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俺と私のお買い物part3

お買い物編ラストです

落ちと言う落ちはあるのでしょうか?

いや、ない←反語

目が覚めると小さな部屋にいた。


どうやらスタッフルームと言う所にいるらしい。ソファーから体を起こすと妹と目があった。横を向くと先程の店員がニコニコ顔でこちらを見ていた。ただし、後ろに大きな黒いオーラを持っている。


「あー、なんと言うか、御免なさい」


素直に謝る。確かに女性用の下着を物色してるやつは犯罪者以外表現の仕様が無いだろう。


俺だったら通報している。


ちょっとふざけすぎたな、反省しよう。


この店員の笑顔はそれをわかってのことだと思いたい。黒いオーラもきっとギャグだろう。


店員は笑顔で返答してくれた。


「いえ、気にしないでください。今さら私が貴方に謝ろうと、私は貴方を変態シスコン野郎のカテゴリから外すことは無いので」


・・・・・・What?


「妹さんに聞きました。貴方自分の妹に毎日セクハラ行為に及んでいるそうですね、卑猥ですね」


ナンテコッタァイ!


「いや!違うぞ!それは一種のスキンシップと言うやつでな!」


「では何故女性の下着を物色していたのですか?」


・・・・・チェックメイト


世の中のそうあまくなかったわ。

妹よ、後で謝るから取り敢えずその警棒をしまってください。


「とにかく、警察は呼ばないでおきましたから、大丈夫ならもう帰ってくださいね」


はい・・・と答える。


いやもう死にそうです。


しかし、改めて見るととても可愛い、と思う。店員さんが、だ。俺らとそんなに歳も離れていないようにも見える。バイトとかかな?


にしても、いい加減黒いオーラを消してはくれないだろうか。これでは触れただけで消滅しそうだ。絶界かよ・・・


さっきとはまるで別人だなぁー「ふえっ!?」とか言ってて可愛いかったんだけどなぁ・・・またいってくれないかなぁ~


「またスタンガン喰らいたい?」


「すいません、自重します」


く、相変わらずひとの心を無許可で読みおって・・・!


「まぁ、警察呼ばないでくれてありがとう、ええと・・・」


「麻衣です、一瀬(いちのせ) 麻衣(まい)


「ああ、ありがとな麻衣」


「ッ!・・・・・・どう、致しまして」


ん?何でそんなに顔が赤くなってんだ?


「さすが変態ね。ファーストネームで読んで口説きにかかるなんて」


「そんなに俺の評価を落としたいかお前は」


全く・・・


何はともあれ、動けるようになったのだ。帰るとしよう。


「じゃあな、色々世話になった」


「ええ、でわ」


こうして俺たちは部屋を出た。


ーーーーーーーーーーーーーーー


ふぅービックリしたぁ~


あんな堂々とした変態さんははじめてだったよぅ。


あとちょっとでホントに通報しそうだった・・・


それにしても、男の子にしたの名前で呼ばれたのっていつ以来だろう・・・


大丈夫かな?変な顔してなかったかな?心配だなぁ(泣)


うぅ~、もうすぐ教育実習ってことだから、色んな人に慣れるために接客のバイトしたけど・・・

明らかに間違えたなぁ(泣)


・・・ううん!こんなとこで弱気になっちゃだめ!頑張るのよ!私!!

えいえいおー!


ーーーーーーーーーーーーーーー

「そーいや、服は買えたのか?」


帰り道、妹に尋ねる。


今回の目的は服を買うことだったからな、俺がのびてしまったせいで買えなかったってことなら謝らなくてはならない。


「ええ、貴方が延びてる間にゆっくりと楽しく服を選んで買えたわ、感謝してるわ」


最悪な感謝だ・・・





家につく。


そこでふと閃く。ホントに突然閃いた。


「妹よ、ちょっと買ってきた服を来てもう一度リビングに来てくれないか?」


「いやよ、気持ち悪い」


「とにかく頼む!」


「・・・解ったわ」


数分後、着替えた妹が降りてきた。シスコンと思われても仕方がないと言うくらい、妹にドキッとした。とてもよく似合っていた。

俺の語彙が乏しいためこれしか言えないが、いや、ホントに似合っている。


よし、そしたらこれを・・・


カメラを手にして言う。


「妹よ!笑って笑って!」


「・・・・・・」


「妹よ、笑えと言ったのに何故冷たい目をしてこちらを見るのだ」


「何故貴方に撮られなくてはならないの?気持ち悪いわ、全身に鳥肌がたちそう。そもそも、貴方に笑えと言われて笑えるのは、脳が末期のひとだけよ」


俺の信頼なさすぎだろう・・・


ちょっと今までの行いを反省


明日からは清く生きよう、じゃなくて!


「いや、両親にお前の写真を送ろうと思ってさ」


「え?」


「何でそんな驚いた顔してんだよ。家族なんだし、娘の新しい服とか見てみたいだろ?だから、送ってやろうぜ。きっと喜ぶからさ」


妹は、暫く固まっていた。

俺の言葉を一つ一つ、ゆっくりと噛み締めているかのように。


やがて、動きだし、


「・・・そうね、お願いできるかしら?」


そう言って、笑顔と共にカメラの前に立った。


その笑顔は、今まで見たどんなものより、可愛かった。


写真は両親に大好評で、すぐに手紙が送られた。もちろん、妹に宛ててだ。


それを読んでいる妹は、とても嬉しそうだった。



後日、自分用に撮っておいた妹の写真がご本人様にばれ、俺は二度目の10万ボルトを喰らった。


目が覚めたとき、写真が燃えかすになっているのを目撃し、泣いた。





終わりました。

いや、作品事態は終わりません。


はじめての長編?でしたので、うまくできたか不安です。


あと、落ちを考えるのが難しいですね。

長ければ長いほど、落ちのハードルが高くなっていく気がします・・・


そろそろ学校の話を書きたいな・・・


取り敢えずこんな感じでこれからもやっていきますので宜しくお願いします。


感想をお待ちしております、

では

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