第1話 全ては始まりで
春休み。
新年度に向けてのお休み期間だと思っている。だから宿題もやらん!
そう思って俺、四十崎 亙はリビングに降りてきた。
現在時刻、11時。
ちょっと寝過ぎたなと思い反省。
現在両親は外国で働いているため俺は日本で独り暮らしなのだ。
そのせいで生活のリズムは崩壊中なのだ。
明日から頑張るかと典型的なダメ男な考えを持ちながら部屋にはいると、
少女がカップ麺を食っていた。
訂正、カップ麺を食っているのではなく、ラーメンをすすっていた。
うん、ごめんワケわかんない。
落ち着け、よく考えろ。
たしか昨日は明日から春休みだと調子こいて道端て三回転半のジャンプをしていたら警官に職質されたな。
そのあと必死の説得により夜の10時に解放されてそのあと両親から電話が来て、気がついたら自室で寝ていたな。
うん、ここまではなにも問題ない。いや、あるけど・・・
ホントに誰だこの人?
「WHO ARE YOU?」
思わず英語で質問したくなるほど混乱してます。
「・・・・・・」
無視きたね、
「もしもし、どちら様ですか?」
今度は日本語で聞いた。
これで返事が来なければ次はケチュア語で聞いてみるか。知らないけど。
少女は食べるのを止めて、一息つき、「なに此の害虫」的な目で俺を見た。
害虫ですか、俺は。
初対面の人間にこんな目を出来るのにはある意味尊敬するわ。
そんな少女がこちらを見て一言。
「食べ終わるまで待てないの?常識と礼儀の無い人間ね」
「他人の家に不法侵入してカップ麺でランチタイム取ってる奴の言う台詞じゃないよね!?」
「ちっ」
オイッ!いま「ちっ」って言ったよ!?いいの?せんせーに言っちゃうよ?
てか、ホント誰??
え?隠し子!?俺の?
「頭のなかお花畑の人に話かけるのは大変嫌なんだけど、あえて言わせてもらうと、気持ち悪い」
「あえて言わなくても既に近いこと言ってるから。そしてさりげなく人の心を読むな」
この子はきっとアレだ、前世は魔王に違いない。
毒舌で人を殺していたな。
「・・・名前は?」
一応これくらいは教えてほしい。
「神無月 奏?」
「疑問で返すな、俺が聞きたいの」
「神無月奏!」
「何故怒る!?」
もうわからん。
「まぁ、取り敢えず奏?とかなんとか」
「神無月 奏。一回で覚えてくれない?鶏より酷い頭してるわね」
この子には容赦と言うものが無いのだろうか・・・
「で、本題に入ってくれない?私は忙しいの」
「どこをどう見て忙しいと思えば良いのか俺には解らなーい」
「気持ち悪いわよ。さっさと言いたいことを言って 」
もう少しでflying airしそうだったぞ。何だよ飛んでる空気って。
気を取り直そう。
彼女の方を見る。どうやらもう食べ終わったらしい。後でラーメン代を請求しておこう。
「何故うちにいる?」
聞きたい事は山ほど有るがそのなかでも特に聞きたいのは、何故うちにいるのか、と言うことだ。
最悪の場合、110も考えられるからな。
あ、時間があったら名前とメールアドレスも聞いておこう。
「そうね、ギリギリ人外である貴方も一応知る義務はあるわね。」
「何がギリギリなのかな?俺にはもうアウトな気しかしないのだが」
「いいわ、教えてあげる」
そんな俺をガン無視して奏とやらは続ける。
ゴクリと、唾を飲む音。
「私、神無月は本日付で貴方の妹に成りました」
・・・・・・・・・what?
「固まってないで何か言ってくれない?モアイ像みたいな顔をしていてとても気持ち悪いわ」
・・・どうやら春と言う季節は新たな生命と共に新たな妹まで運んでくるらしい。
取り敢えず第一段
これから頑張りますので宜しくです。
感想をどんどんお待ちしております。