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323 魔神殿にて

◆ バビロニクス・魔神殿 ◆


 住む。私ここに住む。ここが私の墓場でもいい。


『ミーシャ達が負けると思わなかった~♡ 強くなりすぎね~イカれ女~♡』

「ん゛っ゛」

『姫千代も強くなったわね~♡ 結婚おめでとう、えらいえらい~♡』

「~~……♡」


 座ってるバビロンちゃんの太ももに顔を埋めて撫でて貰える。しかも腰に手を回して抱きつきオッケー。もうかれこれ数十分ぐらい呼吸してるし、体の中の空気全部バビロンちゃんになっただろうし、もはやバビロンちゃんと一体化したと言って過言ではないね? 幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ…………。


『イカレ女~もう3分(・・)もこのままだけど、大丈夫かしら~? 生きてる~~??』

「死んでもいいです」

『生きてるわね~♡』


 え、まだ3分しか経ってないの? 私はまだふにゃふにゃになり足りないんですけど? え、3分でふにゃふにゃって、私インスタントラーメンより早くふにゃるってこと? 私インスタントラーメン以下? バビロンちゃんにラーメンをふーふーして貰って食べさせて貰いたい……。私もう頭の中まで全部バビロンちゃんだ…………。


『それで、あなたがエバデオンの後継者ね~♡ 私の妹が、新たな死神の座に就いたの。仲良くしてね~♡』

「妹様が! ぜひ、ご挨拶させていただくます」

『ん~……♡ それにしても、ほぼ全員が獄を超えた領域に達しているのね~……。どう? そろそろ、私の影と戦ってみるかしら~??』

「初代モッチリーヌちゃんの転生体ですか!!!!!」

『あら、そこまでおしゃべりしたの~?? 自我を持つなんて珍しいわね~~♡』


 もう侵攻戦は皆にまかせて、バビロンちゃんは私と一緒にここで楽しくおしゃべりしてメルティシア法国が滅びるの待ってよう??? きっと皆がギッタンギッタンのバッキンバッキンに壊滅させてくれますから。あ、天界の扉も解放して天界も破壊してくれると思います。


「まだ、まだこのままがいいです…………」

『もう~甘えんぼ~♡ このまま抱きついてるなら、ご褒美あげないわよ~??』

「はい! ご褒美ほしいです!! やめました!!!」

『えら~い♡ はいご褒美、ちゅっ♡』

「――――千代ちゃん、皆、先立つ不幸を許して」

『わうぅぅ!!? (死なないでーー!?)』

「お姉ちゃーーーん!!?」

「此方も欲しいです。此方も、あっ……――――共に逝きます」

『(´゜д゜`)!!!???』

「決勝では、あんなにも恐ろしく格好良かったのになぁ……」

「デロナ、このお方が魔界で一番偉い神様。バビロン様、しっかり覚えて。一番大事なこと、とっても!」

「うん、絶対忘れない!」


 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~…………♡


「…………メルティシア法国、バビロン様の為にすぐに滅ぼしますから。天界にも乗り込んで、木っ端微塵にしてきます」

『うんうん~~…………あら? 今なんて言ったのかしら~?』

「木っ端微塵に……」

『その前、何に乗り込むって言ったかしら~??』


 ん、あれ。ちょっと雰囲気が……バビッとした……?


「天界に…………?」

『どうやって行くつもりなのかしら~~??』

「え、それはつくねちゃんがガトランタ王から預かった、天破の斧って鍵でですね、扉をオープンする……ん……です、けど……」

『…………ふ、ふふ……! あは……っ……!! あっはははははははははははは!!!!! あーーーーーーーーっはっはっはっはっは!!!!!!!!!』


 バビロンちゃん……!!?? うお、死ぬほど死にそうになる波動で死にそう!!! でもバビロンちゃんの波動で死ねるなら幸せかも!!! 幸せ!!!


『でかしたわ!!!!! 天界の扉、どこにあるかと思ったらそんな簡単なところに!!!!! それに鍵は? ガトランタ王が持っていた??? あっはははははは!!!!!』


 おっほぉぉぉ……♡ バビロン様が見たことないぐらいオリジナリティ強めの大変嬉しそうな笑顔……♡ スクショスクショスクショ…………つくねちゃんに習ったんだ、こういう時プロは焦らず黙ってスクショを撮る。ついでに動画も撮る。


『遂に、あの、メルティスのッッッ!!! 首を洗って待っているがいいわ……今までワタシが味わった絶望!!! 無念!!! 恨み!!!!! 全て、全て…………全て!!!!!』

『デロナが魔神の波動によりパニック状態になりました』

「んっ、デロナちゃん、大丈夫かな!?」

「あっ……あっ……あっ……」

『あら……イケナイ……。久しぶりに感情が昂ぶっちゃった~♡』

『デロナが平常心を取り戻しました』


 動画はお蔵入りにしよう。さっきのシーンを私だけが楽しむ用に切り取っとこ。うんうん、よしよし……。デロナちゃん怖かったね~。


「も、う、大丈夫っ!」

「うんうん、良かった良かった……」

『それにしても、今の圧で怯んだのがその子だけなんて、本当に凄いわね~♡ じゃあ、戦ってみるかしら? 魔界大神モッチリーヌの転生体と♡ 連れ込んで良いのは、一人だけよ~?』


 うっ、優勝報告とご褒美を貰って終わりの予定だったけど、まさかまさかの今日この時戦うことになるなんて……。そうだよね、バビロンちゃんが私をいい気分にだけさせてオシマイなんてありえないよね。バビロンちゃんは私の成長を望んでる、そして私はバビロンちゃんの一番になりたい…………。カレンちゃんやティスティス様達家族を除いて、一番に……!!!


「…………フリオニールッ!!!」

『Σ(´∀`;)!!』

「一人なら、ちよちよ――え!? おにーちゃんですか!? が、頑張ってくださいっ!」

「……なるほど、ご武運を!」

『わうっ! (僕も応援してるよっ!)』

「おや、フリオニール殿か。てっきり姫千代さんかと思ったが」

「頑張ってください~~っ!!」

「神様に挑戦? ですか? しかも、2人で、恐ろしいことです……しかし、応援!」

「ががが、がんんんばって、くくくださいっ!」


 あの時の偽バビロンちゃんどころか、それ以上が相手なら……千代ちゃんじゃなくておにーちゃんが良い。いや、むしろおにーちゃんじゃなきゃダメ。千代ちゃんでは現状不利、データがなさすぎる。だからこそのおにーちゃん起用!


『それじゃあ、覚悟は良いかしら~?? 負けたら次の機会は、明日以降にして頂戴ね~? 一日一回まで、ね~♡』

「は~~い♡」

『(;´∀`)』

『いくわよ~~♡ アナザーディメンション!!!!!』

『魔神バビロン(Lv,????)により異空間へと強制転送されます』

『フリオニールが異空間へと強制転送されます』


 よ~~し!! 覚悟してなかったけど、今した! やーーるぞーーー!!!!! 掛かってこ~い転生体モッチリーヌ!!!!



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