表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

399/601

396 Welcome♡ HELL PARTY!・4

『止まらない殺戮が【殺戮の波動Lv.3】になりました』

『止まらない殺戮が【炎狼乱撃波】【神雷脚】【斬滅脚】を発動』

『姫千代が【神雷脚】【乱華閃舞】を発動、相殺!』


 最終ラウンドって私が勝手に思ってただけだったわ。地獄は~どの超危険人物、レアボスとして登場した相手はとにかく凶悪な性能をしているらしい。究極スキルを使ったから後は切り札なし、徐々にこちらが押し返せる展開になるはずって思ったらそんなことはなかったね。なんなら今殺戮の波動がレベル3になっちゃって押し返されそうだもん。


『だぁっ!!』

『止まらない殺戮が【一点集中】【殺戮身弾】【鉄山靠】を発動』

「……っ!!」

『クリティカル! 姫千代が380Mダメージを受け、死亡しました』

『止まらない殺戮が【殺戮の波動Lv.MAX】になりました』


 レベル3になってから攻撃頻度が激しすぎる。一瞬の隙を突かれて千代ちゃんが一撃でやられた。しかも千代ちゃんを倒したからなのか波動マックスになっちゃったし、これは厳しいかなぁ……。チャンスっていうチャンスを作れずに落ちちゃったのはキツイ、こうなったら一か八かに出るしかないんだよね。


『【シャドウダイブ】を解除、【魔神拳】を発動』

『そこか、遅いッ!!』

『止まらない殺戮が【激流加速】【殺戮身弾】【鉄山靠】を発動』


 あ、良かった私を狙ってくれて。レベルマックスだけど、ギリギリなんとかなりそうだわ。これがもしも私を完全に無視して、アークトゥルスかマリちゃんに攻撃をしに行ってたら完全終了だったけど、こっちに来てくれたおかげでもしかしたらチャンスを作る事が出来るかもしれない。


『行動をキャンセルし、【シャドウダイブ】を発動』

『逃げた!? 逃がすか!!』


 ――――よし、止まった(・・・・)な?


『(今だ!!)』

『アークトゥルスが【セイントマージキャノン】を発射』

『マリアンヌが【メテオストライクキック】を発動』

『ガアッ!?』


 囮作戦は嫌だからこの瞬間を作り出す為に千代ちゃんと私で頑張ってたのに、結局千代ちゃんを倒した油断を狩るっていう囮作戦に近いものになっちゃった。今度こそ直撃する、超高速で動けるとは言えどこの絶好のタイミングでの攻撃は避けられまいよ。


『Weak! クリティカル! 止まらない殺戮が71,550Mダメージを受けました』

『クリティカル! 止まらない殺戮が22,099Mダメージを受け、致命傷を負いました』

『ガァ……ハッ……!!』


 やっぱり聖弱点、アークトゥルスのセイントマージキャノンの威力が凄まじかった。マリちゃんのキックでトドメ……と思ったけど、倒した判定になってない……?


『止まらない殺戮の第一段階を撃破しました』

『止まらない殺戮が最終形態に突入、【殺戮の波動Lv.MAX】での突入により、殺戮の神(Lv,????)にランクアップしました』

『クゥ……ァアアアアア……!!! アアアアアアアアアアアアアアア……!!!!!』


挿絵(By みてみん)


 あっ……。どん太がHP3本あるのと一緒かあ……。ラーラさんは2本あったのかな~……? 残念ながらこれが、さっき私が意気込んでた最終ラウンドのスタートなのね……。


「は……!?」

『殺戮の神が【抹消波動撃】を発動、抹消抵抗! マリアンヌが抹消を無効化、440Mダメージを受け死亡しました』

『殺戮の神が【時空切断脚】を発動、アークトゥルスが999Mダメージを受け完全に破壊されました。緊急脱出失敗』


 うわぁ別格だ、これは殺戮の波動がマックスになる前に最終形態に移行して倒さないとダメな感じか~……。今回時間かかってたもんね~……かれこれ7分以上戦闘してるし、この形態になるのは実質的な時間切れってわけね。あ~あ、やったかと思ったんだけどなぁ~……。


『あの子を殺したこの世界が……! 憎い……!! 全て、全て死んでしまえ!!!』

『殺戮の神が【海割山崩掌】を発動、クリティカル! 999Mダメージを受け、死亡しました』

『パーティが全滅しました……。待機部屋へと転送されます』


 あの子を殺したこの世界が憎い、かあ……。いや、待ってよ……? もしかしてこのラーラさん、過去の姿でもありえたかもしれないifの姿でもなく、今からでも十分こうなってしまう可能性がある姿なのでは? ラーラさんに名前がそっくりな子が居たよね、どん太が模擬戦でボッコボコにしたあの子! もしかしたらなんだけど、何か関係性があったりしない……?

 あ、これはラーラさんの加賀利出発に待ったをかけてて正解だったかも、剛烈さんの家族会議が終わったら皆で一緒に海を渡りましょうって話で終わってたはずだから、ちょっと急いでこの件について確認しないと。もしかしたら取り返しの付かない大惨事になる可能性があるよね……。反省会がてら加賀利に行ってラーラさんとお話をしよう……。


 ――――あ~~でも負けたのはやっぱり悔しい~~!! でも楽しい~~!!




◆ ◆ ◆




「…………」

『(;´x`)』

「…………むぅ」

「完全にお通夜ムードじゃないの。あれは時間切れのペナルティみたいなもんだから、どうしようもないし仕方ないよ。それよりも、千代ちゃん! 何倍も強い相手に一人であそこまでもたせたの凄いよ。おにーちゃんもほぼ初戦なのに良く動かせたね、マリちゃんも八面六臂の大活躍だった。悪いのはね…………装備と、練度かな……」

「装備のせいに致しとうありませぬ……」

「千代ちゃん最近また大きくなった?」

「ふ、太っておりませぬ!!」

「太ったっては言ってないんだけど。胸とか尻尾の話だったんだけど」

「…………」

「墓穴を掘ったな、千代さん……」


 まあまあ、みんなそれぞれ反省点はあるけど……。正直止まらない殺戮クラスの超強いボスに勝つには練度不足だったし、装備も貧弱過ぎたね。千代ちゃんはアクセが一部弱いし、おにーちゃんは慣れない機体で練度不足、マリちゃんは……武器が弱い。武器が未だに私があげた二丁拳銃と狙撃銃だもん、これを改善しないといつまでも弱いままだよね。アルテナが武器に頼らず体術ばっかりサポートするわけだよ……。


「戻ろう! それと大至急、加賀利に行ってラーラさんに確認したいことがあるからあっちで反省会しよう。私の悪かった部分も聞きたいし、千代ちゃんのお腹周りも確認したいから」

「それはどうかお赦しを……」

「だめでーす。後でチェックしまーす」

「我もアークトゥルスに思うところがある。一度点検がしたいな」

『(*´ω`*)』


 じゃあ、まずは加賀利に行こう。私も千代ちゃんの点検(ボディチェック)整備計画(ダイエットプラン)を立てようかな。自白されてからよくよく見たら、確かに千代ちゃんちょっと丸っこい気がするわ。そういえば加賀利って温泉あるんだよね、しかも露天風呂! そういえばペルちゃんが『一緒にお風呂入りたかったですわ~!』って前騒いでたっけね。レベリングが終わってたら来ないかって誘ってみようっと!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91yBAKrtvML._SL1500_.jpg
本作をご覧頂き誠にありがとうございます
 宜しくお願いします!
ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~Amazon版
アース・スターノベル様より出版させて頂いております!
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ