!」

「散々面倒をかけられた分、仕返しですね~」

「エバデオン、ディータ、アウルゼム!!」

「ペインブラスターを解放しちゃうよ~っ!」

『王龍の剣撃、その身に刻め!!』

「刻む体が、残ると思わないことですわね!!」


 終わりだね。さよなら、グランディス。エスイリーナとジーナの故郷を滅ぼした魔女、一方的に滅ぼされる恐怖を思い知れ。




◆ ◆ ◆




「だあ~~ウザったい弾幕じゃ、やっぱメガリスは伊達じゃないで!!」

『どこだ、どこに隠れた! 忌々しい鼠共がぁああ!!』

『ヒュリエスが【オメガアックスブラスト】を発動』

『ヌルいわ!!』

『セリョーガ・メガリスが【メガリスシールド】で完全に防御しました』

「むむ、遠距離からの大質量攻撃はやはり弾かれますか」


 お、やってるやってる。メガリスアーマーなんて出されてたか、そりゃあ苦戦するはずだわ。ラッシュのメガリスアーマーに比べてちょっとツギハギ感があるけど、それでも性能は十分にあるか。

 機動力を活かして逃げ出そうにも、メガリスアーマーってバーニア吹かす瞬間に攻撃が出来ない一瞬無防備になる時間が出来るんだよね。それに気がついて逃げを選択しなかったのは敵ながら良い判断。しかし私が来るまで足止めを食らったのは失敗だね、超大失敗。メルメイヤちゃんはここに居ないのを見るに、セリョーガに足止めされずに元主人を探しに行ったみたいだね。


「やっほ、エスちゃん」

『ガウッ!!』

「リンネ様……。申し訳ありません、撃破に至らず」

「リンネちゃん、ボスは倒したんかいな!?」

「逃げられました。今捜索中で、その暇つぶしに」

「暇つぶしったって、あの弾幕キツイで!! 周囲の瓦礫を取り込んで弾丸作れるみたいや!」

「肩武装がストーンシューターをダブルに右腕がパルスライフル、左腕がメガシですか。しかも追加装甲にバーニア強化、ラッシュと違って制限なしだから積み放題みたいですね」

「どないせえっちゅうねん!!」


 確かに武装はかなり強力、でもこの武装だけなら…………天上天下最強無敵機械王ストロンゲストのウザさには敵わないかな。アレと海の王者5体同時、一回だけやってみた無慈悲枢要罪8体同時よりは、絶対に弱いからなんとかなるよ。


「じゃあ、私とどん太でアレを手一杯にします。その間に解体(ばら)しちゃってください。どん太、パルス攻撃だけ対応して」

『わうっ!! (わかった! いいよ!)』

「リンネ、頼むからできるだけ原型を……」

「はいはい、マリちゃんならそう言うと思った。消滅系は止めておきますね」

「うむ、助かる」

「て、手一杯にするって、どういうこっちゃ……!?」


 マリちゃん、嬉しいとお耳ぴょこぴょこするからわかりやすいね。私としてもメガリスアーマーは欲しいし、できるだけ形は残して分解してやろうね。それじゃ、行きましょうか。


「行くよ、ティアちゃんもいざという時の為に黄金回廊準備してね」

『(はい、リンネ様~!)』

『ガウゥウゥウ!! (頑張ろ~!!)』


 さあ、撃ってこい撃ってこい!!


『そこかぁ!!』

『セリョーガ・メガリスが【ストーンシャワー】を発射しました』

『【魔神の剛腕】を発動、【ストーンシャワー】のパリイに成功しました』

『【ストーンシャワー】のパリイに成功しました。【ストーンシャワー】のパリイに成功し――――』


 こういう実弾系の弾幕の対抗策はね、魔手を巨大な拳に変えて気合いでパリイすりゃあ良いのよ!! 自分に当たりそうなやつだけ殴って弾けば良いの、爆発物とレーザーじゃない限りこれが一番安定する。簡単かつ単純で完璧な対処方法よ!!


『な、なぜだ!? なぜ当たらん!?』

『セリューガ・メガリスが【パルスライフル】を発射しました』

『ワォオオオオオオオオオオーーン!!』

『どん太が【破壊神の咆哮】を発動、相殺!』


 パルスライフルはラッシュと同じなら3発でエネルギー切れ、リチャージまで20秒掛かる。今3発とも全部どん太の咆哮で相殺されたから、追加のエネルギーパックがない限りは連続で撃てない。そしてどん太の破壊神の咆哮はクールタイムが15秒、同じならリチャージよりクール回りのほうが早い。


『く、来るな、来るな、化け物!! 化け物ぉぉお!!』

『セリョーガ・メガリスが【ストーンシャワー】を発射しました』

『【ストーンシャワー】のパリイに成功しました。【ストーンシャワー】のパリイに成功しました。【ストーンシャワー】のパリイに成功し――――』


 ヘルミナ様からこいつの話は聞いた。化け物だなんて、どっちのほうが化け物よ。罪なき人の命を素材としか思わない、孤児院のことを人間工場と呼んでるような化け物に、化け物だなんて呼ばれたくないね。そしてこいつとは一切喋りたくない。話をしたら口が腐りそうだし。


『セリョーガ・メガリスが【ストーンシャワー】を発射……弾切れで失敗しました』

「行け、どん太。脚を折ってきなさい」

「どん太君!! 頼むからバラバラにしないでくれ!!」

『ガウゥゥウウ!! (わかったぁああああ!!)』

『く、くそぉおお!!』

『セリョーガ・メガリスが【フルバーニア】を発動スタンバイ』


 さて、どん太の返事は私に対してでしょうか? それともマリちゃんの叫びに対してでしょうか? それでは、答え合わせの時間です。そしてセリョーガ、そのバーニアはもう遅いよ。どん太のスピードを甘く見るな。


『セリョーガ・メガリスが【メガリスシールド】を構え――』

『どん太が【一打全力身弾(ワンダフル・バズーカ)】を発動、クリティカル! セリョーガ・メガリスに45,800Gダメージを与え、脚部を破壊しました』

「どん太くぅううううーーん!?」

『わぅううううーーん!!』


 はい、私の方に対してのお返事でした。メガリスシールドを構えたところで、超機動超旋回能力のあるどん太にそんなの意味あるわけないでしょ。そして重力に縛られている脚部を失った二足歩行型のロボットに、これ以上出来ることは何もないよ。


『待て、儂はこの世界の――――』


 お前はこの世界の(ガン)細胞だ。大人しくこの世界から摘出されろ、アルスちゃんとマグナさんの師匠を売った鬼畜外道。ここがお前の終点だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91yBAKrtvML._SL1500_.jpg
本作をご覧頂き誠にありがとうございます
 宜しくお願いします!
ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~Amazon版
アース・スターノベル様より出版させて頂いております!
― 新着の感想 ―
[良い点] >> 「耐性破壊ないから凍らないかも!!」 レベル900超えたのにもってぃはもってぃ……。 >> 『待て、儂はこの世界の――――』 自称世界の宝とか、自称天才よりワンランク痛い自称があっ…
[一言] ご主人様が誰か分かってて偉い。 ただどん太の認識って【ご主人様〉超えられない壁〉ご飯くれる人〉超えられない壁〉友達】みたいになってないか一抹の不安が…… 弾幕の対応方法がパリィって、相手の…
[一言] どうしようもない倫理道徳に欠ける屑科学者…… まあこうやってメガリス動かしたりなんだりしてる辺り上澄みではあるんだろうけど、それは同列以上の存在が居るならマイナス要素の分疎まれたんだろうし、…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ