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385 新しい物好き

◆ 獄の入り口 ◆


『ッキュ?』

『ミミッくんが【スパイシーローストビーフ】を受け取りました』

「食べていいよ」

『ッキュ♡』

『ミミッくんが【スパイシーローストビーフ】を食べました。辛いものは好物のようです。喜んでいます!』

『ピッピッ♡』

「ふふ……かわいいこいつ……」

「か、可愛いですか……?! 此方には少し、不気味に見えまする……!」

「正体不明で可愛いじゃん。ね?」

『ミッ?』


 高い買い物だった。しかし、おにーちゃんにはいい買い物だよこいつは。そう、おにーちゃんにだけアバター買ってあげてないから何かないかなーって思って探してたら、丁度エクストラキューブに大当たり報告が入ってさ、そしたらこれが表示されてたの。エンシェントミミックリュック。


【■□エンシェントミミックリュック】(古代融合宝具・ウルトラエピック・その他・カードなし)

・命名【ミミッくん】

・生きている

・親密度Lv2

・独自のインベントリ+500kg+100kg

・ご飯を与えた場合、リュック内部のアイテムを30+6時間は食べない

・【呪】古代語を修得していない場合、【古】は機能せず解読出来ない

・【芸】言語理解・小、モーション・小

・【飯】設定無し

・【新】装備時、背後から受けた魔術を取り込みストックする

・【新】ストックした魔術を好きな時に発射出来る

・【古】好きな形状のカバンを記憶し、その見た目へ変化する

・【古】重量さえクリア出来ればどれだけ巨大なものでも入る

 ――――キュッ♡ byミミッくん

 独自強化・飼い主【リンネ・リンネの従者】・重量1.0kg


 掲示板で売るっていうから好条件吹っかけて買っちゃった~。すっごい高かったけど、私の倉庫で腐って眠ってるだけのアイテムと余ったゴールドと、消費に困ってたシルバーの行き先が決まったからラッキーって感じ。ちなみに売った人はニューホープエピックって言ってたから、古代語の方は読めなかったから表示すらされなかったんだろうね。いい買い物しちゃった~。これ、おにーちゃんに持たせておくんだ~。

 あ、そういえばどん太はモッチリーヌちゃんとお揃いのアクセサリーがほしいって言ってたから、モッチリーヌちゃんにお伺いを立ててから買おうねってことで後で買うことにしてある。だからどん太のは後で買おうってことで保留。


『リンネ殿、もう一度挑戦したい……』

「今度は、覚えられたと思います……多分、ですけど……!」

「この字は?」

『むぅ……』

「あう~~……」


 そう、今獄の入り口にいるんだけどね。ヴァルフリートさんとユキノさんが『あ~そういえば』ってところで引っかかっちゃった。それが古代語の修得で、獄で必要な最低限度を教えておかないとまず突破は難しいし、ユキノさんは特にさっき売ってくれた人みたいに古代装備の見逃しがないようにそこそこ覚えておかないと。一応読めなくても総当りでパターン見つければ行ける獄だけど、読めたほうが後々いいんだよね~。


『わうっ!! (月の道! 朝日へ通じる!)』

「お、どん太が読めた。すご~い、えらいねえ~~!!! なになに~お勉強したの~? 頑張ったね~~」

『わふわふわふ……あうあうあうあうあうっ♡ (なでなで嬉しい~~)』

『どん太殿に負けていては……うぐぐぐ……』

「わ~どん太君、本当に頭がいいですね! 難しいですが、覚えないと~」

「ごめんねユキノさん、普通の日本語でさえまだで難しいのに」

「でも、楽しいですから! 全然平気です!」

「楽しいならよかったわ」


 ユキノさん、努力家だなぁ~……。今日で200行けるんじゃないの~なんて言ったから余計に張り切ってるのかな。でも流石に時間がかかってるし、今回は一旦加賀利城に戻ったほうがいいかな~。ここだって誰も来ないわけじゃないし、集中して勉強するには邪魔が入りやすいだろうしね。


「場所を移して、加賀利城でお勉強にする? リアちゃんも教えるのに集中出来ないでしょ」

「そうですねっ! なんかこう、教えるには適さない環境です! はい、移動です移動!」

「あっ!」

『むぅ……実質時間切れか……』

『わうっ! (帰ろ~っ!)』

「じゃあ移動しよっか。あ、リアちゃん、新しい服はどう? 前のほうがいい?」

「こっちがいいです! でも前のも、たまに着たいかもしれません……」

「ローレイかバビロニクスの個室に着替え置いておこうっか?」

「ローレイがいいです。何かと向かう時拠点になるので!」

「だね、わかった!」


 とりあえず場所移動しようね。そうだ、私はご機嫌なリアちゃんに教育を任せて、他の皆にアバターを配って回ろうかな? 千代ちゃんは夜光草の群生地……? え、どこ? 誰かに聞けば行けるかな……。千代ちゃんは今の見た目はアバターじゃなくて装備だし、屋外でも大丈夫だよね。

 マリちゃんはいつもの場所、仲良し三人組は加賀利城の松の間で待ってるのね。松の間で待つ……ふっ……。これを口に出すのを我慢できるのが私で、我慢できずに口に出しちゃうのがローラちゃんなんだよね。私は我慢できる女なので……。


「じゃあ皆に新しい服着せてくるから、もうちょっと教えててくれる?」

「いいですよっ! ふふ~ん♪」

「…………可愛いねえ! 今までで一番可愛いかも」

「本当ですかっ?! ふふっ……ふふっ……にへっ……」


 あらやだ、素直に顔を赤くするリアちゃんったら可愛いんだからもう。




◆ ◆ ◆




 プレゼントいっぱいだから、軽率に纏めて紹介しようねのコーナー!


挿絵(By みてみん)

・オーレリア・ステラヴェルチェ

 ┣魔女っ子セット

 ┣さわるな危険!フルセット

 ┗【◆魔界エレガンスゴシック・黒・フルセット】選択中


「どう? 気に入ってくれた?」

「ん~~……ん~~……。大人っぽく見えます! これはこれで、いいかも知れないですね……でも! 後で気が変わるかもしれませんので!」

「その時は前のに戻してくれていいからね。無理に着ないでも」

「いえ! これがいいです! これ、しばらく着ます! ありがとうございますお姉ちゃんっ!」

「いいえ~」



挿絵(By みてみん)

・姫千代

 ┣神羽織・装備

 ┗【◆魔界アカデミー制服・黒・フルセット】選択中


「以前着たものより、少々その……」

「いいじゃ~ん。すっごい可愛い~~~!!!」

「か、可愛いですかぁ……!? ん、んふっ……では、これを暫く……」



挿絵(By みてみん)

・マリアンヌ

 ┣礼装一式

 ┣ラヴァー・イヴ装備

 ┗【◆魔界ポリス制服・フルセット】【パンツタイプ】選択中


「外を急に歩き始めた自警団のユニフォームに似ているな」

「いや実はまさにそれなんだよね」

「パンツタイプがいい。スカートは落ち着かない」

「スカートがいいなあ~~」

「パンツスタイルがいいんだ」

「ちぇ~」



挿絵(By みてみん)

・ティアラ

 ┣吸血神姫の礼装一式装備

 ┣★ゴスロリヴァンパイア

 ┗【◆ナンナイアドレス赤・白・フルセット】選択中


「かわいい……」

「可愛いですか~!? 嬉しいです~~!!」

「カーミラさんには見せられない……持って帰られそう」

「持って帰られそうになったら、ティアはリンネさまのだからダメって言います!」

「それ言ったら凄く落ち込みそう……」

「じゃあ、えっと……めって、優しくいいますっ!」

「死にそう」


挿絵(By みてみん)

・ゼオ

 ┣博士がくれたコート

 ┗【◆ナンナイアドレス黒・赤・フルセット】選択中


「動きやすい! 可愛い! ティアとゼオの服、デザイン似て好きです!」

「おお~~……鎌の形状のエバデオンと合いそう」

「こうですかっ!」

「わ!? おおお~~似合う~~~~」

「ふふ~ん♪」

「許せるドヤ顔、可愛い(クーテ)可愛い(クーテ)……!」

「ありがとうです、リンネさん!」

「どういたしまして~」



挿絵(By みてみん)

・デロナ

 ┣高級アバター:異国のドレス (全身)

 ┗【◆ナンナイアドレス青・白・フルセット】選択中


「また新しいの買ってくれたの……? いいの……?」

「いいの、むしろ女の子はお洋服いっぱい持ってないと。これからも買うんだ~」

「ありがとう、りんねーさま!!」

「いえいえ~。ところでどうしてりんねーさまになったのかな?」

「リンネって呼び捨てで呼びそうだから、誤魔化してリンネー……さま! って言ってたら、いつの間にかくっついちゃったの! だめ……?」

「可愛いからヨシッ!! これからも積極的に使ってね」

「わぁい!! ありがとー! りんねーさま!」

「どういたしまして~」



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本作をご覧頂き誠にありがとうございます
 宜しくお願いします!
ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~Amazon版
アース・スターノベル様より出版させて頂いております!
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