死を学び、強くなる。
「思ったよりフロア5と、モンスターを強さ変わんないな。 これからここで狩るか?」
ここはフロア15
今まではフロア5でレベル上げをしていた俺たちは、2次職になっていろいろなスキルも入手したため、腕ためしに最前線のフロア15で狩りをしていた。
「ほんとだよ。 こんくらいだったら俺たちでもボス攻略参加できるんじゃないか?!」
最初は緊張と不安でうまく狩りができなかったが、もうその恐怖には慣れ、レベル上げも恐れずに、できるようになっていた。
それと同時に、警戒、注意力、油断 が生まれていたのだ。
「おっ、おい・・・回り見てみろよ。 これ・・・・・ほんと・・・や・・・・・ばく・・」
1番にスカイが気づいた。 モンスターに囲まれていたのだ。しかも結構な数だった。
「なっ、なんで、 しっかりいいペース・・・・た、溜めないように、し、してたのに・・・」
そうメルフィスは言葉を漏らしていた。
「くっそ、逃げるぞ! ここじゃ、転移スキルの詠唱を唱える暇がない!」
「か、囲まれてるんだぞ! どうやって逃げるんだよ!」
「し、知らねぇよ! なんでもいいから考えろ!」
みんなパニックだ。 もちろん俺も。
「や、やべぇ! あっ! 」
スカイがガイコツ型のモンスターの群れにのみこまれる。
その瞬間、スカイをのみこんだ、あの群れから、泡のような、そして海に溶け込むようなエフェクトが見えた。
あれは死を意味する、・・・・エフェクトだった。
だ、大丈夫だよな!? な。きっと敵のエフェクトだよな?! つぎに視界の左上にある、HP、MPの下にあるパーティー名簿のところからスカイの名前が消えていた。
そして、他の仲間もほんの数秒で次々と消えていく。
どうしたらいいんだよ・・・・俺初心者だからわかんないよ・・・・なあ!
その瞬間メルフィスがこっちを見た、敵に攻撃されているのに・・・・
次の瞬間。
無理した笑顔で、右のこぶしを俺に向けて
「がんばれよ。」
こんな言葉を残し、モンスターが持っていた、斧でメルフィスの首を、切り、首が飛ぶ。
グループのところには俺、fumiyaだけしか残ってはいなかった。
え?どうやって、 なにをがんばれば、意味がわからない。 だれのせいで・・・・・・・・・・・
だれが・・・・・・どいつが・・・俺の親友を・・・・殺ったんだ。 くそっ! くそ! くそ!
俺がもっと強ければ。 お前らが《モンスター》いなければ。
戸惑い、疑い、後悔をし、憎む。
憎しみのせいで心臓が爆発しそうな勢いで鳴る。
「ほんと、お前ら・・・消えろ。」
殺気と憎しみを込めて、言葉を放った瞬間、視界の前に、スキル発動したときのエフェクトが見えた。
視界の右上には『リミット』と書いてあった。
フミヤの体から、薄くはったヒカリのようなものが。 体を覆うように。 そして目が赤色となっていた。
次々と敵を投げ払う。
そしてその光景を目にしたものがいた。 しかも複数人。 最前線で戦う、トッププレイヤーだ。
死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。
一匹を倒すごとに、フミヤの感情が爆発し、他のプレイヤーを感知する余裕もなかった。
そうして、全部のモンスターをなぎ払い、その場に立ち尽くした。
この光景を見ていた、一人が、フミヤのことをこう言った。
無双・・・・・・と・・・・・・
毎日投稿する予定です。
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