第25話 旅行前日にワクワクで寝られなくなるってホントに有るのでしょうか?
すいません大分間を開けてしまいました。
「荷物の準備できたかー?」
「あとちょっとよ。そんなにせかないで頂戴」
「悪い悪い」
今日から俺と妹の温泉旅行だ。
当たり前の如く妹は宿題を終わらせていたので、なんの問題なくこうして行くことが出来るのだ。
流石はできる妹、兄とは大違いだ。
後は体が立派に育ってくれればもう言う事無しなのになぁ・・・
「もしもし警察ですか?」
土下座。
もはや恒例になりつつあるこのやり取り。
それによって俺の反射神経も限界まで鍛え上げられたのだ。
最近では「もしもし、け」の時点で土下座が出来るくらいだ。
いや、やっぱり人間って成長するもんなんだね!
「下らない能力値だけ上げられるとは流石人生の9割が灰色でできてる人間ね。尊敬するわ」
「俺の人生そこまで終わってねぇよ!」
多分ね。
妹が溜め息をつきながら支度を進める。
俺?俺はもうとっくに終わってるよ。
一週間前に、とっくに。
約束する前だったけど俺の中ではすでに決定事項だったからね!
あれで断られてたら三日は泣くところだった。
それにしても、
こうして準備をせっせとしている妹は専業主婦みたいだ。
専業主婦か、
なんかいいなぁ・・・
そうなると夫は俺か?
イヤイヤイヤイヤイヤ
何を考えてんだ俺は。
義妹だぞ?あくまでも妹として接してるんだぞ?
その妹にそんな邪なこと・・・
「因みに聞くけど何処に行くの?」
「ああ、式場はやっぱりきれいな海の見えるところが良いよな」
「は?」
「大丈夫だ、問題ない」
危ない危ない。つい俺の欲望が外に出てしまった・・・
気を付けなければ。
と、まだ質問に答えてなかったな。
「近衛神島って所だ。ちょっと遠いところにあるんだ」
「成る程ね。まぁ遠出で有ればゴールデンウィークの間にある平日から行くのも解るわ」
そう、今回の温泉旅行はゴールデンウィークの間の平日をも利用したものなのだ。
移動にかなりの時間がかかるので、ゴールデンウィーク後半からだと少々きついものがあると思ったからだ。
ゴールデンウィーク開けに体調壊
したくないしな。
と言うのが表向きの理由。
実際は授業が面倒くさいだけですハイ。
まぁ理由なんてなんだっていいじゃないですか。それで皆が幸せになれるなら。
「準備できたわ」
「お、・・・・・・」
「どうしたの?」
12個のキャリーバッグを手に出発しようとする我が妹。
これを沈黙せずにいられるか。
てか、どこの漫画だよ・・・
「減らせ」
「無理」
即答。
だが俺もこんなところで折れるわけにはいかない。
12個のキャリーバッグなんて常識的に持っていけるわけねぇ。
絶対俺に持たせる気だ・・・
ここは意地でも引かない。
・・・・・・・・・・・・
暫くにらみ会う俺と妹。
やがて、
「解ったわ」
妹がおれた。
さすがにこの量は多すぎだと判断したのだろう。
良かった・・・
「9個に減らすからちょっと待ってて」
「桁数減らせばいいとか思ってないよな?」
「・・・チッ」
「オイコラ」
やっぱりよくねぇ。
結局30分間の抗議の末、キャリーバッグはひとつになった。
後でおいていったバッグの中身を確認しようとしたら、何故か意識がとんだ。
後ろから強力な衝撃を喰らったような感覚がしたが、あれはいったい・・・
そんなわけでバッグの中身は何なのか、解らないままだ。
まぁどうでもいいか。
「よし、行くか!」
「そうね」
準備ができた俺達は、家を出た。
空は雲ひとつない快晴だった。
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そう、そこまでは良かった。
問題はここから。
近衛神島について5分と経たない内に、
俺は、
妹とはぐれた。
お久しぶりです。
小説の投稿がかなり遅れてしまい、申し訳ありません。
夏休みに入ったから投稿し放題だと思っていたのですが、学生の私には儚すぎる夢でしかありませんでした。
結論を言いますと、忙しいと言うことです。
「そんなに?」と聞かれますと、「yes」と答えるくらいです。
日本語で聞かれているのに英語で返してしまうくらい忙しいのです。
・・・すいませんこれじゃわかりませんね。
つまり夏に入ってよりいっそう時間がなくなってしまったと言うことです。
これからも頑張って投稿を続けていきますが、遅れてしまうことがしばしばあるかと思われます。
そんな私ですが、今後ともよろしくお願い致します。
感想を書いてくださった方、返事をすることができず、申し訳ありません。
感想の方も頑張って返していこうと思います。
では、




