学校生活は大変なわけで
始業式と入学式が見事に終わっていました。原因は魔神・ザパンチを喰らったせいです。
しかも目覚めたら誰もいないと言う・・・
あの教師・・・いつかギャフンと言わせてやる。
そう思い新しいクラスに行くと、
「担任の谷島晴海だ。これから一年間お前らを指導する。拒否権はない」
「ギャフン」
俺が言っちゃったじゃねぇか!
魔神は俺に気がつくと悪魔的な笑みを浮かべた。
「ん、起きたか。ほら、お前の席だぞ。喜べ、一番教卓に近くしてやったぞ」
「ありがた迷惑すぎます」
職権乱用教師がぁ!
「まぁ、こんな屑は放っておいて、お前らに報告がある」
ナチュラルに教え子の精神に傷をつけた魔神は話を続ける。
「今日から教育実習生が入ってくる。色々はじめてだろうから皆、教えてやってくれ。ほら、入れ」
そう言って一人の女性が入ってくる。その人は・・・
「み、皆さん!はじめましてぇぇぇぇぇぇぇ!?」
一瀬麻衣であった・・・
何故ここに。てか、そんなに驚くなよ。
「な、何故貴方がここに!?」
「それはこっちの台詞だ!ついこの間まで店員やってただろが!」
「あ、あれは短期バイトだったんですぅ!それよりも、貴方みたいな変態さんとまた出逢うなんて・・・うぅ(泣)」
「何で泣かれなきゃならんのだ!てか、俺の何処が変態だ!こんなにもピュアじゃないか!」
「女性用の下着を物色してたじゃないですかぁ!!」
ザワッ
クラスがざわついた。
「四十崎・・・お前ついに」
魔神がとてつもなく細い目で俺を見る。
そんな目で私をみるなぁぁぁぁ!
「ち、違いますよ!先生!これはちょっとした勘違いで!!」
急いで弁解・・・!
「その後下着を持ったまま私に押しよってきたじゃないですかぁ!!」
出来ませんでした。
事実だけで構成されてるだけあって何も言い返せない。
クラスのざわつきがより一層強くなる。そこのお嬢さん、携帯を取り出して何処にかけているんだい?今すぐやめたまえ。
「四十崎、腹をくいしばれ」
意味わからん日本語と共に、魔神が魔力をチャージした。本日二度目が来る予感。
この教師、何でも殴ればいいと思ってないかい?
そんなことよりもまずはこのDEAD ENDを回避しなければ!
「へいティーチャー!そんなに暴力振るっちゃあアカンで!」
英語とエセ関西語で頼んでみる。
「四十崎、覚えておくといい。罪には・・・・罰だぁぁ!」
「ゴブファッ!!」
意識が途絶えた。
まぁそりゃ無理だよね。
「疲れたぁ~」
只今休み時間。あの後再び生活指導室で目覚めた俺は魔神に説教され。反省文を書かされ、ようやく解放された。
いつか復讐してやる・・・!
「よう、亙」
男子に声をかけられた。
「おお、当夜か」
笠森 当夜
中学からの親友だ。女の子の為なら警察に笑顔で捕まることのできる変態だ。
「しかし、あの新人さんと知り合いだったとはな・・・お前もなかなかやるな」
「何を誉めてんだお前は。てかあれは事故だ。しかも知り合いと言うよりは被害者と加害者の関係になってるし」
要するに最悪な出逢い。
「まぁ残念だったな。お前がのびている間、俺はじっくりと堪能させてもらった!」
何をだよ・・・
「そう言えば入学式のとき、新入生で四十崎って言う名字が呼ばれてたけど、妹か?」
ああ、そうか。
妹は学校では四十崎を名乗っているのだ。義妹と言っても一応は俺と同じ名字を名乗っておかないとな、と両親が電話でいったのだ。
妹はそれを聞いて寝込んでしまった。
それを見て俺は心が折れそうになった。
取り敢えずそんなわけで学校では四十崎 奏なのだ。
まぁ妹と言うことに違いないから答えとくか。
「ああ、俺の妹だけど?」
「死ねぇぇぇ!」
机がとんできた。
「っぶねぇ!何すんだよ!」
あとちょっとで顔面が壊れるところだった
「うるせぇ!妹がいる家庭の兄は滅べばいいんだ!そして全ての妹が俺のところに来ればいいんだ!」
後半が意味不明だが殺意がひしひしと伝わってくる。
「落ち着け!あれは義妹だ!」
「益々幸せじゃねぇか!法律にも引っ掛からないんだぞ!?」
「今すぐくたばれぇぇぇ!」
この変態は一刻も早く消えた方が世界のためだ。
「妹ッ!」
そんな世界中の皆から集めたパワーで放ったスカイアッパーを喰らった変態は訳のわからん悲鳴と共に倒れた。
どんだけ妹好きなんだよ・・・
てが妹ができたらそんなことしようと考えてたのかコイツ、恐ろしい奴だ。
世の中いつからこんな物騒になったんだ。ったく。
さて、うちの可愛い妹は無事にやっていっているだろうか。心配だな。
そろそろ双眼鏡を準備するか。
こんなこともあろうかとスペアを用意して
「四十崎、何をしようとしているのだ?」
「・・・・・・ガールウォッチングです」
空を切る音が聞こえた。
今日はよく殴られるなと思った。
本格的に学校生活が始まります。
因みに兄のクラスは2-F
妹のクラスは1-Cとなっています。
いや、特に何もないっすけどね。
感想をどんどんお待ちしております。
では!