この異世界転生の結末は
ありがちだ、と思った。
よくある異世界転生もの。
ある時何らかの刺激を受けて———私は今五歳で、高熱を出して三日間寝込んだ———前世の記憶を思い出す。
そしてその前世の記憶とともに、ここが昔遊んだ乙女ゲームの世界の中だと気づいたのだ。
うん、ありがちだ。
ここまではありがちだけど…さて、これはどのパターンだろう。
とりあえず、現状分かっているのは、私の役どころは『悪役令嬢』だという事。
この先———十歳でこの国の第一王子と婚約して、十三歳で学園に入る。
十五歳からが『ゲームスタート』で…編入してきたヒロインが、学園内のイケメン達と出会い、恋に落ちて、卒業パーティでゲーム終了。
私はヒロインと第一王子の仲に嫉妬して、あれこれやらかして。
卒業パーティで断罪され婚約破棄され、修道院に放り込まれる。
……とりあえず、死亡ルートがなくて良かった。
火あぶりやギロチンなんて耐えられないし、追放されたらその先に待っているのは野垂れ死か人買いに捕まるかだ。
修道院なら退屈だけど身の安全は保障される。
一生出られないだろうけれど…処刑されるよりは全然いい。
最悪パターンは分かったとして。
さて、『この世界』での私の役割は何だろう。
こういう異世界転生ものの場合、元のゲームとは結末が変わる事が多い。
ヒロインが同じ転生者やヤバイ思考の持ち主で、そのヒロインが逆に断罪されるざまあものとか。
悪役令嬢なのに婚約者以外の攻略対象達からも好かれてしまう逆ハーレムものとか。
とにかくイベントを回避して普通に幸せになったり。
モブが主人公で悪役令嬢は脇役だったり、存在感がなかったり。
ヒロインとも仲良くなって友情を深めたりと、色々な結末があるのだけれど。
うん。私は出来れば平和に過ごしたいな。
中身は平々凡々な日本人だからね!
間違っても精霊やらの祝福を受けたりチートな能力を手に入れたりとかそういうパターンじゃないといいな!
世界の平和とか守りたくないよね!
「しっかし…かわいいなあ」
鏡の前で頬杖をついて、目の前に映る美少女を眺めながら独り言ちる。
ふわふわとして柔らかな、真っ白な肌。
サファイアのようなキラキラした大きな青い瞳は悪役らしく少しつり上がっているけれど、この歳では可愛さしかなくて。
ゆるくウェーブがかかった金色の髪は太陽の光を集めたようで。
「ゲーム画面のアンジェリーヌも美人だったけど…幼女時代は超かわいいなあ。お人形みたい」
自分の容姿を自分でベタ褒めするなんて超ナルシストだけど。
でも前世の記憶を思い出してしまったからね!
平凡で平べったい日本人顔の方が見ていた時間は長かったから!
どうしてもこの鏡に映る美少女が自分だという事が…なかなか受け入れられないのだ。
「でもあの縦ロールはいかにも悪役すぎたからなあ。とりあえず髪型は変えよう」
「…アンジェ?何をしているの?」
鏡に向かってぶつぶつ呟いている背後から声を掛けられて、私は慌てて振り返った。
「お兄様」
「熱が下がったと思ったら。本当にアンジェはオシャレが好きだね」
五歳年上の兄エルネストは、にこにこしながら部屋に入ってくると私の頭を優しく撫でた。
「何をしていたの?」
「…髪型を考えていたのよ」
「そうか、アンジェはどんな髪型でも可愛いからね、悩ましいね。そうだ、今度リボンを買ってあげるよ。何色がいいかなあ」
———ほんと、うちの兄様は妹に甘いな!
ちなみにありがちな、兄弟が攻略対象とか家族仲が悪いというのはない。
兄もひとつ下の弟もゲームにはほとんど出てこないし、宰相であり公爵の父親———これはありがちか———と母親の仲も良い。
まあ家族が娘ラブ過ぎて甘やかしまくって我儘に育っちゃうんだけどね!
でも現時点では私、アンジェリーヌ・ラロンドはまだ見た目も性格も天使のままだ。
…は、そういえば確か子供の頃に死線をさまようほどの高熱を出したせいで家族の溺愛が激しくなって性格も我儘になっちゃうんだっけ?!
前世の記憶を思い出したあの高熱がそうだったのか!
あぶない、あぶない。
気が付いて良かった。
我儘言って無理やり王子の婚約者になるようなゲーム通りのアンジェリーヌにはならないぞ。うん。
「アンジェ?ぼーっとして。まだ熱があるの?」
エルネスト兄様が心配そうに私の額に手を当てる。
私と同じ金髪碧眼の兄様は、とても可愛い。
…うん、アンジェリーヌとよく似ていて女の子みたいに可愛い。
ゲームのスチル画面にたまに映る兄様はもう大人の男性で、とてもカッコ良かったけれど…十歳の兄様は、まだまだ可愛い。
ショタ兄様、最高だね!
「アンジェ?」
「心配してくれてありがとう、お兄様」
不純な心を隠してにっこり笑ってそう言うと、兄様もにっこり笑顔で返してくれた。
うん、守りたいこの笑顔。
兄様を悲しませないよう、いい子のままでいるからね!
そんな感じで中身が変わってしまったので天使のまま…ではないけれど、普通の大人しい女の子として成長して、十歳になりました。
そして迎えた王子様との集団お見合い。
ゲームだとここで我儘を通して無理やり婚約者になるのだけれど。
中身が平凡な日本人なのでそんな事は決してしない。
だって第一王子の婚約者なんて、未来の王妃様じゃないですか!
平凡な私には無理!
他の候補者の女の子達もみんな可愛くて、婚約者になりたくて頑張っているみたいなので私はそっと身を引きますよ。
前世は一日中PCの前に座っていた万年肩こりで不健康なOLだったからね。
今世はどこか地方の領主にでも嫁いで自然に囲まれたスローライフがしたいのです。
華やかな社交界とか興味ありません。
そう思いながら、お見合いの場であるお茶会では目立たないように端っこに座っていたのだけれど。
何故か気づいたら婚約者に選ばれていた。
おかしい。
王子様とも少ししか会話してないのに。
———は、まさかこれは強制力というやつ?!
「つらい…」
「アンジェ?」
婚約者となったディオン殿下とのお茶会で、思わずぽつりと呟いたのを聞かれてしまった。
「どうした?何がつらいの?」
「…いいえ、何でもありません」
眉を顰めた殿下に首を振ってそう答えた。
「そう?もしかしてお妃教育がつらいのか?」
「……大丈夫ですわ」
あ、思わず間をためて答えてしまった。
肯定したように思われたかな…
確かに正直、お妃教育はつらい。
公爵令嬢としての淑女教育以上に覚える事がたくさんある。
まだ十歳だよ。遊び盛りだよ。
中学受験の時だってこんなに勉強しなかったよ!
「無理しなくていいよ。つらいのなら減らすよう言いつけるから」
「いいえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「そう?本当につらくなったらちゃんと言うんだよ」
ディオン殿下は優しい。
ゲームの時と同じか、それ以上に優しい。
眩いプラチナブロンドに、水色の瞳。
麗しい、尊い…と口にしたくなるような綺麗なお顔で、もちろん頭も良くて剣の腕も確かな文武両道。
キラッキラの王子様だ。
正直、殿下の事は好きだ。
だって顔も良くて優秀で、優しいなんて。
そんな素敵な人としょっちゅう一緒にいたら好きになっちゃうよ!
でも私には眩しすぎるのも事実で。
そう…アイドルみたいに一方的に見つめているのが丁度いいな。
できればゲームが始まるまでにこの婚約がなかった事になって欲しい。
そんな願いが叶う事もなく、学園に通うようになって。
そして。
とうとうゲームの始まり———ヒロインが現れた。
平民として育てられたけれど、某子爵の隠し子だったと分かり、引き取られて学園に編入してきたヒロイン。
うん、設定はゲームと同じだね。
そしてその可愛い容姿と天真爛漫な性格で、騎士団長の息子や神官長の息子といった攻略対象達と仲良くなっていったらしい。
———そして気付いたら、ヒロインを囲む輪の中に、ディオン殿下もいたのだ。
ゲームと違って、私とディオン殿下の仲は悪くなかった。
殿下はいつも私に優しくて、学園の中でも外でも、一緒に過ごしていたのに。
気がついたら殿下の顔を見る事も少なくなっていて…
学園内では、私と殿下の不仲や、私がヒロインのマリン嬢を虐めているという噂が流れていた。
———何もしてないのに。
性格は我儘じゃないし、ヒロインには接触していないのに。
やっぱり強制力なのかな。
ここは…ノーマルなゲームの世界なのかな。
それなら私に待っている未来は修道院?
———修道院では自分達で食べる野菜を育てているんだっけ。
それもある意味スローライフなのかな。
…うん、そうだね。
毎日神様に祈りを捧げて、野菜を育てて。
平穏な生活だよね。
それでいいのかな。
それでも……
ちゃんとお妃教育頑張ろうと思うくらいには、殿下の事、好きだったんだけどな。
つらい空気の中、それでも真面目に学園には通って。
やっと今日、卒業パーティを迎える。
逆ハーエンドを狙っているのか、ヒロインは攻略対象者達を侍らせ続けていた。
彼らの姿を見るのがつらくて、顔を合わせないようにしていたけれど、漏れてくる噂ではその中でも特に殿下と親しくしているらしい。
そしてマリン嬢を虐めている事になっている私は、卒業パーティの席で殿下から婚約破棄されるという噂も。
ああ、そうなんだ。
結局そうなるんだ。
つらいからパーティをサボってしまおうかとも思ったけれど、そんな事出来るはずもなく。
一人で寂しく向かった会場で私を待っていたのは、殿下を始めとする攻略対象者達とヒロインだった。
「ここに、罪を犯した者がいる!」
よく通る殿下の声が会場内に響いた。
「これからその者の罪を明らかにし、然るべき処分を下す!」
何もしてないのに。
それとも…何もしなかったから?
私はどうすべきだったのだろう。
でも…いくら前世の知識があっても、平凡な私にはそれを変える事なんて出来ないのに。
つらくて、苦しくて。
俯いたままの私の肩に何かが触れた。
それが人の手だと気づいた瞬間、ぐい、と私は抱き寄せられた。
「マリン・べアール」
いつの間にか…私は殿下の腕の中にいた。
見上げた殿下の冷たい視線の先には、大きく目を見開いたヒロインがいた。
「違法取引、及び犯罪幇助の罪でお前を捕らえる!」
え———?
「ディ…ディオン様?!何を…」
動揺するヒロイン、マリン嬢は隣にいた攻略対象者の一人、騎士団長の息子に後ろ手を縛られていた。
「お前がこの学園で違法薬物を売りさばいていた事は知っている。父親の子爵からその薬物を手に入れていた事もな」
滔々と語り続ける殿下を、私も、周囲の学生達もポカンと聞いていた。
———どうやら、マリン嬢の父親であるべアール子爵は以前からいくつもの犯罪に手を染めていたらしい。
怪しいと分かっていたけれど、やり口が巧妙でなかなか犯罪の証拠を手に入れる事ができず手をこまねいていた所に現れたのがヒロインで。
殿下達が彼女に接触し、上手く煽て上げたりしながら証拠となるものを見つけ出し、ようやく子爵の犯罪が明らかにできたらしい。
ええと。つまり。
これは…殿下達はヒロインに惚れたフリをしていたという事?
「アンジェ」
顔を上げると、昔からの優しい笑顔で殿下が私を見つめていた。
「すまなかった。君を巻き込みたくなかったが…苦しめてしまったね」
困ったように、苦しそうに殿下の顔が歪む。
「犯罪を暴くためとはいえ、愛する君を騙してしまう形になってしまった。…許して欲しい」
「私…騙されて…いたの…」
「すまなかった」
「……ない…」
「アンジェ?」
「ゆるさない…」
「アン…」
「触らないで!」
パシッと音を立てて私は殿下の手を振りほどいた。
「許せ?冗談じゃないわ」
私を見つめる殿下の瞳が大きく見開かれる。
「一年近く騙し続けて、人の心を傷つけて。巻き込みたくなかった?許してくれ?は、ありえない」
殿下も、他の攻略対象者達もヒロインも…周囲のギャラリーも。
みんな吃驚したように私を見つめている。
そうよね、いつも大人しくしている私が口調も変わって、大声を上げているんだもの。
驚くわよね。
でもね。
私———こういうの、大嫌いなの。
「殿下。今までありがとうございました」
私は努めて優雅に一礼すると、殿下を見上げた。
「どうか、私との婚約はなかった事にしてくださいませ」
「アンジェ…っ!」
くるりと身を翻して。
私は駆け出した。
会場を出て、馬車に飛び乗り家に帰る。
家にいたお母様とお兄様が驚いた顔で出迎えてくれた。
私は二人に卒業パーティで起きた事を泣きながら伝えた。
「あーそれは…やっちゃったねえ、殿下は」
お兄様は困ったように眉尻を下げると、私の頭をくしゃりと撫でた。
「アンジェは昔から隠し事が大嫌いだからねえ」
そう、大嫌い。
多分…尋常じゃないくらい。
前世から、隠し事はもちろん、サプライズというものも嫌いだった。
私は自分のペースを乱されるのが嫌いだ。
最初から相手に合わせるつもりがある時は乱されても大丈夫。そういうものだと納得しているから。
だけど自分の知らない所で、勝手に自分に関わる事をやられるのが大嫌いなのだ。
前世の時。
三年付き合った恋人にプロポーズされた。
そろそろかなとは思っていたし、こういう時はサプライズがあっても仕方ないなと覚悟はしていたけれど。
よりにもよって、あいつはフラッシュモブなんてものをやらかしてくれた。
突然街中で、公衆の面前で。
恥ずかしさと———怒りで。
私はその場で相手を罵倒し、その場から走って逃げようとして。
飛び出してきた車に轢かれて死んだのだ。
……思い出すに情けないというか、虚しい死に方だった。
まさかサプライズ嫌いの私がそのサプライズのせいで死ぬなんてね!
プロポーズの直後に彼女が目の前で死んでしまったあいつとその仲間達はさぞ大変だったろうなと、多少同情しなくはないけれど。
だけど私そういうのは大嫌いだって伝えていたよね?!
自業自得だから!
ディオン殿下だってそうだ。
事前に計画を伝えておいてくれれば、ちゃんと納得したのに。
何なら嫉妬してる振りをしてヒロインをいじめるくらい、してあげたのに。
ああでも、そうすると私がヒロインを騙す事になってしまうのか。
それはそれで…嫌だな、うん。
隠し事をされるのは嫌いだけれど、隠し事をして相手を騙すのも嫌いだ。
パーティでの出来事を聞きつけたお父様が慌てて帰ってきた。
私は泣きながら、殿下と婚約解消したい事を伝えた。
前世と一緒だ。
百年の恋も一瞬で覚める。
もう———殿下とは会いたくない。
それから私は屋敷に引きこもった。
殿下からは毎日のように謝罪の手紙と贈り物が届いたが、全て受取拒否した。
殿下本人も会いに来たらしいけれど、取り次ぐ事無く帰ってもらったらしい。
…未来の王様に向かって失礼だとは思うが、私が本当に怒っている事を知っている家族や使用人達がそれを許してくれるので、甘えてしまう。
本当にうちの家族は私に甘い。
本当に———私には向いていない。
騙し騙されるなんて当たり前だろう、この貴族の世界には。
引きこもりを始めて十日ほど経っただろうか。
「姉様!」
モヤモヤした気持ちが収まらず、自室のソファで膝を抱えてぐずぐずしていた私の耳元に、懐かしさが残る声が届いた。
「……カミーユ?」
「姉様」
そこにいたのは、記憶にあるよりも大人びた弟の姿だった。
「どうして…」
「アンジェ!」
弟は私に抱きついてきた。
勢いのよさに、ソファに押し倒される形になってしまう。
「何でここに…」
「兄上から手紙を貰ったんだ」
半年ぶりに会う弟は、私を見下ろして笑顔で答えた。
カミーユは正確にはまだ弟じゃない。
血筋的にはハトコで…幼い時から養子に貰うことが決まっており、姉弟として育ってきた。
我がラロンド公爵家は、王都から離れた場所に領地を持っている。
宰相であるお父様は王都を離れる事は難しく、領地の経営はお父様の従兄弟である、カミーユの父親が行なっている。
お兄様もお父様の後を継いで王宮で働く予定のため、領地を任せる者としてカミーユを我が家の養子とする事になっているのだ。
カミーユは父親の下で領地経営を学んでいるため、王都へ来る事は滅多にないはずなのに。
「…会いに来てくれたの?」
私が引きこもっているから?
「うん、それもあるけど」
カミーユの顔が近づいた。
「迎えに来たんだ」
「迎え?」
「アンジェ。僕と結婚して」
「え…?」
「殿下とは婚約解消するんでしょう?アンジェには王都の生活は無理だったんだよ。僕と結婚して、領地で一緒に暮らそうよ」
海のように深い青色の瞳が私を見つめる。
あどけない可愛い顔をしていた弟は…いつのまに、こんな大人びた表情をするようになったんだろう。
「ごめんね…ずっと隠してたけど、僕、アンジェの事好きだったんだ」
でも殿下と婚約してたから言えなかった。
カミーユは悲しそうに笑った。
「隠し事をしてた僕は、嫌い?」
「…いいえ」
私は手を伸ばすとカミーユの頬に触れた。
「そういう隠し事は…仕方ないわ」
殿下と婚約している私に恋心を伝えるのは…さすがにまずいと、私だって思う。
しなければならない隠し事までするなとは思わない。
「良かった。じゃあ僕と結婚してくれる?」
「…でもまだ殿下が婚約を解消してくれないの」
「———ふーん。じゃあ」
口角を上げると、更にカミーユの顔が近づいた。
ちゅ、と音を立てて唇が唇に触れる。
「既成事実、作っちゃおうか」
「え…?」
「純潔じゃなくなれば殿下も諦めるよね」
「え、や、ちょっと…?!ダメ!カミーユ!」
「アンジェ!!」
私の悲鳴に慌てて飛び込んできたお兄様に、何とか純潔は守られ。
私の貞操の危機に焦ったお父様が本気で動いたおかげで殿下との婚約は解消され、私はカミーユと共に領地へ帰る事になった。
———あれ?
自然の多い領地で生活するなんて…そうよ、私が憧れていたスローライフじゃない。
それに相手は気心の知れたカミーユなのよ。
カミーユの両親も良く知っているし仲もいいから嫁姑問題もなさそうだし。
あれ、これって理想的すぎ?
ゲームには関係ない、こんな手元に幸せがあったなんて。
こういうのなんだっけ、幸せの青い鳥?
まさかこういう結末があるなんて思わなかったけれど…
これは前世も含めて初めての、嬉しいサプライズね。
この後私を諦めきれないディオン殿下が領地まで押しかけてきたりするのだけれど。
それはまた、別のお話。
おわり
思いついて、勢いで書きました。
つい色々追加したくなるので、今回は短く、テンポよくを心がけて。
お読みいただきありがとうございました。