表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/38

第4話 私も一言しゃべりたいと言うことで

愚兄ばかりしゃべるのも癪なので、私も喋ることとしましょう。


まずは自己紹介から。


神無月 奏


誕生日は10月10日 年齢は15


その他の情報は秘密よ。知りたければ部屋に来て直接図るといいわ。


と言うのを愚兄に言ったところ、


「え!?マジで!今日にでも行っちゃうよ!」


・・・清々しいほど気持ち悪い。


こんな変態が兄とは虫酸が走るわ。早いとこ警察につき出した方が良いわね。


判決は死刑で。


「ねぇ、さっきからとてつもなく酷いこと思ってない?なにも言われてないのに俺涙が出てきてるんだけど・・・」


変態が何かほざいているが無視をして、私はこれまでの事を振り替えることにした。


ここに来てもう1週間経った。


時が流れるのは本当に早いものだ。つい先日までこの国にすらいなかったのに、今ではすっかり馴染んだ。


・・・嘘をついたわね。本当は全く慣れていないわ。毎日が冒険ね。


朝起きてニコニコ顔で接してくる変態を罵倒し、食事の時も「これは俺が作った料理、つまりおれ自身さ!さぁ、召し上がれ」とか言う犯罪者を通報寸前まで追い込み土下座させ、昼時には「ツイスターゲームやろう!」とか言ってくるセクハラの権化を包丁で脅し土下座させ、夜寝るときに「お休み!いい夢見れるように添い寝してやるよ」とか言う社会不適合のクズをスタンガンで気絶させ・・・


ホントに毎日が冒険だわ。目眩がしてきた。


そんなどうしようもない変態だけど、一つだけ確かな事がある。


優しいのだ。


同情とか、そういったものではなく、純粋に、優しい。


私の為に、一生懸命になってくれるのだ。


この前も、買い物に出かけ帰り途中少し道に迷い、帰るのが遅れた時があった。家につくといるはずの変態が居らず、夕方ごろにびしょ濡れで帰ってきた。


理由を聞くと「いや、我が妹が帰ってくるのがあまりにも遅かったから、川に落ちてしまったのかと思って、急いで川に落ちに行って探したんだよ」


全く意味が解らなかったが、私の為に一生懸命になってくれたと言うことだけは、わかった。


こんな風に、私の愚兄は優しい。


きっと、毎日の犯罪スレスレ行為の数々も、まだなれない私の為を思ってふざけているのだ。と思う。


そうでなかったら110番しよう。


話がそれたわね。


とにかく、私の為に色々としてくれる事が十分伝わってくる。それがとても・・・・・・何でもないわ。


これを口にするのはまだ早そう。


なんてことはないたった一言だけど、まだ、言えない。


いつか、彼の前で私の口からこれを言う日が来ることを、半分願う。と言うことにしておきましょう。


さて、そろそろ昼食の時間ね。

行くとしましょうか。


「おーい、妹よ!今日の昼食はハート型のホットケーキだよー!早く召しあがれー」


・・・・・・スタンガンを常備しておくことにした。












今回は妹目線で話して見ました。

色々とワケありな妹が、この家に来ての感想、というやつですかね、を語る回です。

タイトルが「俺と私の家族物語」となっているので、「私」である妹視点で書いてみたかったのです。

この回で、兄の変態具合にドン引きされた方、安心してください、次回からはこんなにひどくありません。・・・多分。


自分で書いていても妹がなかなか難しいです。もっと良く把握しようかと思います。


若干真面目な感じで続いてきてしまっているので、次回からはオールコメディーでいこうと思います!


感想をどんどんお待ちしております


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ