唐の道場での乱闘
唐の道場では皆が稽古に励んでいた。
李がいない寂しさはあった。が、稽古に没頭する事で皆、それを忘れようとしていた。
陳は街にたどり着き、唐の道場を目指した。
一同が稽古している中、陳が現れた。
「陳、何しに来た」門下生が言う。
「李英風は、どこだ」陳が聞いた。
「李先生は道場に帰っておられる」門下生が答えた。
「ほーぅ。では、まず雑魚からかたずけようか」
「ナニッ」門下生が言う。
「束になって来るのか?」陳は言った。
「では、まず私が相手になる」徐が進み出た。
「いい度胸だ」陳はそう言うといきなり旋風脚を出した。
これがクリーンヒットし方はぶっ飛ばされ倒れた。
徐の前歯が飛び散り、鼻と口から血が流れでる。
「やったな」道場生が総掛かりで陳に攻撃を仕掛けた。
が、陳のスピーディーかつパワフルな蹴り技で呆気なく倒される。
残る1人は紅花のみとなった。
紅花の攻撃は見切りと裁きで陳には当たらない。
「武器でも使ったらどうかい、お嬢さん」陳が言った。
紅花は剣を持ち陳に攻撃するが当たらない。
「そろそろ遊びは止めにするか」陳はそう言うと手刀で紅花の手首を打つ。
紅花の手から剣が落ちる。
「止めだ」陳が叫ぶ。