第6話 俺と私のお買い物part2
と言うわけで妹の服を買いに行くこととなった。買いに行くからには大きい所が良いだろうと言うことで、
電車で15分
何とも微妙な距離に位置する、ここら一体で一番大きなデパートについた。
早速買うものを買おう、と言うことで迷わず目的地へ。
そして女性の服専用の店に到着。
ここには今流行りの女性の服や下着とか下着とか下着とか下着とか下着とかが売っている。
「・・・・・・・・」
最近はなにも言わずに冷たい目を浴びせるのが流行っているのだろうか・・・妹よ、視線が痛いッス。
「わかっていると思うけどこの店で変なことしたら、公衆の面前で火炙りの刑に処すわよ?」
いつもよりデンジャラスになっておられます・・・
「わかったよ、さすがに俺も命が欲しいからな。取り敢えずお前は気に入った服をどんどん試着していけよ。俺も何か探すけど、やっぱりこういうのは女性であるお前の方が詳しいからな」
「わかったわ、では暫くは別行動をとりましょう。いい服があったら教えてね」
そう言って妹は一人服を物色し始めた。冷静にしているつもりだろうが、ウキウキ感がこっちにも伝わってきている。
良かった。
さて、俺も色々探すか
まずは下着から・・・
お!これとか似合ってそうだな!持っていこう!
などとふざけていると
女性店員と目があった。
・・・・・・・・・・・・
店員は笑顔だったが、明らかに顔から血の気が引いていた。
成る程、これが死亡フラグ
店員side
はわゎ~(泣)
ど、どうしよう!とんでもない人と目があっちやったよぅ~
何でこの人女性ものの下着をこんなに物色しているの??
怖いよぅ~
うぅ~、ここにバイトで来たのが間違いだった・・・
そう言えばバイト初日に同じバイト仲間の一人が、この人と同じように女性の下着を満面の笑みで物色していた気が・・・
次の日から何故か来なかったけど・・・
その人に似てるなぁ、・・・ますます怖くなってきたよぅ(泣)
で、でも!今は私だって立派な店員の一人何だから、頑張らなくちゃ!
・・・・・・・・・よし!
亙side
ん?店員が何かを決心したようにこちらに向かってきた。
・・・まさか、110?
それは不味い!と身構えると、どうやらそうではないらしいく、笑顔でこちらに接してきて、一言
「お、お客様には、こちらの際どい下着の方がお似合いかと」
「ちっがぁぁぁぁぁぁぁぁう!」
いっそ警察読んでくれた方がよかった。
「ふぇっ!?で、でわ、こちらの清楚系の下着を」
「何故俺が着用するの限定で話が進む!全く違うわ!」
「と、と、と言うことは、お客様の観賞用ということでしょうか?」
「へいガール!君とは一度話し合う必要がありそうだ!」
この子の頭はぶっとんでいる。
「わ、私に何かする気ですか!助けてーおとうさーん!!おかーさーん!!」
「わー!落ち着けお嬢さん!そんな大声で叫んだら俺の社会的地位が!」
慌てて女性店員の方へ近寄る。
「ちょっ、近寄らないでください犯罪者!」
「客に対する言葉じゃないよね!?」
「女性の下着を鑑賞目的で買う人間は犯罪者ですぅ!」
「酷い言われようだ!てか、ちがうって!これには深いわけが・・・」
「・・・何しているのかしら?」
妹がきた。
来た!救世主!俺のメシア!
この状況を何とかしておくれ!!
と思ったが、妹から殺意の波長があふれでている。何故だ?
状況を確認することにした。
女性の下着を片手に、男性が女性店員に押しよっている・・・
ザ・○ールド!時よとまれ!
そんな感じで時が止まりました。
「い、いや、これはデスネ、色々ありまして・・・」
「言い訳はあの世でしてちょうだい。この犯罪者」
ユラリ、と近づいてくる悪魔。
救世主から一気に閻魔大王様になった。
不味い、非常に不味い!何か、何か言わなくては!!
考えろ、考えろ、考えろ!
そしてひらめく一言、
意を決して、妹を見て、
「お、おれば妹好きだから!」
強烈なスパークを浴び、意識が途絶えた。
火炙りじゃないだけましかな、と思える俺はある意味聖人レベルだと思った。
若干長くなってしまいました、かな?
シリアス続きだったのでようやくオールコメディーが書けて私も嬉しいです。
これからもこんな感じでいこうかな、と思っています。
感想をお待ちしております。