338 Welcome♡ HELL PARTY!・1
◆ 地獄パーティへようこそ! は~ども~ど♡ ◆
【地獄パーティへようこそ! は~ども~ど♡】
・【必須】ストーリークエスト【希望の夜】クリア済み
・【必須】獄系6種以上のクリア
・【必須】レベル150以上
・最大4人までパーティ入場可能
・ペナルティ:人数に関わらず敵ステータスは最大値
・ペナルティ:ダンジョン全域 (以降全域と称す)でアイテム使用が出来ない
・ペナルティ:ボス部屋突入時にシステム的に解除可能なバフ・デバフが全て削除される
・ペナルティ:全域でプレイヤー・NPCによる復活は出来ない
・ペナルティ:全域で食いしばり効果が発動しない
・ペナルティ:全域で神技の使用は1名まで可能
・ペナルティ:全域で召喚系スキル使用不可
・ペナルティ:次の階層の主催者が不明
・ペナルティ:次の階層は都度ランダム抽選
・ペナルティ:ダンジョンから退場した時、究極スキルを使用していた場合、強制的にクールタイムが発生する
・特典:レアボス抽選率上昇
・特典:階層移動時 (全滅での退場含む)、全てのマイナス状態をリセット(死亡・覚醒クールタイム・全ての究極クールタイム・減少したHP,MP,職ポイント)
・1日1度の挑戦が可能(毎日5:59に回数制限リセット)
・【地獄パーティへようこそ!!!】と回数を共有する
・覚悟が出来たパーティメンバーは全員ポータル内に入って待機してください
・30秒のカウントダウン後、ポータル内のメンバーが地獄パーティに招待されます
飛空艇のほうは上手くいきそうだし、とりあえず暇そうにしてて尚且つやる気があるメンバーを連れて来てみたんだけど……。
「~~……♡」
「ふふ~っ♡」
「にひ~っ♡」
千代ちゃん、ティアちゃん、デロナちゃんっていう謎構成になったね。実はここ昨日も来てて、一階層だけは千代ちゃんと私のペアで突破したんだけど、二階層目が冥王ティスティスで全滅したね。何あの跳弾地獄、全方向から射撃されるし地雷は出されるしデコイも出されるし、終いには千代ちゃんが蹴りで負けるっていう……正直ティスティスお姉ちゃまの戦闘力を甘く見てた。あの人遠近両方で強いわ、半端じゃない。しかもこれがまだ王時代の戦闘力なんだからヤバい。
「大丈夫? もうチャージ出来た?」
「まだで御座います!」
「ま~だ~で~す~っ!」
「ま~だ~♪」
「んもう~しょうがない子達だな~」
ちなみに今は全員私に抱きついて『チャージ中』らしい。何をチャージしてるかまでは聞いてないけど。なんか私からしか摂取できない何かをチャージしてるらしい。ティアちゃんまでやり始めるとは思わなかった……そういえばティアちゃんがどんどんロリっとして来たけど、カーミラさん曰くこれは無意識に私に寄ってるかららしい。私が好きなゴスロリのゴスの方は達成してるから、無意識にロリの方も達成しようとしてる……らしい。本人から聞いてないからわからないし、本人に聞いても『そうですか?』ってぽか~んとしそうだから聞かなくても大丈夫かなって。
「そういえば、朱璃達はどうしていましたか?」
「ん、さっき会ってきたけど肉体を取り戻すのに修行中だって。バビロンちゃん達にみちっと指導されてた」
「左様ですか……はやく体を取り戻せるといいですね」
「2人とも肉体を取り戻した後はカジノでバニーガールやりたいんだって。もう戦いたくない、傷つけるのは嫌だって」
「あれだけのことがあっては、そうかもしれませぬ……」
「そのうちローラちゃんの歌がカジノで聞けるかもしれないね~。ねーさんも頑張って何か楽器演奏出来るようになりたいって言ってたよ」
「朱璃がですか!? は~……」
「ちなみにやおちゃん達はさっきまで飲んでた」
「ええ……」
今、ねーさん達は私のところを離れてバビロンちゃん達のところにいる。これからもちょくちょく会いに行ったりするつもりだけど、ねーさんもローラちゃんも『もう戦いたくない』っていうのが本音だった。それにバビロニクスもすっごく気に入ったみたいだし、肉体を取り戻せるように修行して肉体を取り戻したら、カジノで働いたりのんびり生活したりしたいって。あれだけのことがあったら、そうだよね……それは否定できない。
ちなみにあの時ねーさん達が出ていった最大の理由が、同性愛なのを私に知られて居辛くなったかららしい。私がそういうのに理解ない、嫌がられるかもしれないから距離を置こうって行動に至ったみたい。後でほとぼりが冷めた頃に戻るつもりがターラッシュあたりから聖騎士に目をつけられて捕まって~って流れみたい。悲しいすれ違いだったね……まあ今は千代ちゃんと結婚したのを知ってそれは間違いだったって向こうが反省してたけどね。あれは私も反省すべき点があるから、お互い様ってことで。
「さて、皆様如何でしょうか?」
「……此方はまた今度にします」
「あっ! じゃあ、ティアも今度にします~っ!」
「デロナも今度にする~っ!」
「今度か~~」
さーてさてー……行きましょうか地獄パーティハード……。昨日の一階層目は4G様、攻略方法がわかってたからどうってことはなかったけど、今日の一階層目は誰かなぁ~。地獄パーティとは違って事前準備一切無効、最初は覚悟を決めるための時間しか存在しないから本当にハードなんだよね。召喚禁止に死体安置所からアンデッドを取り出す行為も禁止されてるから中で従者の入れ替えもできないし。
「ん、そういえば真覚醒持ちは私とデロナちゃんだけか。デロナちゃん、ドラゴレインフォースだけ私が使ってって言った時以外は禁止ね」
「えっ! 禁止なの?!」
「そう、私達の間では強力な技を真覚醒スキルって呼ぶんだけど、その技を使うと向こうも発狂モードっていうのに入って手がつけられなくなるから」
「わ、わかった、気をつけるねっ!」
「ん! 気をつけられてえらいっ! 私が使って良いって言った時だけはオッケーだから」
「はーい! にひーっ♡」
にひ顔尻尾ぶんぶん可愛いね。そう、これはルールに記載されてないことなんだけど、真覚醒スキルは原則使用しないほうがいい。真覚醒スキルや究極スキルをトリガーに発狂モードに入られて、もう本当にどうしようもなくなるから無理ゲーになる。これは昨日レーナちゃん達におにーちゃん達を貸して確認したから確定で、真覚醒スキルと究極スキルを使うと発狂モードに入るみたいなんだよね。禁止されてないけど、使ったら覚悟しろよという意思を感じる。
「それじゃあ行こうか」
「ええ、参りましょう」
「行きましょう~っ!」
「頑張ろ~っ!」
「……なんか子供連れてピクニックに来たみたいな感じだわ」
「こっ!? 此方との子供ですかっ!?」
「随分都合のいい部分だけ聞き取ったね千代ちゃん」
あれ、千代ちゃんにペルっとしたのちょっと感染った? だからペルちゃんが大人しくなったのかな……? なるほど、なるほどね? それじゃあ中に入ってボス部屋行きポータル踏んで、早速一回戦目行ってみようじゃないの~! さ~……誰が来るかな~!?
◆ ◆ ◆
『――――転送完了。地獄パーティへようこそ! は~ども~ど♡』
『超危険人物【終焉の女王・オーレリア】から招待されました!!!』
『現在位置【終焉の砂漠】』
『終わらせてあげる、何もかも!!!!!』
あ、レアボス。あ、リアちゃん。あっ、えっ、倒しにくいんですけど。