395 Welcome♡ HELL PARTY!・3
ドラゴンダービーで大勝ちしてる人がいるってシステムアラートが入って確認してみたら、私が投入した金額よりも多い金額が支払われてる瞬間があって『あれ? おかしいな?』と思って良く見てみたら、私ドラゴンダービーに10Gじゃなくて100G突っ込んでたわ。そのせいでJACKPOTの人たちが大ハマリしてるみたいで、今日最下層狩りについて行けそうにないから残ってた組も続々と集まって来て大盛況になってるらしい。さっき地獄パーティから出てきたユキノさんもハマってるみたいで、とりあえずお題の前提として地獄パーティをソロでクリアして、今からすぐにゲーセンに戻ってダービーの観戦の続きをするんだって。程々にね~……。あ、そういえば魔界麻雀っていうのも興味が出たらしくってそれも教えてもらうとか言ってた。楽しそうで何よりよ! ゲームは思いっきり楽しまないとね!!
「私を楽しませてくれるボスが出てこなぁい!!」
『(;´∀`)……』
「今日は当たり日というやつだろうか。非常に相性のいい相手ばかりだな」
「此方が来るまでもありませんでしたね。あ、リンネ殿と一緒ならどこへでも行きまする!」
「いやまだ3階層を突破しただけ、この4層目で大外れ……いや! 大当たりが来るかもしれないから!」
『(*´ω`*)!」
「確かに、まだ気は抜けないな」
でも私を楽しませてくれるボスが、今日は出てこないんだわ! 地獄は~ど!! 1階層はあのクソ天使ナインズの強化版ワルヘド、これはマリちゃんソロでも倒せるぐらいとにかく弱かった。ワルヘドの攻撃パターンが少ないのと、マリちゃんの学習が早いのと、私の攻撃の号令と強化、そして聖属性拒絶を発動したのが原因で完封勝利に近かった。あいつ弱すぎ。
2階層は【ペネトレイトで分身する金色のアイツ】がボス。3分以内に撃退できなければ負けだったけど、これもマリちゃんがさも当然かのように追いつける上にペネもたったの20しかなくて秒殺だった。分身するとか名前についてたけど、分身する暇もなくマリちゃんにやられてたね。
3階層はオリハルコンゴーレム軍団。これは多分メルティシア法国を守護する予定だったはずの自律兵器ボスだったやつかな。20体近く居て絵面の圧迫感は凄かったんだけど、おにーちゃんのダークブレッシングからのマージキャノンで一掃された。見掛け倒し。豆腐ボディゴーレムに名前を変えるべき。
そんなこんなで今日は楽しめる相手がいない。いわゆる当たりボスしか出てこなくてつまらない。本来なら泣いて喜ぶような構成なんだろうけど、今の私は過去ティスティス様とか、過去カレン様とか、とにかくヤバい相手と戦って昂りたい気分なのよ。どうしてこうなるの? 次の4階層でも当たりボスだったら私泣いちゃうよ? 頼むからすこぶるヤバいボス来て頂戴。
「じゃあ、次行こう? 引き続き神技は千代ちゃんがこれしかないと思ったら発動、私が攻撃支援、おにー……アークトゥルスと千代ちゃんとマリちゃんは近距離中距離遠距離それぞれの距離での連携を考えて攻撃して。究極スキルは私かアークトゥルス、いつでも発動出来るよう視野に入れておいて」
『(*´ω`*)b』
「御意に」
「ああ、わかった……思えば、我が初めて本格的な戦闘をした時もこのメンバーだったな」
「そう言われれば確かに、あの時は此方も大変に未熟で御座いました」
『(´;ω;`)』
「大穴はこのパーティだったね、懐かしい~」
「ついこの前のことだがな」
「此方には遠き日の記憶に感じまする」
ああ~そういえば大穴でこのパーティだったね~。お? つまりそれって、もしかして……!?
「つまりこの後ゼロスみたいな超強いボスが来るってことね」
「どうしてそこに辿り着いてしまうんだ」
「気を引き締めませんと……」
『(;´∀`)!?』
『システムメッセージ:4階層へ転移するポータルを起動しました』
さあこい、当時のゼロスみたいな凄く強い恐怖を感じる強ボス!! このままじゃマリちゃんのアルテナのレベルも上がらない、誰の性能テストにもならない、千代ちゃん無駄招集!! そして私の向上した戦闘意欲の発散が出来ない!!
『解除可能な全ての状態が解除されました』
『転送――――転送完了。地獄パーティは~ど♡ へようこそ!! 4階層ボスは』
『止まらない殺戮(Lv.564)が【強襲殺戮斬滅】を発動』
「反撃!!」
『(;´∀`)!?』
『【攻撃の号令+2】を発動』
『姫千代が【祓魔斬】を発動、相殺!』
「重い……!!」
『超危険人物【止まらない殺戮】が主催者です!! 開催地は【殺戮の森】!!』
千代ちゃんが居なかったら恐らく私は即死してた。転送完了と同時に既に目の前までボスが迫ってきてたのはこれが初めて。マリちゃんは頭よりも体が先に動いたらしく、既にエアステップで空中に逃げてる。アークトゥルスは武器を構える暇すらなかった、次にやられてたのはアークトゥルスだったと思う。
『止まらない殺戮が【抹消波動撃】を発動』
『アークトゥルスが【セイントマージキャノン】を発射、相殺!』
『マリアンヌが【爆裂重狙撃魔導弾】を発射、MISS……。対象が存在しません』
「速い……!」
『遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い!! もっと速く!! もっと速く!! 全て殺し尽くすんだ!!』
この声、まさか……!? いや、間違いない。この声に波動攻撃、ラーラさんだ……! 加賀利で私達と一緒に戦った狼獣人族の闘姫、波動のラーラさん……あまりにも変わりすぎて、わからなかったけど……!
「レインフォースエナジー! アンチセイント!」
『【強化+2】【拒絶+2・聖】を発動、オーダーポイント残量なし』
『壊れろッ!!!』
「パーマネンスオール!!」
『【恒久+2】を発動、パーティ全員が【パーマネンス】状態になりました』
『止まらない殺戮が【精神破壊波動】を発動、Resist! パーティ全員がパーマネンス状態です』
一手遅かったら即全滅、そんな緊張感……! 私が欲しかったのはこれ、これだよ!! あまりにも悲しい姿のラーラさんが相手なのは辛いけど、この死と隣り合わせの戦闘こそが……!?
『止まらない殺戮が【殺戮の波動】状態! 【炎狼乱撃波】【殺戮斬滅脚】を発動』
『姫千代が【乱華閃舞】を発動、劣勢防御! 姫千代が2.1Mダメージを受けました』
『マリアンヌが【デスペラード】を発動、MISS……。対象が存在しません』
『アークトゥルスが【セイントビームセイバー】を発動』
『止まらない殺戮が【海破斬】を発動、相殺!』
『(;´∀`)!?!?』
消えた……!? いや、居る! 視界から完全に消えて見失うなんていつ以来の出来事だろう、さっきのマリちゃんとの模擬戦はまだ見える方だった。これはもはや見えない、一瞬完全に見失ってしまう。今回は色気を出さずに完全にサポートに回るべき、あまりにも凶悪過ぎる!
『【シャドウダイブ】を発動、アークトゥルスの影に移動します』
『(3人がかりで波状攻撃を仕掛けても効果が薄い、千代ちゃんを援護しつつ相手をこっちの土俵に引きずり込む! マリちゃんは相手の牽制に切り替えて! それと30秒後に火耐性に切り替える!)』
『【恒久+2】を発動、パーティ全員の【パーマネンス】を解除しました』
『【拒絶+2・聖】を解除、オーダーポイント回復クールタイム』
『(;´x`)』
相手は超神速の連続攻撃に、強烈な攻撃には強烈な攻撃で相殺か崩しを狙ってくる。最も脅威としてる千代ちゃんが主なターゲットで、私やマリちゃんにはほぼ興味を示さない。恐らく範囲攻撃で巻き込んで殺せたら御の字と思ってる……はず。狙ってないわけではないから、迂闊に近づけば連続攻撃を叩き込まれてあの世行き間違いなし。誰かが囮になって足を止めさせるって方法もあるけど、あのスピードで動かれては囮を潰して即移動されて、囮の意味がありませんでしたー! ってなる可能性のほうが高い。それに4人しかいないんだから、1人落ちたら損失が大きすぎる。許容できない。
『マリアンヌが【バレットストーム】を発動』
『止まらない殺戮が【斬滅】を発動、相殺!』
『邪魔だッ!!』
『止まらない殺戮が【殺戮斬滅脚】を発動』
『アルテナが最適解を求めています……』
『マリアンヌが【フルスロットルピンボール】を発動、攻撃を回避しました』
『アルテナが予想外の行動を学習しました』
アルテナが学習した時はこういう通知が出るんだ……。これは学習の結果スキルが増えたりとか大きな変化があった時だけ通知をオンにするように後で変えておこう。通知でバトルログが埋まったら状況判断に余計な情報が混ざって混乱する。今だって相手をどうやって倒すかより、通知切っておくべきっていう別のことを考えてる始末だし……。
『(アンチファイア!)』
『【拒絶+2・火】を発動、オーダーポイント残量なし』
『姫千代が【乱華閃舞】を発動、止まらない殺戮に合計1,250Mダメージを与えました』
『止まらない殺戮が【殺戮の波動Lv.2】になりました』
隙を突いて連撃がいくつか当たったみたいだけど、相手のバフが成長してる……。これは最終段階までバフが成長したら手がつけられなくなるタイプな気がするなあ……。ダメージをちまちま稼ぐのは危険、出来ればアークトゥルスのマージキャノンか千代ちゃんの奥義を決めたいところだけど、どう詰めれば嫌がるのかイメージがつかない。
『止まらない殺戮が【炎狼乱撃波】を発動』
『(`・ω・´)!』
『アークトゥルスが【プロティシルド】を発動、Resist! 止まらない殺戮の火属性攻撃を無効化しました』
アークトゥルスが千代ちゃんに向いてた攻撃に割り込んだ! 攻撃をガードしてギリギリ防いだような素振りをしてるけど、実は拒絶で火属性攻撃を無効化してるだけなんだよね……。アークトゥルスがわざとバランスを崩してダメージを受けたふりをしてる、このブラフが通じるかどうか……!
『(連続攻撃が来るよ!)』
『止まらない殺戮が【海破斬】を発動』
『(ビームセイバーを見せて盾で防いで! その後どんな無様な攻撃になってもいい!)』
『アークトゥルスが【セイントビームセイバー】を発動、ガード! プロティシルドが砕け散りました! 体勢を崩しました』
『(´゜皿゜`)』
根性出せーアークトゥルスーー!! 新しいおもちゃの性能を引き出せーー!!
『剣じゃない!? しまっ……!』
『アークトゥルスが【やけくそタックル】を発動、ガード! 止まらない殺戮が6,220Mダメージを受けました』
『ぐっ……!?』
「そこだっ!!」
『マリアンヌが【アクセラレーションキック】を発動、ガード! 止まらない殺戮が5,700Mダメージを受けました。強制ノックバック!』
ほぉら、上手く行った! 自分の攻撃と同威力の剣にばっかり集中して、アークトゥルスが巨体だってことを失念してたんじゃないの~!! マリちゃんもいいタイミングで蹴りぶちかますじゃん、良い連携だ!!
「斬るッ!!」
『姫千代が【奥義:無双輪廻】を発動』
『まだ……まだ止まれないッ!!』
まだ何か手がある……! これは、嫌な予感がする!!
『(下がって!!)』
「しかしッ!!」
『止まらない殺戮が究極スキル【殺界】を発動!! 周囲の存在を皆殺しにする斬殺空間が展開されます!!』
『(アーク、奥の手!)』
『アークトゥルスが胸部主砲を展開、究極スキル【ファイナルアークブラスター】を発射!!』
『アアアアアアアアアアアアアァァアアアアアアアア!!』
「うっ……!?」
究極スキルまで使ってくるの!? こっちも奥の手を切らざるを得なかった、これで相殺出来れば御の字……でもこれは本来チャージして撃つビーム系の究極スキルだから、威力が足りないかもしれない……。
『劣勢防御! 【ファイナルアークブラスター】が打ち消されました!』
『グゥァアアアアアアアア!!!!』
『マリアンヌが【エアステップ】【フルスロットルピンボール】を発動』
「掴まれ!」
「面目ない……!!」
威力は足りなかったけど、千代ちゃんが相手の攻撃範囲に入る前にマリちゃんに救助されて助かった! 牽制に援護に救助に、八面六臂の大活躍だねマリちゃん!
『グゥゥウウ……!!』
『止まらない殺戮の【殺界】が消滅しました』
さぁて……。お互いに切り札を出して仕切り直しってところかな……。マリちゃんがかなりMPギリギリ、これ以上は無理に動かしたくない。アークトゥルスはマージキャノン一発撃ったらエネルギー切れになる可能性大、千代ちゃんは落ち着いてMPを回復すればまだ対抗出来る……。
『【シャドウダイブ】で姫千代の影に移動します』
『(私と千代でチャンスを作る! アークとマリちゃんは最後の瞬間の為に力を温存して!)』
「リンネ殿……」
『(反省は後! 行くよ!)』
「御意!」
『しぶとい、全て殺さなければならないのに……! 大人しく死ねッ!!』
それはこっちのセリフよ、しぶといなぁ……! それじゃあ決着をつけるべく、最終ラウンドと洒落込もうじゃないの!!





