表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
417/604

414 Memory of Eldorado part6

「う~~……。振り切れない」

「全然離せないですっ! ずーっとついてきてます~!」

「皆の位置、わかる?」

「わからないですっ!」

「あびゃ~」

『ガウウッ!! ガウッ!!』

『狂い狼(Lv.????)が【殺戮身弾】を発動』

『ティアラが【カオスランサーストーム】を発動、MISS……。対象が存在しません』


 私の攻撃も、ティアにゃんの攻撃も全然当たらない。猛烈なスピードで突っ込んで来て、的確にこっちを殺しにくるムーブだけしてくる。空中に居ても空中を蹴って突っ込んでくるし、狂い狼って名前だけど全然狂ってない~。攻撃して足を止めて引き離す、これの繰り返ししか出来ない~……。吹雪も強くなってきたし、このままだとピンチかも。先にコイン飲み込んで先行して入ったのが失敗だった~……。


「あっ! また、何か来ます!!」

「まだ増えるの、もう無理かも~」

『ワオォォーーーン!!』

「どん太さんです!!」

「大丈夫? 本当にどんちゃ? そう見えるだけの別物だったりしない??」

「えっと、多分、きっと大丈夫です!」


 わあ~どんちゃが迎えに来てくれた~……。これが幻覚とかじゃない本物なら、助かるかも。


『狂い狼が頭を失い、即死しました』

「え?」

「えっ!?」


 これ、どんちゃの攻撃によるもの? そうだったらこんな攻撃みたことないし、ティアにゃんの驚き方からして絶対どんちゃの攻撃じゃないよね。あびゃびゃ~……偽物かも~……。


「レーナさん、何か飛んで来ます!!」

「何、どこ――」

『狂い狼が頭を失い、即死しました』

『ガゥウウ……!!』

『わうっ!!』

『グルゥゥゥ……』


 6匹居た狼が、あっという間に2匹撃退された……。一瞬見えたけど、射撃攻撃だったと思う。どこから? こんなに視界の悪い吹雪の中、攻撃してきた位置すらわからない攻撃で一撃で仕留めるなんて、凄い。人間業じゃない。


『不明な存在が【魔神斬】【魔狼斬滅】を発動、狂い狼に11,225Mダメージを与え、撃破しました』

『ガウッ!?』

『わうっ!!』

『どん太が【魔狼流星】を発動、クリティカル! 狂い狼に23,227Mダメージを与え、撃破しました』

『狂い狼が頭を失い、即死しました』

『狂い狼が頭を失い、即死しました』


 狼がどんちゃに気を取られてる隙に、影から大鎌と真っ黒な狼が現れて一匹倒してくれた。多分この攻撃はリンネの攻撃! 不意打ちで倒されたことに驚いた隙を突かれて立て続けにもう一匹、更に残りの二匹も同時にヘッドショットを受けて撃破……。凄い、あんなに苦戦してた相手だったのに、あっという間に制圧されちゃった。


「レーナちゃーん!! ティアちゃんも!!」

「あ、リンネ様~~!! リンネ様です~~!!」

「わあ、助かった~……」

『わうっ!!』

「乗ってください、外は危険です! ペルちゃん達は?!」

「ぺるぺる、はぐれちゃった。先にティアちゃんと私が吸い込まれて、来ちゃった」

「来ちゃいました~!」

「とりあえず、わかりました! ええっと……あ! こっちです!」


 やっぱりリンネだった。この猛吹雪の中、どっちに行けばいいかわかるの? あれ、なんか空中浮遊してる人魂みたいなのがある……。松明みたいな、消えないのかな? それについていけば、大丈夫?


「ゼオさん、デロナさん……。皆さんも……」

「きっと大丈夫、ぺるぺるはああ見えて意外と頭が良い」

「はい……」


 リンネの後ろをついて行こう、どういう状況なのか殆どわからないし、まずは状況を知りたい~……。わあ~ちょっと遊ぶつもりが、朝からとんでもなく大きなイベントに巻き込まれちゃった気がする。楽しい~……リンネと一緒に遊ぶと、イベントがいっぱいで最高~。毎日遊びたい、仕事あるから無理。悲しい~……。




◆ ◆ ◆




『同族達の、里の皆の、気配を感じる……』

『お母さん、お母さんの気配を感じます!』

『でも、遠い。薄い……?』

「まずは安全を確保致しませんと、この猛吹雪の中では危険ですわ!」

「狼は身を隠してサイレントフィールド使えば、こっちを見失うみたい!」

「万が一、見つかった時は全力戦闘です。吹雪の内は動かない、安全です」

「…………」

「わ~。真っ白ですね~。何も見えないです~」


 こちらに全員吸い込まれ、周囲の状況を確認しているうちに猛吹雪に巻き込まれてしまいましたわ。幸いにも誰一人逸れていませんし、ラーラさんもリーリさんも独自に行動する気配はなさそう……。ティアさんはさっき体調が悪そうでしたけど、こちらに来てからはケロッとしていますわね。吹雪の寒さも、冷気への耐性があるから平気なのかしら。レーナさんは寒すぎて黙ってぷるぷるしていますのに。


『吹雪が弱くなってきている』

「一時的なものではなくて? 急いで移動して、吹雪を防げない場所で更に酷い吹雪に襲われることになったら終わりですわよ!」

「いや、確かに弱くなって。早い、もう夜が終わりです……!」

「え? さっき日没で吹雪が来たばっかりなのに、もう夜が明けるの?」

『朝日が昇りそうです、ラーラさん!』

『早い、時間の流れが早い!』


 何という時間の流れの早さ、何分かで一日が終わってしまうような、時間の流れが高速の空間なのかもしれませんわ! 本当ですわ、吹雪が……止む……!


「わあ、晴れました~! 西に何か見えますよ、リンネ様が居るかも~!」

「本当、西に、見える……」

「本当ですわ、あちらに何かありますわね……」

「ん……」

『……ん?』

『早く移動しないと、時間が早いなら吹雪が来ちゃうかも!』

「そうですわね、吹雪が来ないうちに移動を急ぎませんと」

『わかった、移動しよう!』


 ティアさんが指差す方向に、確かに何か建物が見える気がしますわね。あそこに住人か、もしくは話が出来る何者かが居ればいいのですけど……。あ、リンネさんに連絡を取らねばなりませんわね! 同じ空間に居るのであれば、ちゃんとメッセージが届くかも。フレンドリストから~リンネさんの名前を選択して~…………あら?


『(あ、あ~。リンネさん、聞こえるかしら? もしくはログに表示されていたら反応なさってくださいまし~)』


 やっぱり、離れた場所にいると表示されていては、個人メッセージは発信出来ませんのね。この空間では何か、特殊な方法を使わなければ個人メッセージ等の機能は使用できないのかしら。目の前にいるレーナさんですら離れた場所にいると表示されていますものね……。


「まずはあちらに見える建物を目指し、全員で向かいますわ。何か異論のある方はいらっしゃって?」


 とにかく、こちらに敵意を向けてくる狼が徘徊している雪原にいつまでも留まっていては、いくら隠れて音を殺して身を潜めていたとしても、いつかは絶対に見つかって攻撃されてしまいますから、移動しませんと……。


「では、向かいますわよ! デロナさんはサイレントフィールドを切らさないように気をつけてくださいまし」

「うんっ!」


 そうと決まれば行動開始ですわ! さて、あちらの建物があるエリアにリンネさんが居るといいのですけれど……。


「ティアが前を歩きます」

「私は一番うしろ」

『…………』

『ラーラさんも、気配を感じますか?』

『うん、薄く、わずかにだけれど。きっといる、ここに!』


 ラーラさんとリーリさんが本当に訪れるべきだったのは、ここだったのかしら……。クエストはさっき失敗扱いになってしまったけれど、これで良かったのかしら……。なんだか不安、不安でいっぱいですわ~……! あ~ん、早くわたくしの頼れる王子様に会いたい! 会いたいですわ~!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91yBAKrtvML._SL1500_.jpg
本作をご覧頂き誠にありがとうございます
 宜しくお願いします!
ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~Amazon版
アース・スターノベル様より出版させて頂いております!
― 新着の感想 ―
[良い点] レーナちゃんとティアちゃんがいないはずなのにペルペルのところにいる!? 先頭と一番後ろに行ったけどペルペル達をどうするつもりなんだ。ゴールドの分身だったりしないかな。 [気になる点] そー…
[一言] 偽レーナちゃん、黄金の女王が模倣出来ないレーナちゃんだからボロが出ないようにずっと黙ってる…笑 擬態をティアちゃんだけにしてれば割と騙しやすさは高いんだけど…暗殺誘拐窃盗あたりのどこか狙って…
[良い点] ヘッショ量産やば……強吹雪の中っぽいのに平然と決めますやん。 流石ヨハンニキ、魔弾の射手の面目躍如といったところですか。 それを見抜けたレーナちゃんもすごい。スタイルが違いそうではあります…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ