デスゲームのカウントダウン
戦闘の描写、話の流れは3話から本格的になります。
1日2回は投稿します。
夏休み中は・・・・・
2026年全国初の五感を操るVRMMOが発売!
その名は Never Life online 略して NLO だ。
βテストも行われ、大絶賛だった。
現実の世界と比べても、自分の運動神経と、身長以外はまったく違和感がないくらい、リアルだったという。 ただ身長を、現実の世界と違う身長で設定してしまうと、歩く、そして走るには、慣れが必要らしい。
ということでサービス開始の3日まえにαテストという、身長や体重などを調節する日程が設けられた。
αテスト当日・・・・
俺の身体設定は、
身長 167cm
体重 57kg
顔の設定は、ログインすると、ヘルメット状のVRハード内臓の3Dカメラ機能で現実の顔を3Dデータ化し、自動的にゲームのキャラの顔にするらしい。ネカマ防止のためらしい。 ネカマなどをすると現実の体や精神的に異常が起こるそうだ。
ちなみに俺の顔には特徴があり、頭のてっぺんにピンと、髪がいつもはねている。
顔のかっこ良い、かっこ悪いというと、・・・・普通。 以下だ。 自己採点で言えばだよ?!
αテストが終わり、その日の夜この NLO を3日かけて一緒に買った、腐れ縁、俺入れて5人とスカイポを通じて楽しんでいた。
「すごかったよな?! ほんとリアル、そっくりで興奮してしまっってた!7万使って買ったかいがあったわ!」
「たしかに、でもαテストは動きが一部制限されて、飛び込んだりできなったけどw」
「そういえば、岡崎は何のジョブ《職業》にするか決まった?」
ほんとに、こいつらと話すのは楽しい・・・と思ったときに不意を突かれる。
「え?俺? ま、まだ、決めてないかな~~~?w」
そういえばまだ決めてなかったか。 魔法を使うジョブがよかったが、それがないため困っていた。
実質言うと剣や弓など、武器を魔法で覆うことはできるが、遠距離の魔法攻撃みたいなことは出来ないらしい。
「はやく決めないとサービス初日に困るぞ! 早く決めろよなぁ・・・あっ でも 焦るのはいいけど、どうでもには決めるなよ?!ジョブチェンジはできるけどレベルをまた上げるのが苦痛になるんだからな!」
心配性だな、巧たくみは、でもすごくいいやつ、というかこの友人たちは全員いいやつだ。
サービス初日、 俺は魔法を一番覚えられるジョブ、ページになるために、一次職は戦士となった。
友人たちとはリスポーンする最初のところで集合となっていた。
「お! 岡崎~~~!」
「お!」
巧の声が聞こえ、智さとる、そして一樹かずきと蒼あおも一緒にいた。
「ほんとにリアルと変わらねぇな!」
ここでパーティーを組んで、メニュー画面《具現化するタブレット》でみんなの名前を見てびっくりした。
髪が立っていて、金髪でイケメンな一樹のキャラ名が melfis 《メルフィス》となっていたし、ほかのやつらも・・・・・・・・・・。
巧は XxskyxX 《スカイ》・・・
智は replica 《レプリカ》・・・
蒼は blue 《ブル》となっていた。
「ねえ、一樹。」
「おい、待て、 ここでは一樹じゃなくて、キャラ名で呼ぶのがマナーだぜ?! え~~っとフミヤ?」
俺は岡崎 文哉 《フミヤ》
キャラ名は fumiya 《フミヤ》・・・・・・ゲーム関係は初心者で、ゲームの常識をまだしらないのだ。
「本名と一緒じゃねえか!」
こんな雑談などをしているうちに、
全プレイヤー、5万人でプロローグイベントが開催される。
つまり、フロア1が開かれるカウントダウンやチュートリアルが行われる。
「コンニチハ。 全プレイヤーの皆様。ワタシは、アナウンスを担当シテオリマス。」
そう機会がしゃべっているような感じでイベントが始まる。
「皆さんも知っている通り、このゲームにはフロアというワールドがあります。」
「このフロアには、一体、どこかにフロアボスというモンスターがいます。」
「そのモンスターを倒すことによって鍵を入手し、次のフロアに行くことができます。」
「ここでひとつ、フロアの数はお伝えすることができません。・・・・お楽しみということで、とっておいてください。」
「このゲームのグランドクエストは最終フロアのフロアボスを倒すことによって入手できる伝説の剣を抜くことです。皆さん、がんばってくださいね。」
ここで全プレイヤーのテンションがMAXになり最高のカウントダウンができそうだった・・・・・・・
・・・・・・が・・・
「最後に。」
いきなり機械がしゃべっていたような声のトーンが下がり、鳥肌が立った。
「このゲームのルールをお伝えします。・・・・ログアウト禁止、そしてこのゲームでMPが切れた瞬間あなたは・・・・・・死にます。」
「その証拠にこれ。」
物体化したりするタブレットから動画が流された。
その内容は・・・・・ニュースだった。 かなりリアルのニュースでよく見るキャスターがいた。
とても作ったかのようには見えない。
しかもそのニュースによればはもう数人もの犠牲者が出ていた。
「それではデスゲームのカウントダウンを開始します。5、4、3、2、1、スタート。」
カウントダウンは誰一人コールをせず、終わってしまった。
この会場に沈黙が続く・・・・・。
みんな、この状況が理解できず、固まっているのだ。
もちろん俺も・・・・・友人たちも。
そして夢と希望で満ち溢れていた、NLOはデスゲームへと変わり果てた・・・・・・・・
この物語は3話から本格的に動いていきます!