402 ラッシュ調査し隊!
ラッシュの難易度ごとの報酬の差を調べる為に、ペルちゃんが昇華転生して来てとりあえず最初に行ったのが、レベル200から入れる【メルティシアラッシュ!】。これをクリアした時の点数は1,000点で、フィーバー回数は10回。貰えた経験値はたったの5,000Gのみ。難易度はあまりにも簡単で、最後のボスは大天使ティタニエルって知らない天使。簡単にボコれてあっさり終わり。あまりにもつまらなかったので多分もうやらないと思う。
次に高スコア狙いで色々と考えた結果、全員ガトリング持って強そうな武器だけ積んで行けばいいんじゃないって安易な発想で突撃した結果、カウンター持ちや自爆特攻持ち、高速先制攻撃持ちのライデンなんかに思いっきりやられてウェーブ4までにペルちゃん落ち、マリちゃん落ちになっちゃって、挙げ句『人数不足の為天界の門が開けない』とか表示されて天界まで行けずに終了。点数は800点しか貰えなかったし、フィーバーも15回で経験値は16,000Gだけ。最後まで行けば50,000G以上も貰えたはずなのに、ウェーブ4で終わりだと大変にしょぼかった……。
4回目はバランスを考えて、近接はペルちゃんとおにーちゃんの担当でマリちゃんと私が射撃担当。装備のバランスも近接は激しい戦闘になりがちなペルちゃんは大斧・バーニア強化・姿勢制御スラスター、おにーちゃんはエネルギーソードのストームブリンガー・大盾・姿勢制御スラスター。マリちゃんはガトリング・ガトリング・弾数2倍になる装備のオーバーマガジンパック、私はエネルギー武器のライフルでストームシューター・大盾・エネルギー武器のクールタイムが半減するクイックチャージャー、これで攻略してみた。
結果から言うと、4回目は非常に良いスコアが出せた! おにーちゃんがペルちゃんの防御面を面倒見つつ強敵をペルちゃんが相手して、雑魚はマリちゃんが一心不乱にガトリングで掃除する。私は抜け漏れを狙い撃ちにするか、ボスの登場名乗り中に撃退すると発生する無慈悲フィーバー狙いで援護。全員が火力やるより役割分けたほうが圧倒的に安定するし、圧倒的に早く攻略出来た。この時の点数は1,200点で、フィーバーは20回! 経験値は59,000G!! ペルちゃんとおにーちゃんが最後メル影の攻撃被弾して損傷した分損傷スコアが減って経験値が下がったのかなって。多分満点は60,000G貰えるんだと思う!
そんなわけで最終回5回目、今度はギルドメンバー向けに攻略動画を撮ろうってことで撮影して開始。余計なおしゃべり無しで最低限の連絡を取って攻略しようって決めて始めたんだけど、まさかまさかの一番最後まで誰も一言も喋らないっていうトラブル発生。メル影を撃破した瞬間におにーちゃんが『OK! OK!』って連呼しただけしか音声が入ってない……。そんなわけで、解説の音声はアフレコで入れることに……。気になる最終回のスコアは59,500G! メル影を撃破した後に発せられる爆風に当たり判定があるって知らずに、全員で死体蹴りした結果全員が爆風に被弾しました。はい……。それで10点減ってます……。
「厄介なのはウェーブ1の悪デロナ、ウェーブ2のライデン、ウェーブ3のスカーフェイスドラゴン、ウェーブ4の真法術装甲戦車、クアドラキマイラグレートだけですわね」
「後最後のメル影の爆発ね」
『(;´∀`)……』
「あれは事故だ。あまりに遅延行為が多くてイラッとさせてくるのが悪い」
「とにかく逃げ回って攻撃、逃げ回って攻撃ですものね。イライラしますもの!」
「死体蹴り拒否は新しすぎるよ……」
「無慈悲フィーバーはミズチとオロチだけのようですわね」
「他の奴らは名乗りっていうか、隙のあるモーションないから多分そう」
無慈悲フィーバーに関しては蛇神ミズチと真オロチ以外には多分ない。むしろ真オロチは無慈悲しないとギミック攻撃ばっかり仕掛けてきて、それをメガリスアーマーの巨体でやらなきゃいけないから、とんでもない遅延に繋がる。真オロチは無慈悲一択、気をつけないとね。
「これ、レベル250あっという間に行きそう」
「もうレベル230ですわ!? でもここから辛くなるのでしょうね~……」
「241だけど、まだまだ190から200よりは緩いよ。1万Gぐらいで上がるし、ちょろっと行けばさっくり上がりそう」
「マリアンヌさんが131、フリオニールさんも136でしょう? 凄い成長率ですわね~」
「2人とも100を超えた辺りから経験値要求量が穏やかになってたかな? 最大何レベルまで行くんだろ、楽しみだわ~……。あ!! 他の子もこれやって貰わないと……。苦手な子もいそうだけど、大丈夫かなあ……」
「あら、確かに心配ですわね……。マリアンヌさんとフリオニールさん以外は苦手そうですものね……」
『(;´x`)』
「仲良し三人組とか、特に千代ちゃんが滅茶苦茶苦手そう……」
困った、おにーちゃんとマリちゃん以外の全員がこのコンテンツ苦手なんじゃないか疑惑浮上……! どうしよう、大丈夫かな……。特に千代ちゃんとか不安しかないんだけど。他のコンテンツでレベル上げを検討する? う~ん……。
「いやいや、リンネ。決めつけは良くないぞ。千代さんもリアちゃんも、他の皆も負けず嫌いだ。やらないうちからどうしようなんて考えるのはリンネらしくない」
「確かに! まずはやってみないと、だよね! 明日は経験者のマリちゃんを連れて、どん太とリアちゃんを連れてこようかな?」
「従者が多くて大変ですわね、リンネさん……」
「助かってることのほうがいっぱいあるよ! 一緒に居て楽しいから、大変だけどそれ以上に幸せだよ? ペルちゃんと一緒に遊ぶのも凄く楽しいし、ギルドの皆と遊ぶのも楽しい!」
「そう、そうですわね! 楽しいことの方がいっぱいありますわね!」
『(*´ω`*)』
そうだよね、やってみないとわからないもん! まずはやってみよう、それでどうしてもダメなら他の方法を考えればいいの! 出来ない、苦手そうって決めつけるのは良くないよね、反省しないと……!
「ところでリンネ、我は恐らくだが……。このダンジョンポータルを起動出来るぞ」
「え?」
「はい?」
『(*´ω`*)……?』
え? 嘘でしょ? NPCにはダンジョンポータルは起動できないはず……? いや、決めつけは良くない!! 決めつけは良くないって思ったばっかりだけど!!
「このポータルは転送の仕方が他のダンジョンに繋がるポータルとは異なる方式だ。古代術式を起動することによって、転送ポータルが出現する。つまりこの転送装置の術式を起動出来る者であれば、誰であろうとも転送ポータルを出現させることが出来るのではないか?」
「おお……。おお……!! 確かに、他のダンジョンは転送ポータルがぽつーんとあるけど、これは転送装置を起動してポータルが起動した状態で出現するから、出来るかもしれないんだ!!」
「まあ!! 本当ですの!?」
「やってみよう。我の理論が正しければ、起動なら出来るはずだ」
ええ~……!! そんなことが出来ちゃったら、マリちゃん達だけで勝手にここのダンジョンに行けるって……こと!? 再入場チケットを毎日買い与えておけば、勝手に行ってくれるってこと!?
『古代の転移術式を起動、【ラッシュ!】への転送ポータルが出現しました』
『本日の【ラッシュ!】入場上限に達している方がいらっしゃいます。またのご利用をお待ちしております。転送ポータルが消滅します』
「ほら、出来た」
「おおお……! おおおおお!! 凄い! マリちゃん偉い! マリちゃ~~ん!!」
「あ、こら、抱きつくな! 撫でるな、嬉しくなんて……なくは、ない。ふふっ……。リンネを、初めて驚かせた気がする……。嬉しい……かもしれない」
凄い……。出来ちゃった……! マリちゃん大発見だよ、大発見! そうか~転送装置でポータルが起動状態で出現するっていつもと違う方式だから、マリちゃん達だけでも行けるんだ~!! まだ未成年だけど、ラッシュ再入場チケットを後で大人買いしちゃお……!!
「モード選択も、メガリス内の操作パネルから選べたから、我でも操作可能だった。そうじゃないと武装選択も出来ないからな、うん……。も、もう撫でなくていい。恥ずかしい……」
「じゃあペルちゃん撫でさせて」
「へ? はっ!? なんでわたくし!? あ、でも嬉しいですわ!」
ラッシュは今後、私の……いや! 従者持ちのプレイヤーに変革を齎してくれるレベリングダンジョンになる。これが従者のみで行けるとなると、大きい……! 明日は私、どん太、リアちゃん、千代ちゃんでまず2回行って、マリちゃんと仲良し三人組で2回、その後メンバーチェンジをして私と仲良し三人組、マリちゃんとわんにゃんこん組で行って……。おにーちゃんはヴァルフリートさんと、ギルドメンバーの誰かと一緒に行ってもらう……? いや、メンバーの振り分けは後で考えよう! というかヴァルフリートさんとまだ話してないし!
「――――ぺるぺる、なでなで嬉しい?」
「嬉しいですわ~! わあ~~!?」
「やっほ~」
「あっ! レーナちゃん! 早速書き込みを見て来たんですか!」
おわわ、レーナちゃんがもうラッシュに到着してる! いつから居たんだろう、相変わらずちっちゃくて撫でたくなっちゃう、可愛い~~……!
「そう。メガリスアーマー、気になる気になる~」
「攻略動画を撮影してきましたわ! 経験値が最大6万ギガ獲得出来る凄まじいダンジョンですわよ!」
「そうなんです! それに、マリちゃん達でもポータルが出せて、従者だけで行けるかもしれないんです!」
「…………ひょえ~。驚き、とっても驚き。攻略動画見たい、でも見たくない」
「経験値の事を考えると見たい、でも初見の楽しさを味わいたいから見たくない、わかる気がします……」
「そう。リンネはわかってる。いい子だからなでなでする」
「あっ。えっ」
「いいこいいこ」
「どうだリンネ、突如撫でられる側に回った感想は。我の恥ずかしさがなんとなく理解できたか?」
撫でようとした対象に撫でられている、この妙な羞恥心と体の内側から込み上げてくる熱い感情……! うん、良い……。これからはもっと撫でよう。
「これからはもっと撫でることにします」
「どうして……」
「いいこと。もっと撫でるべき。初見、ソロ可能? やった?」
「ソロはやってないですね……。すっかり4人でやるものって思ってました」
「ソロ、やってみる。後レベル1だけだから、テストプレイ」
「あ、行ってらっしゃい~……」
「どうして……」
『(*´ω`*)ノ』
マリちゃん、もっと素直な気持ちで撫でられるべきだよ。マリちゃんはまだ心が正直になりきってないんだよ、なでなでを受け入れられるまで定期的に撫でてあげるからね……。
レーナちゃんはソロでプレイしに行っちゃった。あの大軍を相手にソロって結構厳しい気がするんだけど、フィーバーの弾無限とかホーミングとかパワーアップを上手く使えば、もしかしたらソロでも行けるのかな?
『(*´ω`*)♪』
「おにーちゃんも、ソロやってみたいの?」
『(*´ω`*)!!』
「明日やれたらやってみようっか」
『(っ’ヮ’c)!!』
「本当、わかりやすいお方ですわね~」
「無言なのに一番騒がしいと思う。そこがいいところだよ、フリオニールさんの」
おにーちゃんもソロでやってみたいのね。もしソロ可能だったら毎日一人で遊んでそうだなあ~……。まあ、とりあえず今日は経験者が全員回数使い切っちゃったから、どん太達は明日かな~。
「ん、とりあえず戻ろうっか」
「そうですわね! わたくしも新しい職、闘姫の性能チェックがしたいですわ!」
「…………また、プリンセスなんだ」
「そうですの! 戦闘狂、猪突猛進のスタイルを評価されましたの!!」
おおう、ペルちゃんは闘姫に転生したんだ。それは果たして評価なのかどうか……。私も幾多の天使を殺したからなれるエンジェルバスターが出てるし、それと同じかな。なんだろう、似た者同士だね。いや、でも待って……?
「前から十分闘姫だったのに……」
「え? なにか言いまして?」
前から十分、闘姫だったよね……。恐らくこれは、拍車がかかるなぁ……!
「まずは解説のアフレコ入れたやつをギルド掲示板に上げよう。皆追い込みここでかけるようになるよ、きっと」
「そうですわね! では、バビロニクスのギルドホテルに――」
「あ、マリちゃん達連れて先に行ってて。えきどにゃ様に挨拶だけして行くから」
「わかりましたわ~!」
「わかった、先に戻ろう。アルテナの状態のチェックもしたいし、丁度いい」
『(*´ω`*)ノ』
それじゃ、えきどにゃ様に挨拶をしてギルドルームに帰ろう。そういえばレーナちゃんは颯爽と現れたけど、一般プレイヤーが地下に降りて来ないね? どうしたんだろ、それも確認した方がいいかな?





