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第2話 俺の趣味はアレなワケで

「妹」


アニメやラノベなどでは定番とも言えるキャラ。


性格は色々と有り、時には信じられないほどドライな妹もいるが、やはり素晴らしい。と言うかgod


そんな究極とも言える存在がいきなりできるだと・・・!


これで俺の部屋にある妹シリーズのお宝本は要らなくなるな・・・


「・・・・・・」


「へーい!妹よ!今のがジャパニーズジョークってやつだよ!だから今すぐ武装をstop!そして心を読むのもstop!」


「次変なこと考えたら問答無用で刺して燃やすから」


スタントマンもビックリなアクションだなぁ・・・


コホン、と一息入れる。


「で、どーゆー事でしょうか?」


悪いが俺はいきなり「妹になった」というやつに対して、なにも聞かずに受け入れられるほど心が大きくない。


そんなことが出来るのは妹がいないのに妹が大好きな妹キラーだけだ。


「つまり貴方の事じゃない」


「すんません。心読むのだけは勘弁してください」


これ以上心を読まれると社会的抹殺が待ってる。


それだけは避けなければ・・・!


「安心して、貴方の部屋のあんなとこやそんなとこにどんな本が有ろうと、私が貴方を見る目は今更変わらないから。例え妹ものが多くても」


バタッ


ああ、もうじき俺は死ぬのか・・・

これまでの記憶が思い起こされていく。妹と風呂入ったり、妹とアイス食ったり、妹と一緒の布団で寝たり、それから・・・


ピー


『ご臨終です』


ありがとう・・・


ドスッ


「グフォッ」


「気持ち悪い妄想してないで起きなさい」


蹴りだよ・・・倒れてる人間のどてっ腹に蹴り入れたよ。


妹よ・・・手加減と言う言葉を知ろう。


ゆっくりと体を起こす。


「さて、状況説明をしましょうか」


「おう、何がなんだか全く解らんからな」


自信満々で言う俺を冷ややかな目で見る妹。この態度にもすでに慣れた俺の適応能力はすごいと思うよ。


妹はため息をついてからポケットにてを伸ばし何かを取り出した。


「これを、貴方の両親からの手紙です」


手紙?両親から?


「この件には貴方の両親が関わっているの」


「・・・ッ!」


俺の父さんは刑事だ。それもかなり有能な。


そして俺の母さんは何処にでもいる普通の主婦だ。


一見何処にでも居そうな普通の夫婦だが、俺の両親は少し違う。


ラブラブなのだ。息子の俺から見てもうざいほどに。


街中で平気でイチャイチャするし、家ではいつもくっついてるし、とにかくラブラブ。


今回も、父さんが仕事の都合上海外へ行くと知ったとき、息子をおいて母上は一緒に旅立たれた。


マジで泣いたなぁ。


俺<<<<<<<<父さんみたいな感じだもん。


海外にいっている間も、毎晩二人のラブっぷりを電話で聞かされる。


昨日も来ました。


お陰で寝不足。夜電話は止めてくれ・・・



そんな二人が電話では少しもこの話題について話さなかった、と言うことは普通じゃない何かがあるはずだ。


意を決して手紙を見る。


『はーい亙?元気にしてる?私たちは相変わらずラブラブよ♪今日も街中でキスするくらいに☆』


手紙を読むのをやめようかと思うくらい、いつも通りでした。


てか、街中でなにやってんの?うちの両親は!?


『本題に入りましょうか。この手紙を読んでいると言うことはもう貴方の前に可愛い妹がいるはずよね?その妹についてこれから説明するわ』


関係あった。一体何が・・・


『続きはwebで』


ビリッ


破きました。


「・・・何してるの?と言うか、破いていいの?」


「心配するな妹よ、URLが書いてあるところはしっかり残してある」


「家族間の手紙でURLは必要なものなの?普通要らないでしょ」


俺も30秒前まではそう思っていたよ。


取り敢えずパソコンを起動して見てみるとしよう。


「パソコンのデスクトップ画面まで妹系なのね。今更驚かないけど」


本日二度目の終了のお知らせ。


今度は走馬灯すらなかった。




妹は私も好きです。居ないけど。

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